News Clip (199801)

■高速・高精度の新カラーマネジメント

 東洋インキ製造はニューラルネットワークを使った世界初のカラーマネジメント技術を発表した。この技術はT-Colorテクノロジーと名づけられており,従来の印刷とデジタル化の流れのなかで,もっとも重要な課題である色再現の問題を解決する技術。高速・高精度に色変換するだけでなく,色変換のルールを極めて短時間で簡単に作成できるのが大きな特徴。今回の発表は主に印刷・製版分野に焦点を合わせたもので,コレクターシリーズとジェニックシリーズの2つのソフトウエアから製品群が成り立っている。

■小森,サイテックスとCIP3で提携

 小森コーポレーションとサイテックス社はプレスとプリプレスの統合を目指すのため,開発とマーケティングについて提携した。CIP3プロトコルに基づき,両社のシステムのインターフェイスに関するもの。SCITEX Brisque DFEとKOMORIリスロン機の印刷品質管理システム(Print Quality Control)間のインキつぼキー・プリセット・インターフェイスはすでに販売可能で,これ以外のものも開発中。サイテックスは「CTP製品群のオープン化と業界標準との互換性をさらに高める」とコメント。

■DS,Mac用ユーティリティソフト開発

 大日本スクリーン製造はWindowsやUNIXで使用されている画像(EPS)ファイルをMac用に変換する「Preview Converter PM(プレビューコンバーターPM)」のネットワーク販売を開始した。これまでは,EPSファイルのなかのプレビュー画像のデータ形式がWindowsとMacで異なり,両方のモニターで表示できないため,その都度DTP用ソフトを使ってファイル変換が必要だった。このソフトはWindowsなどで作成されたEPSファイルをMac用の形式に簡単にバッチ処理で変換する。価格は4万8000円。

■大手3社の中間決算発表

 印刷大手の平成10年3月期中間決算が明らかになった。大日本印刷は売上高5773億5000万円,営業利益380億5800万円,経常利益481億8700万円,中間利益248億5100万円。凸版印刷は売上高4757億7900万円,営業利益317億2700万円,経常利益330億1100万円,中間利益197億8200万円。両社とも電子出版物エレクトロニクス部門が好調で,増収増益となった。共同印刷は売上高は589億900万円と増収となったが,営業利益26億2500万円,経常利益30億2200万円,中間利益9億3400万円で減益となっている。

■デジカメ画像,FDから取りこみ可能に

 富士写真フイルムはデジタルカメラの画像データなどの超小型・薄型記録メディア「スマートメディア」を3.5インチフロッピードライブから簡単にパソコンに取りこめる「FlashPathフロッピーディスクアダプター FD-A1」を発売した。3.5インチディスクと同じ形で,スマートメディアを差しこんで,パソコンのFDドライブに挿入するだけで,通常のシリアル転送の数倍の速さでデータを取りこめる。Windows95(IBM PC/AT互換機),Windows95 OSR2(NEC PC-9821)対応。1万2000円。TEL:03-3406-2981

■伊藤忠産機,ガーバーと代理店契約

 伊藤忠産機は,米国ガーバー・システムズと日本国内における総販売代理店契約締結,同社製CTPシステムの直販および代理店経由による販売活動を開始した。伊藤忠商事・産機システム部やコムテックスの協力を得て,同分野への進出を本格化する。ガーバー社はプレートセッタやデジタルカラープルーファーなどのCTPシステムで実績があり,取扱い商品はクレセントシリーズ プレートセッタ,デジタルカラープルーファー「IMPRESS」,ワークフローシステム「AutoPrep」など。技術サポートはコムテックスが行う。

■印刷関連出荷額3%伸び

 通産省は平成8年工業統計(速報)を発表した。10人以上事業所についてまとめたもので,全製造業のなかの生活関連型産業としての出版・印刷・同関連の出荷額は,12兆3975億円で前年同期比3.0%で伸び率はトップ。生活関連型産業全体の伸びは0.2%と微増だが,出版・印刷はカタログ,パンフレットなど商業印刷が好調であったため増加となっている。付加価値額も6兆2988億円(同3.0%増)となっている。一方,事業所数は1万685事業所で,前年比1.2%減,従業者数は44万4435人で同0.4%減。

■アドビ,初のオリジナル和文書体発表

 アドビシステムズは初のオリジナル和文書体「小塚明朝」を1月下旬に発売する。長年開発に携わってきたタイポグラフィディレクター,小塚昌彦氏の制作指揮によるもので,本文組版から広告用コピーなどをカバーするL,R,M,見出しなどを表現するB,H,キャプションなど小さな文字サイズに有効なELの6書体。CID-Keyedフォントファイルフォーマットを採用した,Adobe TypeLibrary2.0J初のオリジナルフォントとなる。各4万9000円,6書体パック19万8000円,ATMスクリーンフォント(6書体)7万2000円。

■恒陽社,クォークと代理店契約

 恒陽社は,米国クォーク社とQuarkXPressをはじめとする同社製アプリケーションソフトの日本における販売代理店契約を締結した。恒陽社ではグラフィック事業部がDTPや画像関連のソフトの開発・販売を行っているが,DTPの核となるソフトの販売権を得たことで,ユーザーにより総合的なDTP提案が可能になるとしている。クォーク側も印刷会社である恒陽社が代理店に加わることで新たな販売ルートを獲得,QuarkXPressのユーザーでもある恒陽社のノウハウをフィードバックした製品開発も期待している。

■Too,総合新聞制作システム発表

 デザイン・DTP関連商社のTooは,韓国の電子出版関連ソフト開発会社,ソフトマジック社と提携し,オープンなシステム環境でデータベースと汎用DTPシステムを統合した「Too総合新聞制作システム=Newsman(ニューズマン)」を発表,販売を開始した。記事の入稿から編集,広告割付,紙面大組など新聞制作業務をトータルにサポートし,進行状況もリアルタイムでモニタリングできる。10〜50万部の発行部数を持つ地方新聞社などをターゲットに,規模と予算に合わせたシステムインテグレーションを行う。

■情報関連サービス業界の研究会発足

 京阪神地区でDTP・製版・印刷・複写サービスなどに従事する情報サービス関連事業者が,技術動向や事業展開を研究し,事業の繁栄を図るため,不二印刷,あらいなどが発起人となり,「D.D.S.S.(デジタルドキュメントサービス研究会)」を発足した。デジタル技術の進歩にともない,業界のボーダレス化が進み,新たな枠組みの再構築が求められているとして,最先端の情報入手や情報交換,相互研鑽を図ろうとの主旨。富士ゼロックスが側面から支援。事務局:富士ゼロックス(株)大阪営業事業所内 TEL:06-271-2075

■広済堂印刷,丸善と業務提携

 広済堂印刷と丸善はマルテメディア関連事業全般で業務提携した。両社は図書館のデータベース構築などで協力関係にあったが,最近こうしたビジネスが急増しているため,正式に業務提携契約を結んだ。図書館所蔵の図書のデジタル化など,電子図書館構築支援事業の推進が具体的な狙い。両社はこれまで学校図書館などを対象にデジタル化セミナーなどを共同開催しており,2大学の図書館からデータベース構築業務を共同で受注している。また,全国に大規模な書店をもつ丸善の販売網を使い,電子出版物の販売面も強化する。

(出典:プリンターズサークル 1998年1月号より)

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