第4回アジア印刷技術情報フォーラム
情報交流会/1999年
シンガポールレポート(要約)
シンガポールの印刷工業の現況
2000年3月21日
Masters Printers' Association
Mr.R. Theyvendran
過去10年間の印刷業界の変化は大きく,グーテンベルグ以降の最大の変化である.
従来は印刷をするためには印刷会社を訪ね, 専門家に相談しなければならなかったが, 今はコンピュータさえもっていれば, カラー印刷も可能となった. ただし, この場合は小部数の場合で, 大量の時はやはり専門化に相談しなければならない. しかし, 専門化の技術も急速に変化しており決して大企業でも安心はできない.
1. スキャニング技術
CCDスキャニング技術やX-Y-Zスキャナ入力法の技術進歩で,フラットベットスキャナとドラムスキャナは同等となった.
2. デジタルカメラとデジタル写真
デジタルカメラの登場によって写真家の仕事が大きくかわった.とくにDBの登場で写真の世界が変わった. 実際にはデジタルに移行したカメラマンはまだ少ない.
3. DTP
DTP革命の基礎となったのはApple Macintosh, Adobe PostScript, Adobe Page Maker
そしてApple LaserWriterです. Apple ,IBM ,Motorolaの3社共同でPowerPC-Chips
を開発,昨年AppleはG3モデル,さらに最近はG4モデルを発表.
4. CMS
カラーマネネジマントとは,色の専門化でない人がカラーをコントロールするのが目的につくられた物.CMSを利用することで一般の人でも一定の水準のカラーを作る事ができる.
5. コンピュータ技術
コンピュータを利用して文書を作成し,出版する.これを効率的に行うのがAdobeが開発したPostScriptである.今日標準的になった.
6. デジタル印刷
まだそれほど普及していないが経済的にはインパクトがある.この分野はハイデル社が進んでいる.5000から10000枚が目安である.DocuTechはいままでの出版を超えた変革をもたらしている.
7. デジタル校正
インクジェット方式と昇華型方式がある.ハイエンドにIrisのインクジェット校正がある.それに続くものとして,デュポン,ポラロイド,コダックがある.
8. CTP
CTPは印刷業界には大きなインパクトを与えた.アメリカ・ヨーロッパではかなり利用されている.色再現に優れており,ワークフローの合理化になっている.特徴は,サーマルプレートと非サーマルプレートがあり,ディティールを損なうことなく網点が再現できる.ただし,詳細にチェックしないと間違いがあればコスト高となる.1時間当たり12〜14版を出力.まだ投資コストが高く,2-3の大手印刷会社で利用されているに過ぎない.中堅でも輸出をしている印刷会社は導入しているケースが多い.
シンガポールの印刷概況
シンガポールの印刷会社は約500社で大手は20社,中小が50社,後は零細である.大手は国際展示会にも出展し海外にもPR.シンガポールは国際印刷センターである.それはインフラとして英語が使われ,ISDN(総合デジタルサービス通信網),衛星通信が整っている.毎年600万ドルの印刷を輸出している.多くの国際雑誌,Time, The International Herald Tribuneなどの新聞の編集ページを受信して印刷している.デジタル印刷やCTPは海外の会社と提携して進んでいくであろう.かなりの会社が今後は導入するとみている.しかし中小零細にはコスト高. これからは印刷はトータルソリュションビジネスである.在庫・発送も入れたサービスを考える必要がある.短期的には印刷会社は減るが,将来は報われる価値の高い産業になるだろう.
(C)Japan Association of Graphic Arts Technology
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