印刷界OUTLOOK'99

出版物はどのくらい出ているのでしょうか?(出版物)

1999年7月26日


●書籍・雑誌で年間約45億冊

 1997年の出版業界は,50年の統計開始以来,初めて売上が前年比でマイナスを記録し,不況に強いと言われた出版業界も,停滞する景気の影響を感じさせましたが,'98年もこの傾向は続きました。

 全国出版協会・出版科学研究の「出版月報」'99年1月号によると,'98年の書籍の推定販売部数は対前年比で7.1%減の8億1337万冊('97年8億7592万冊)で,2年連続の大幅ダウンとなりました。
 '90年代に入って販売部数の増減幅は少なく,頭打ちの状態にありましたが,'98年は前年よりマイナス6255万冊となり,ピークの'88年(9億4379万冊)からは1億3042万冊も減少しています。

 一方,雑誌の推定販売部数は,対前年比で2.4%減の37億2331万冊と,3年連続で前年を下回りました。
 '98年の内訳を見ると,月刊誌が対前年比1.5%減の22億6256万冊,週刊誌は同3.6%減の14億6055万冊でした。
 長引く不況に加え,購買の主力となる若年層の人口減少,大部数を持つコミック誌などの伸び悩みが原因にあるようです。書籍と雑誌の合計では,対前年比で3.3%減の45億3668万冊でした。

●2年連続のマイナス成長

 大幅な販売部数の減少にともない,販売金額もダウンとなりました。
 書籍の推定販売金額は,'97年の対前年比1.8%減の1兆730億円から,同5.9%減の1兆100億円となっています。

 また,雑誌では'97年が対前年比0.1%増で1兆5644億円,'98年は同2.1%減の1兆5315億円となり,統計開始以来初めてのダウンとなりました。
 '98年の雑誌の内訳は月刊誌が対前年比2.4%減の1兆1415億円,週刊誌が同1.1%減の3900億円で,月刊誌は'60年以来38年ぶりに前年実績を下回りました。
 書籍と雑誌の合計では前年比3.6%減の2兆5415億円で,2年連続のマイナス成長となりました。
 ちなみに雑誌の平均価格は月刊誌が前年比0.6%減の518円,週刊誌は同2.7%増で270円となっています。
 '98年の書籍の新刊点数は前年より75点(0.1%増)増えて6万5513点,雑誌の創刊点数は169点で前年より10点の減少,休刊は前年より14点増えて148点です。
 また,返品率は書籍が前年比1.7ポイント増の41.0%,雑誌が0.3ポイント減の29.2%となり,今後の出版流通の課題となっています。




プリンターズサークル 1999年4月号掲載「印刷界OUTLOOK'99」より)



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