デジタル時代のプリンティングコーディネーション

掲載日:2015年3月9日

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目的に応じた最適な印刷物を制作するために、イメージの構築・設計・制作手法を明らかにし、現実的な運用フローを組み立てるための調整・管理機能について解説した実用的な一冊。

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発行日:1998年6月
頁数:188頁
判型:B6判
著者:梶 広幸
発行:公益社団法人日本印刷技術協会

定価:2,381円+税

CONTENTS

序章 プリンティングコーディネーション以前 
  (1)デザイナーの製版への復権
  (2)デザイナーは解放されたか
  (3)「プリンティングコーディネーション」以前
  (4)プリンティングディレクター
  (5)「プリンティングディレクション」は川上へ進む

第1章 デジタルの進展と現状 
プリプレスからパブリッシングへ

  (1)本当の意味でのパブリッシングの時代になってきた
  (2)パブリッシングの時代はフルデジタルの時代
  (3)品質で言い訳ができない時代
  (4)デジタル時代はボーダレス化の時代

第2章 今、求められている機能 
デジタル時代はコラボレーションの時代
  (1)誰も全てをカバーできない 
  (2)寄って集まってやっつけている現状
  (3)余計なお節介が効果を生む、問題の解決を進める
  (4)コラボレーションができる組織体質が求められている

2.照明光の色味(色温度)

3.照明光の色の見え方(演色度)
コーディネーションやディレクションが求められているいろいろな場面

  (1)デザインの話から発展して
  (2)企画から製版までのトータルコーディネーションの要求をされて
  (3)アナログの経験が求められている
  ディレクションの方向性と構造を整理する

第3章 プリンティングコーディネータとは?
プリンティングコーディネータとは何者だ?

コーディネータの方向性と定義
  (1)営業マンそのものが印刷物のコーディネータ
  (2)営業と現場をつなぐコーディネータ
  (3)専門職としてのコーディネータ
  (4)プロデューサーとしても機能する企画提案型コーディネータ
  (5)営業マンとコーディネータの関係、あるいはポジショニング

プリンティングコーディネータに必要なことは?

  (1)制作・製造技術に精通
  (2)感性的領域への理解と共感
  (3)実務経験
  (4)マネージする視点
  (5)コミュニケーション能力

コーディネータとコミュニケーション能力
  (1)コミュニケーション能力とは
  (2)コミュニケーション技術
  (3)コミュニケーションターゲット
  (4)デジタル時代の印刷の仕事とコミュニケーション能力
  (5)コミュニケーションにはさまれた領域

 

コーディネータになるための自己啓発15カ条と知識
<コーディネータになるための必要知識項目>
プリンティングコーディネータ養成のための環境づくり

  (1)権限と教育
  (2)経営者の役割として

第4章 プリンティングコーディネーション入門
コーディネーションの基本フロー

  (1)あなたはカルテを書けますか?
  (2)診断の手順→情報収集
  (3)現状分析
  (4)処方の手順→設計
  (5)顧客満足の視点とは

コーディネーション・ケーススタディ
  (1)製作スタイルから
  (2)制作物の分類から
  (3)品質面の問題から(表現設計に関わって)
  (4)トラブル対策と危機管理

第5章 機能組織論~前線における機動的対応
  (1)組織を越えた横断的対応が求められている
  (2)「プリンティングコーディネション」の組織的対応のための印刷部
  (3)結論 機動的対応「サッカーフォーメーションの時代」

巻末付録
プリンティングコーディネータに必要な知識項目

著者紹介
梶 広幸(かじ ひろゆき)
1950年東京生まれ。凸版印刷(株)入社以来、企画製作部門(現TIC事業部)に所属。POPのデザイン・ディレクションを皮切りにSP企画&制作関連からカタログの企画プロデュースまでを担当。TIC事業部にデジタルデザイン部門発足以来、デジタルデザイン開発担当。1994年6月凸版本所プリプレスセンター発足以来、フルデジタルデザイン制作部門を担当。同社TIC事業部・デジタルコミュニケーション推進部部長を経て現在(株)トッパングラフィックコミュニケーションズ取締役デザイン制作部長。
本書の他に著書として、日本印刷技術協会発行の 「Desk Top Prepressはやわかり図鑑」(共著)・「印刷営業マンのためのDTPはやわかり図鑑」(共著)などがある。