新・DTPエキスパート認証試験対策講座(199711)
第9期DTPエキスパート認証試験は,1998年3月15日に行われまです。本コーナーは,エキスパートを目指すうえで理解しておきたいDTPの技術体系を12テーマに分け,1年間にわたってDTPエキスパート 馬場幹彦氏に解説していただきます。試験勉強の参考にご活用ください。
問1 コンピュータの基本機能
処理対象のプログラムやデータを大量に蓄えられるところで,電源を切っても内容は保持される。作業用の領域として使う場合は高速のものが求められるが,遅くても大容量であったり,安価なものが求められる場合もあり,多様に発達している。内蔵,外づけ,可搬型がある。
用語[1:(1)主記憶 (2)補助記憶装置 (3)CPU (4)キャッシュメモリ]
例 [2:(1)SIMM (2)SRAM (3)ハードディスク (4)PowerPC]
CPUと密接に結びついて働く。処理途中のプログラムやデータがまとまって貯えられ,常時ダイナミックかつ高速にデータの読み書きがされる。この要領が処理時間に大きく影響する。
用語[3:(1)主記憶 (2)補助記憶装置 (3)CPU (4)キャッシュメモリ]
例 [4:(1)SIMM (2)SRAM (3)ハードディスク (4)PowerPC]
メモリからデータや命令を1語ずつ取り出して実行し,メモリに書き戻す。または出力する。処理単位の1語の長さは多様であるが,一度に長いデータを扱えるほうが,一般には能力が高いとされる。
用語[5:(1)主記憶 (2)補助記憶装置 (3)CPU (4)キャッシュメモリ]
例 [6:(1)SIMM (2)SRAM (3)ハードディスク (4)PowerPC]
CPUの処理速度に比べて,メモリアクセスは一般に非常に遅いので,データを高速にアクセスするために,利用を予測して,一部分をあらかじめCPUの近くの高速メモリに置いておく。
用語[7:(1)主記憶 (2)補助記憶装置 (3)CPU (4)キャッシュメモリ]
例 [8:(1)SIMM (2)SRAM (3)ハードディスク (4)PowerPC]
●解答と解説
1.(2) 2.(3) 3.(1) 4.(1) 5.(3) 6.(4) 7.(4) 8.(2)
読み書き可能なメモリには,DRAMとSRAMがある。両者の違いはデータの記憶方式で,SRAMは一度覚えたら電気が来ている限り保持されるが,DRAMは常に覚え直さなければならない。SRAMは高速だが,高価で容量も少ない。DRAMは,SIMMやDIMMと言われる増設用の基板に組まれており,メインメモリ用として利用されている。
問2 インターフェイス
コンピュータの処理データ単位(8ビットなど)ごとに信号線を束ねてデータを並行送信するものを[9:(1)パラレル (2)シリアル]伝送と言い,一般に高速伝送に向いている。これに対し1本の信号線で1ビットずつ連続的に送るものを[10:(1)パラレル (2)シリアル]伝送と言う。
機器間を接続するためにはインターフェイスをとることが必要である。[9]インターフェイスにはもっとも汎用性が高い[11:(1)SCSI (2)IDE (3)セントロニクス (4)GPIB]や,計測器などの専門的な装置に使われていた[12:(1)SCSI (2)IDE (3)セントロニクス (4)GPIB],PC系プリンタに多い[13:(1)SCSI (2)IDE (3)セントロニクス (4)GPIB]などがあり,[10]インターフェイスには代表的な[14:(1)RS-232C (2)RS-422 (3)SCSI (4)GPIB],MacintoshのAppleTalkと切り換えて使える[15:(1)RS-232C (2)RS-422 (3)SCSI (4)GPIB]などがある。Ethernetも1本の信号線で[16:(1)パラレル (2)シリアル]とも言えるが,1対1ではなく,複数の機器を接続するために,衝突回避の規格を作り,高速かつ柔軟に使えるよう設計されている。
●解答と解説
9.(1) 10.(2) 11.(1) 12.(4) 13.(3) 14.(1) 15.(2) 16.(2)
最近はCPUの高速化を生かすため,インターフェイスをより高速にしようと,さまざまな規格が生まれ,製品化されている。デジタルビデオにも採用され,パソコンへの動画取り込みに力を発揮しているIEEE1394など,目が離せない。IDEはPC互換機などで使われるハードディスク・CD-ROM用のインターフェイスで,SCSIと同様の役割をしている。プリンタのインターフェイスと言えば,セントロニクスである。ほとんどのプリンタがセントロニクス用コネクタを有している。
問3 ネットワーク
Macintoshに最初から備わっているAppleTalkを利用して,簡単にネットワークを構築するためのケーブル,アダプタ類,通信手順の名称。
[17:(1)LocalTalk (2)TCP/IP (3)AppleShre]
アップル社のMacintoshの採用するネットワークプロトコルの総称。そのなかのLocalTalkは,デイジーチェーン接続で複数の機器を接続するためのもの。EtherTalkはEthernet対応で,LocalTalkより転送速度を引き上げることができる。
[18:(1)TCP/IP (2)LAN (3)AppleTalk]
アップル社が開発した,ネットワーク対応のファイルサービスソフトウェアで,AppleTalkで接続されたすべてのMacintoshでサーバーのファイル共有を可能にするほか,ファイル管理のセキュリティ機能などを備える。
[19:(1)ネットワークOS (2)Ethernet (3)AppleShare]
各種通信サービスを統合したデジタル通信網。どことも通信できるデジタル公衆網の世界的規格。日本ではNTTがINSサービスとして行っている。
[20:(1)AppleTalk (2)ISDN (3)LAN]
●解答と解説
17.(1) 18.(3) 19.(3) 20.(2)
ネットワークの問題は,サーバやクライアント,プロトコル,ネットワークOS,Ethernetという言葉の意味を理解しているかについてと,AppleTalkについて問うものがある。漠然とAppleTalkという言葉を使っていると,LocalTalkやEtherTalk,Ethernetなどの役割分担が見えてこない。実際のデータのやり取りの細かい実務を行う部分と,データの流れをコントロールする部分,それらを利用して目的の仕事をする部分,と階層的に役割が分かれる。Ethernetは一番下の実務のところであり,AppleTalkは全体を示す言葉である。
(プリンターズ・サークル 1997年11月号より)
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