新・DTPエキスパート認証試験対策講座(199712)


第9期DTPエキスパート認証試験は,1998年3月15日に行われる予定です。本コーナーは,エキスパートを目指すうえで理解しておきたいDTPの技術体系を12テーマに分け,1年間にわたってDTPエキスパート 馬場幹彦氏に解説していただきます。試験勉強の参考にご活用ください。

問1 PDF

 PDFでは容量を小さくするために,テキストや円,四角などの[1:(1)ビットマップ (2)ラインアート (3)バイナリ]はLZW圧縮し,カラーイメージは[2:(1)JPEG (2)JBIG (3)LZW (4)ZIP]圧縮する。
 文字コードは,Macintosh,Windows,UNIXそれぞれのエンコーディングが違うので,英語版のAcrobatでは,PDFに変換するときにPDF Doc Encodingというニュートラルなエンコーディングに変化する。しかしこれでは[3:(1)94 (2)128 (3)256 (4)1024]種類の文字しか持てないため,日本語の拡張ではCIDエンコーディングを基本にしている。

    ●解答と解説

    1.(2) 2.(1) 3.(3) 

     PDFのフォント技術によって,かなりの部分でプラットフォーム間の文字化け問題などが解消されるだろう。PDF互換製品には,一部の日本語フォントを埋めこめるものもある。米国ではOCR機能が組みこまれていて,既存の印刷物を,画像も含めて電子文書化することも可能になっている。SGMLとの連携が模索されれば,さらに有用性が高くなる。


問2 SGML文書

 SGML文書は3つの部分から構成され,利用環境に関する記述の
[4:(1)HTML (2)SGML宣言 (3)環境設定],DTDと言われる[5:(1)文書型定義 (2)言語仕様 (3)術力情報 (4)入力情報],およびSGML文書実体である。
 [4]では,SGML文書が書かれている文字コードなどの[6:(1)認識コード (2)符号 (3)タグ (4)コマンド]系や,使用しているSGMLの機能,およびコンピュータ処理に必要な記憶容量などについて定義する。SGMLは直接レイアウトを指定するものではなく,[5]では文書の[7:(1)スタイル (2)仕様環境 (3)論理構造 (4)アウトライン]を定義する。SGML文書実体でのマークづけは,[8:(1)文書型定義 (2)言語仕様 (3)出力情報 (4)入力情報]に基づいて行う。
    ●解答と解説

    4.(2) 5.(1) 6.(2) 7.(3) 8.(1)

     SGMLでは文字コードの扱いに特長がある。「(1)」などの外字は文書交換の際の支障となるため,「&maru1;」というように記号で表すことで,プラットフォーム間の文字化けを避ける。このように名前をつけて置き換える手法を実体参照と言い,SGMLが多くの種類の情報を的確に利用するための仕組みである。このような機能を実現するためには,通常の文書をSGML化する際に,データの文字変換をする必要がある。現時点では,自動的にするためにはテキスト処理プログラミングが必要となる。


問3 データベース出版

 情報誌やカタログ類など,定型的なレイアウトの印刷物や多ページものの印刷物は,大量の原稿をコンピュータの[9:(1)ワープロ (2)表計算ソフト (3)RDB]などで管理すると,更新や整理に便利である。 DTPソフトにはレイアウトの雛形である[10:(1)組版ルール (2)テンプレート (3)スタイルシート]の自動複製や,タグつき要素にスタイルを付与する等の機能があり,これらと原稿のデータベースを自動的にリンクできれば,DTPを[11:(1)RDB (2)簡易言語処理 (3)バッチ処理]のように使うことができる。
    ●解答と解説

    9.(3) 10.(2) 11.(3)

     RDBはリレーショナルデータベースの略である。1つのデータベースにすべての情報を入れるのではなく,複数のデータベースを連携させることで,必要な情報だけを効率よくまとめることができる。データベースの機能をほかのプログラムから使う方法として,SQLというデータベース照会言語がある。これを使えば,比較的簡単なプログラムでデータベースと連携したデータ処理をすることができる。  バッチ処理は,あらかじめ決められた手順にしたがって,自動的に処理を行うという意味である。

(出展:プリンターズ・サークル 1997年12月号より)

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