印刷界OUTLOOK'99

インキは1年間でどのくらい使うのでしょうか?

1999年7月12日


●インキの出荷量は堅調に推移

 通産省「平成9年化学工業統計年報」によると,1997年の一般インキ(印刷インキの合計から新聞インキと補助剤を除いたもの)の販売数量は42万4254トンで対前年比4.3%の伸び,販売金額では3001億9700万円で,同5.1%増となっています。

 最近5年間の推移を見ると,一般インキは'92年の販売数量35万4359トン,販売金額2595億5800万円から,数量で17.6%,金額では15.1%の伸びとなっています。
印刷インキの構成比は,平版インキ28.6%,特殊グラビアが26.8%を占め,新聞インキ10.6%,ブリキ板(金属印刷)8.9%,その他のインキ9.6%となっています。
10年前の'87年と比較すると,平版インキの占める割合が4.2ポイント伸び,新聞インキは3.3ポイントの減少,その他のインキが3ポイント増,特殊グラビアなどが0.1〜1ポイントの増減となっています。

 全印工連の「平成10年印刷業経営動向実態調査」によると,'97年の印刷業における材料費のうち,インキ代の占める割合は7.6%(前年7.2%)となっています。
業態別では,出版印刷9.2%,商業印刷8.2%,総合印刷8.1%,その他印刷7.1%,事務用印刷が4.7%となっています。

●その他のインキの需要は引き続き増加傾向


 一般インキ品目別出荷量の販売数量上位3品目を見てみると,平版が販売数量13万8021トン(対前年比7.8%増),販売金額が1167億5900万円(同7.1%増),特殊グラビアが販売数量12万9029トン(同2.6%増),販売金額617億3600万円(同2.6%増),ブリキ板が販売数量4万2860トン(同7.6%減),販売金額293億3500万円(同11.1%減)で,平版の伸びに対して,ブリキ板の落ち込みが目立ちます。

 近年,カード印刷などに使用されるその他のインキの伸びは著しく,販売数量4万6238トン(対前年比12.0%増),販売金額613億8100万円で,金額ベースでは特殊グラビアに匹敵します。
ちなみに新聞インキは販売数量5万1507トン(同5.4%増),販売金額279億9400万円(同8.4%増)となっています。
一方,製版機材協議会の調べによると,'97年の印刷・製版複写用フィルムの販売量は6735.2万uで,対前年比3.1%減となりました。




プリンターズサークル 1999年4月号掲載「印刷界OUTLOOK'99」より)



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