第4回アジア印刷技術情報フォーラム
情報交流会/1999年
マレーシアレポート(要約)
マレーシア印刷産業の技術インフラと分業構造
2000年3月27日
Malaysia Printers Association
Executive Adviser
Mr. Yong Khoon Sam
マレーシアの人口は2100万人で多民族国家である. マレー, 中国系, インド系, ユーラシアン系, その他で構成し,通常2カ国語を話す. 主はマレー語であるが, 経済・貿易は英語でビジネスをしている. 労働力は1000-1200万人で印刷業での雇用は7-12万人とみており,雇用年齢は17-50歳位までで,勤勉で印刷においても質の高い労働力である.
マレーシアにとって印刷は重要な産業である. 最近はコンピュータや情報処理が台頭してきたが, 印刷は経済的で人々の直接的な情報源であり,パッケージングも大きな媒体であり身近なものである. 1999年9月現在で許可を受けた印刷会社は3200社にのぼり,その80%は中小企業で, ほとんどが都市部のビジネスセンター付近に集中している.
印刷業は製造業の5大産業の1つで, 年間売上は75億マレーシア・リンギット(2475億円)となっている. オフセット印刷とパッケージ印刷の雇用は6.5万人から7万人で, スズ鉱工業, プラスチック工業より多い.
政府は印刷業を強力にサポートしており, 優遇税制や産業の振興奨励策をとっている. また,産業の発展のため多種多様な教育センターを設立している. 学位レベルの免許コースや高等訓練や, 職業訓練などのコースはMARAによって行われている. 印刷の資格についてもクアラルンプールやその他の都市で, 機械のオペレーションコースやメンテナンスコースが受講できる. 教育は民間企業でも行われている.EACグラフィック社, インターグラフィックプリント&パクト社という, 印刷機のディーラー等である. システムの導入, 工場設計からトータルな管理, それらのスキル, アップグレード,教育サービスを行っている. 広範囲で多角的な要素を持ったマレーシア印刷産業は以下のようなマーケットにセグメントされている.
- カラーセパレーション, DTP, イメージセッタ, 組版, グラビア製版などのプリプレス会社
大半は中小企業, 10から200人の会社. Far East Offset & Engravingは大きな会社で約300人, 9台のスキャナ, 6台のハイエンド電子ページメイクアップシステム, レタッチシステムがあり, DTPのセクションもある. 輸出用の書籍・雑誌がの割合が多い. プリプレスの企業は高度な技術を投入,それらに専念をして付加価値をたかめている.
- 出版印刷,ラベル印刷, 証券印刷, 新聞印刷, エレクトロニクス・ノンインパクト印刷, フォーム印刷などの商業印刷会社
ほとんどは多色刷の印刷機を持っている.また,Webオフセットを持っているところもある. 規模は20〜50人程度でCTPは5社以下. 新聞の印刷会社は輪転技術を応用して毎日の印刷とデーラを使っている.
- パッケージまたはプラスチィックケース, 紙箱, ダンボール, 加工エンボス箱などのパッケージ加工会社
パッケージ市場は非常に大きく, 数台の多色印刷機を保有. 投資額は200万マレーシアリンギット(6600万)を超えている. これらの大半が仕上げ加工を容易にするため, 社内に断裁機, エンボス加工機, 折機を保有している. このカテゴリーの会社は規模が大きく自社工場を保有し150人ぐらいの従業員を持つ. 間接的に輸出市場をサポートしている.
- 製本, UVコーティング, ラミネートなどのポストプレス, 仕上げ加工の会社
自動化された製本機, ホルダーマシン, 綴じ機, ソーイング機(綴り機), ハードカバーなどの設備を有する. 従業員は10から40人程度で製本作業の日数は2から3日.
カレンダー, UVコート, スポットコート, パールコート, 性光沢, ラミネーション, パターンエンボスなどは, 顧客の高いニーズに応じるため,最新の技術を導入している. また他の印刷会社をサポートする立場の会社もある. 従業員は15から40人, 納期は1日から2日.
- その他スクリーン印刷,フレキソ印刷, 金属印刷の会社
シルク, フレキソはマレーシアでは小規模な市場である. 10から20人の会社規模.
マレーシアの印刷産業は,1997年以来の経済は停滞ぎみであったが, 急速に復興すつつある. 政府支援で後1年から2年すればCTPなどの最新技術の導入ができるであろう.
(C)Japan Association of Graphic Arts Technology
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