ハイテク技術と基盤強化は別物

1999年7月5日


 法務省のホームページにアクセスすると,shockwaveやJAVAを多く使っていて,大きな画像がついていたり,shockwaveの音声などもダウンロードし始める.一方,労働省はとてもシンプルで,画像などもすぐに表示される.法務省のコンテンツはshockwaveなどが必要だとは思えないので,ずいぶん無駄なことにコストを費やしたと思う.

 ハイテクで話題となる技術は,脆弱な場合がある.ハイテク技術は短期間の賭けでもあり,長期的なこととは必ずしも一致しない.本来しなければならないこととこれらをうまくバランスをとる必要がある.

 例えば,最近,少額課金のベンチャー企業が,かけ声とは逆にうまく成り立たないことがわかった.

 また,HPを多機能にするJAVAは,今まで将来のソフト開発の星のように言われてきたが,最近少し様子がかわってきた.JAVAOneでは,最大のテーマはJAVA2であり,これは,携帯電子機器や家電などにJAVAの機能を埋め込んでいく.従来のJAVAとは少しコンセプトが違うため,今まで持っていた先入観を変える必要がある.SUNは,オフィス用に攻めていく戦略から少しトーンダウンしている.

 一方で,データベースやメディアアセッツなど,テクノロジーがどう変わっても必要なものがある.データベースやアセッツを活用して,価値を高められる投資を続けていくことは,ニュース情報やコンテンツを持っている新聞社や出版社などにとって無駄にはならない.

 世間に対しては,話題になっていることを行う方が人の受けもよいが,一方でハイテク技術の土台が崩れると無駄になるというリスクを背負うことにもなる.脆弱なハイテク技術とはある距離をおいて,いつでも取り替えられるように取り組みの比重のバランスをとる必要がある.結局,新しい技術が出てきたから,それを使って何かに取り組むというよりは,本来の機能強化のロードマップを考えることが重要である.

(通信&メディア研究会会報 通巻122号より)

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