DTP豆知識(1998/01)


第9期DTPエキスパート認証試験は,1998年3月15日に行われる予定です。本コーナーは,エキスパートを目指すうえで理解しておきたいDTPの技術体系を12テーマに分け,1年間にわたってDTPエキスパート 馬場幹彦氏に解説していただきます。試験勉強の参考にご活用ください。

問1 データ交換

 データを読み出した後は,制御コードを適正に処理しなければならない。テキスト行末処理には行頭への復帰(CR=キャリッジリターン)と次行送り(LF=ラインフィード)の2種の制御コードがあるが,これはシステムによって解釈が異なっている。強制改行はMacでは「CR」で表すが,Windowsでは
[1:(1)CR (2)LF (3)SP (4)CR+LF]で表すため,Macでは [2:(1)CR (2)LF (3)CR+LF]がゴミとなって表示され,逆にMacのデータはWindowsでは
[3:(1)改行されないで (2)もとと同じように (3)余分な空白行とともに (4)文字化けして]表示されることとなる。

    ●解答と解説

    1.(4) 2.(2) 3.(1)
     MacとWindowsのデータ交換では,制御コード以外にも外字などに違いがある。データ変換に関しては,ユニコードや1年後のJIS改訂で混乱が予想される。電子メールのやり取りでもうまくいかないことが多い。プラットフォームの違い,規格,エンコーディングの問題などいろいろなケースがあるので,切り分けが重要になる。

問2 PICTとTIFF

 MacのOSがサポートしている標準画像フォーマットを [4:(1)BMP (2)PICT (3)TIFF (4)EPS]と言い,通常は [5:(1)1 (2)8 (3)16 (4)32]ビット/ピクセルのカラー情報を加えて改良されたPICT2を指す。正確には [6:(1)2 (2)8 (3)64 (4)256]階調の [7:(1)グレースケール (2)フルカラー (3)解像度]を持っているため,基本となる色 [8:(1)RGB (2)CMYK(CMYBk)]を掛け合わせることで [9:(1)擬似カラー (2)フルカラー]を扱えるのである。
 TIFFは [10:(1)Triming Image (2)Tag(ged) Image]File Formatの略で,MacやMS-DOS,Windowsなどで広く使われている [11:(1)テキスト (2)データベース (3)動画 (4)画像]用フォーマットである。
ほかのシステムやアプリケーションとのデータのやり取りができる [12:(1)互換性 (2)解像度 (3)圧縮率]が高い。しかし,拡張性が高いために個々のプログラムで少しずつ異なった記述がなされており, [13:(1)拡張された (2)古い]TIFFで保存された画像はプログラムによっては動かない場合もある。また,PICT2などに対応した [14:(1)RGB (2)CMYK (3)Mac (4)Windows]-TIFFに加えて,分版出力用の [15:(1)RGB (2)CMYK (3)Macintosh (4)Windows]-TIFFがある。

    ●解答と解説

    4.(2) 5.(4) 6.(4) 7.(1) 8.(1) 9.(2) 10.(2) 11.(4) 12.(1) 13.(1) 14.(1) 15.(2)
     ファイルフォーマットは時代とともに変遷していく。TIFFはEPSと並ぶ印刷の有力フォーマットなので,注意する必要がある。DXFも変化が大きい。最近はインターネットで比較的簡単にフォーマットの動静を知ることができる。DTP間連のメーリングリストなどに参加するのもよい。

問3 光磁気ディスク

 情光磁気ディスクは,ハードディスクのように使うことができ,特定の使い方をする場合はOSに依存する面がある。Windows95で自動認識される3.5インチ230MBのMOの論理フォーマットは[16:(1)ハイシエラ (2)IBMフォーマット]あるいはスーパーフロッピーなどと通称され,FDと同様にパーティションが[17:(1)作れる (2)作れない]。
 128MB,230MB,640MBなど記録様式が異なるMOがあり,それぞれ別の[18:(1)物理 (2)論理]フォーマットなので,ひとつの媒体を異なる容量で使うことはできない。
 データの読み出し,書きこみはOSで決めている[19:(1)物理 (2)論理]フォーマットにしたがって行われ,同じサイズ,同じ種類のMOでもデータの交換ができない場合がある。
 CD-ROMは国際的な論理フォーマットとして[20:(1)ハイシエラ (2)HFS (3)ISO9660]が決められている。
    ●解答と解説

    16.(2) 17.(2) 18.(1) 19.(2) 20.(3)
     パーティションは部屋の区切りなども意味する。たとえば,6GBのハードディスクを2GBの3台分にして利用することである。
     物理フォーマットは「もの」の違いであり,論理フォーマットは「書きこみ方」の違いである。「もの」の違いは製造段階で決まるので,コンピュータのソフトであるOSはどうしようもない。「書きこみ方」は縦書きか,横書きにするかというようなことで「書く人」が決めればよい。これが標準的なものであればみんなが利用できるが,それぞれが異なると,スムーズなデータの交換ができなくなる。

(出典:プリンターズ・サークル 1998年1月号「新・DTPエキスパート認証試験対策講座」より)

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