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【サンプル】
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[Edu-Com no.106] 2003/12/15
 
 社団法人日本印刷技術協会 マーケティング部 商品企画グループ
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   Contents
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   ●オフ輪印刷と現場教育の基本
   〜「何を教えるか」から「なぜ教えるか、なぜ学ぶ必要があるか」へ〜

   ○近日開催セミナー情報

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  ●オフ輪印刷と現場教育の基本
  〜「何を教えるか」から「なぜ教えるか、なぜ学ぶか」へ〜

         樋口 宗治 氏
         (プリンティングアドバイザー)
         元・日立インターメディックス叶サ造本部専門部長

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技術が進歩し、コンピュータ化が進めば進むほど、いい仕事をするには
「仕事の基本」が大変重要でだ。基本とは整理整頓である。物つくりの現
場は、機器が動き物が動く、それを安全かつ生産的に動かすための環境整
理であり、もうひとつは良い物をつくる知識でありノウハウを理解し、共
有化するための情報の整理である。


■オフ輪工場の光景
地方都市にあるA社の工場には、オフ輪機3台と枚葉印刷機等が設置され
ている。背広の上着をユニフォームに着替えて、工場内を案内して頂いた。
職場には資材置場、刷り本置場等には下げ札が下げられていて、床には通
路を示す白線が引かれていた。狭いながらも整然として感じである。オフ
輪機の前には、部品・工具棚があり、きちんと並べられていた。見学後の
話の中で、「整理整頓が良いですね」という感想に対して、工場長は「こ
こまでくるのに7年かかりました」という返事であった。
B社は東京の近郊にあるオフ輪専業社で、数台のオフ輪機と製本設備を持っ
ている。下請けの仕事が多いので、繁閑の差が大きく、この時にはたまた
ま超繁忙期であった。

印刷現場に行くと、1台のオフ輪機はスタバンの紙詰まりが発生していた
ので、折り丁が散乱して近寄れない感じであった。それを避けて隣のオフ
輪機を見せて頂いたが、古くて使えそうもない部品が棚の中に雑然と置か
れており、インキ洗浄油の容器にはフタがされず蒸発を待っている感じで
あった。オフ輪機の裏側に回ってみると、ホースや電線が油とインキで汚
れている。背広を汚さないように、しかも滑らないように注意しながら歩
かなければならない状態であった。別のオフ輪機に移動した時の通路部を
見ると、人の通る所は床のコンクリートの色が見えるが、両端は黒くなっ
ていて床の色が見えなかった。

C社は大手印刷会社の一角を占めている総合印刷会社である。昭和60年
代に作られたオフ輪機が、多少速度は遅いが順調に回っている。このオフ
輪機の隣には、外観や塗装のすり減り具合から判断すると、更に古いオフ
輪機が快調な音を立てながら印刷していた。

製本室ではそれよりもっと古い中綴じ機が稼動している。外国製の相当古
いタイプの鞍掛け機と、別のメーカーの三方断裁機をドッキングして使っ
ている。どの機械にもメンテナンス表を貼ってあり、設備の状態が誰にで
もわかるようになっていた。各職場にはTPM(Total Productive
Maintenance)の実施計画を掲げてあり、最近の活動状況が分かるように
なっていた。生産設備は古いものもあるが、インキ、油、紙粉による汚れ
を拭き取ってあり、しかもオフ輪機の裏側も前側と劣らない程度にきれい
になっていた。日頃の手入れが行き届いている様子であった。


■機械の裏側、ゴミ箱、顔つき
私は印刷工場に伺ったと時には、機械や製品の作り方等について尋ねるだ
けでなく、機械の裏側、ゴミ箱、そして作業者の目つき・顔つきを見るよ
うにしている。

メイン通路、機械の表側はきれいに清掃されて片付いていても、機械の裏
側、物陰等普段は人目につかない所が雑然としていたり、汚れたりしてい
る場合を良く見うける。作業者は目立つ所等の最小限の部分の手入れをし
て、上長のいうことに不承不承に従っているというところではないだろう
か。

印刷機の回りには必ずゴミ箱が置いてある。PETボトル、紙パック、紙
コップ等がヤレ紙と一緒に入っていないか、ヤレの量は多くないか等分別
排出の徹底度と段取時のヤレ率がゴミ箱を見れば判ってくる。
作業者の服装は、インキ、油で汚れていないか、袖口のボタンは止めてあ
るか、靴のかかとをつぶしてないか。そして顔つきを見る。容姿ではなく、
目つき、口元を見て、キリットしまっているか、動きがキビキビとしてい
るか。これらを見れば仕事に対する意欲がある程度見えてくる。

工場長や責任者に工場案内して頂いている時に、この様な点をチェックし
ているのである。案内者は自社の良い点を一生懸命にPRしていても、こ
の様な点が良くないと、上層部だけで空回りしているのではないかと意地
悪な質問をしたくなる。これらの点がしっかりしていれば成る程、あなた
のおっしゃる事は工場の隅々まで徹底している、よく管理されているので
良い製品ができる訳はこんなところにあったのかと納得してしまうのであ
る。

今まで述べたことは、安全衛生でいわれている「5S」(整理・整頓・清
掃・清潔・躾)の範囲内のことであるが、職場の基本的なルールとして、
また企業人として必須項目である。家庭でも親から教えられるが、入社後
に更に徹底して教えなければ1人前の企業人にはなれない。5Sの悪い職
場ではケガや品質上のトラブルが発生し易い環境になっている。例えば、
水タレ・油タレ、インキトビ、ゴミつきは機械の5Sが悪いから発生する
のである。5Sの徹底によって、このような目に見える具体的な効果の他
に、職場や人々の気持ち、言い替えると積極的な取り組み、決められた事
をきっちり守るという職場の雰囲気が醸成されるようになってくる。この
間接的な効果も大切である。


■研修はラーメンのどんぶりを片付けてから
オフ輪印刷でコート紙にカラー印刷を始めたのは昭和45年(1970年)頃
からである。それまでは、単色物で更紙・上質紙には印刷していたが、コー
ト紙にカラー印刷できる状態になっていなかった。しかし、オフ輪機を経
験していない会社でカラー用オフ輪機を導入する会社が増え、オフ輪印刷
技術の習得が最大の課題であった。

この様な時代に、こうづま高妻氏は大手印刷会社でオフ輪機を長年使用し
ていた経験を基に、インキ会社に移り、カラーのオフ輪印刷技術を指導さ
れてきた。全国のオフ輪導入会社からは引っ張りダコで、氏の経験と技術
は貴重な存在であった。

氏は印刷現場に行くと、先ず職場の物陰に置かれているラーメンドンブリ
(残業や徹夜が多い時代であり、今日の様にコンビニ弁当はなかった)を
片付けさせ、それが終ってからオフ輪の胴仕立て、テンション、折り機等
のノウハウの伝授をされた。指導の仕方は中々厳しいものがあったが、オ
フ輪機を早く安定稼動させたい会社と従業員は必死になって技術を習得し
たものである。何故、ラーメンドンブリを最初に片つけさせたか、その理
由を氏からうかがう機会はなかったが、整理・整頓ができない職場では、
教育する場にならない、やるべき事をきっちりやって、その後に新しいこ
と、難しいことに挑戦するという考えであったのではないだろうかと私は
想像している。


■「何を教えるか」から、「なぜ教えるか」「なぜ学ぶか」に
技術の進歩が速く、それに追いついてゆくためには従業員の教育が重要で
ある。多少の教育を行い、ブッツケ本番で新しい仕事をやらせてみること
も、1つの教育方法(OJT)である。真迫感があり、必死になって覚える
ので、有効な方法だ。しかし、より深く、幅広く理解してもらうためには
現場を離れて勉強することも重要である(OffJT)。基礎知識、応用知識、
他社の事例等作業現場では得られない教育効果がある。とくにリーダとな
る機長候補者達には外部の体験は必要であろう。

40〜50年以上昔には、先輩の仕事を見て、何とか自分のものにしよう
と努力し、体で覚えた。習得には時間がかかるが当人の意欲を自然と引き
出すことができた。

その後、変化のスピードが上がり、今までの教育方法では変化に追いつけ
なくなってきたので、教育の時間と場を確保して、新人や配転者に教育し
てきた。この時にはどんな内容を教えるかを考えれば良かった。

今日では、技術進歩によって自動化・コンピュータ化が進み内容理解と操
作理解が乖離しても一定の品質のものが出来るようになると、何故その知
識が必要であるか、なぜ教育を受けなければならないのか、をしっかり伝
えて納得させなければならない時代である。なぜなら目に見えない部分が
多くなった分、頭で理解(イメージ)する必要があるからだ。そのことが
解れば気持ちよく教育を受ける下地ができるはずだ。教育担当者あるいは
上司はこのように時代の変化とともに教育方法が変化していることをよく
把握しておく必要がある。教育の事前準備をしなければならないのである。


教育の受け手の技術環境の変化や労働意欲の変化につれて、企業側も対応
方法を変えていかなければならない。学ぶ意欲を高めるためには成果主義
だけではなく、働く喜び、学ぶ喜びを感じられるような経営が必要になっ
ている。それがまた、業績の向上に結びつくのである。

5Sの重要性については改めていうまでのことはないが、比較的最近私が
経験したことや最近の若者への教育のあり方に対する1つの側面を提起し
た次第である。

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▼ 「オフ輪印刷基本講座」いよいよ開催!
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JAGATでは2004年1月31日〜2月1日の土・日を利用した2日間の「オフ輪
印刷基本講座」を開催いたします。
機長を目指す若いオペレータを対象に基本をしっかり学び研修会です。
詳細とお申込は、こちらでご確認下さい。
http://www.jagat.or.jp/cgi-bin/edu_com/dcnt.pl?n=60


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 ●対象別近日開催セミナー(東京開催)

  □最新の開催講習会情報は  http://www.jagat.or.jp/event/kosyu/
   をご覧ください。
  □大阪・仙台・福岡・名古屋開催は随時こちらにてご案内しております。
     http://www.jagat.or.jp/event/kosyu/semi_zenkoku.htm

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【営業・企画】
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2004年1月16日(金)開催
■JAGAT印刷営業実務講座
仕事を120%こなすための営業日常活動
〜営業活動を差別化・効率化するために〜
  http://www.jagat.or.jp/cgi-bin/edu_com/dcnt.pl?n=33
顧客満足度を高める付加価値営業実践術。今行っている営業業務をもう一
度、素直な気持ちで見直し、効率化し高度化できる点を発見して、強化す
るための手法を習得していただきます。
(JAGAT会員 18,900 円/一 般 23,100 円)
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2004年1月31日(土)開催
■SPソリューション実行セミナー
SPプランニングの実際
  http://www.jagat.or.jp/cgi-bin/edu_com/dcnt.pl?n=54
SPビジネスのコツ教えます! 本講座では、まだ経験の浅い企画プランナー
や、新たにSP分野に手を拡げたい印刷会社の企画・営業部門の方を対象に、
企画立案のフローの実践と習得を目的にしています。また、講座の中で使用
するワークシートは、そのまま仕事でもお使いになれます。
(JAGAT会員 22,050円 / 一 般 27,300円)

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【デザイン制作/製版/XML】
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2003年12月17日(水)開催
■組版・レイアウトセオリー・応用編
レベルアップ日本語組版講座
ちょっと難しい組版原則を学ぼう New!
〜InDesignの組版設定を使いこなす〜
  http://www.jagat.or.jp/cgi-bin/edu_com/dcnt.pl?n=140
基本編『DTPオペーレションに必要な組版・レイアウト知識』セミナーの続
編として「和欧混植、複数見出し処理、技術論文、総ルビ物、図版表組の
多用、詩集・俳句・漢詩」等に焦点を絞り、それぞれの基本原則をしっかり
学んでいただく組版レベルアップ講座です。
(JAGAT会員 19,800円/一 般 24,800円)

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2004年1月21日〜22日開催
■JAGAT企画営業講座
企画制作コーディネーション10時間研修
〜得意先に"Good"と言わせる知識と能力とは〜
  http://www.jagat.or.jp/cgi-bin/edu_com/dcnt.pl?n=85
本講座では、客先での打ち合わせ場面を想定し、手順を踏んでイメージや
コンセプトを決め込んでいけるように確認事項を整理し、打ち合わせ用の
ツールも用意しました。演習ではこれらを使いながら、臨場感のある実習を
体験していただきます。
(JAGAT会員  35,700円 / 一 般 42,000円)
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2004年1月20日〜21日開催
■スキルアップのためのカラー製版技術2日間
PhotoShopオペレーションのための
画像処理の基本セオリー
  http://www.jagat.or.jp/cgi-bin/edu_com/dcnt.pl?n=68
操作テクニックを卒業し、画像品質について本格的に学びたい方へ。本講
座はDTPによる画像処理技術の解説と、実際の印刷を用いて印刷物(画像)
の修整や良し悪しの解説を行ないます。対象は、プリプレス1年以上3年未
満の経験者です。
(JAGAT会員 29,400円 / 一 般 36,750円)

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【生産管理者/印刷技術者】
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2004年1月31日(土)〜2月1日(日)開催
■土・日研修でパワーアップ!
オフ輪印刷基本講座
〜機長を目指して基本をしっかり学ぼう!〜
 http://www.jagat.or.jp/cgi-bin/edu_com/dcnt.pl?n=60
将来オフ輪の機長を目指す人を対象に日常何気なく行っている作業の原理、
装置の仕組みについて学び、現在行っている仕事の基礎を固めます。作業
が確実にできるようになると共に、作業改善の意識向上と具体的ヒントを
考える力をつけることを目指します。
(JAGAT会員 34,000円/一 般 39,000円)

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□最新の開催講習会情報は「JAGATセミナー情報コーナー」
http://www.jagat.or.jp/seminar
をご覧下さい。お問い合せはadachi@jagat.or.jpもしくはお電話で
(tel.03-3384-3112)。

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