DTP豆知識(1998/02)


第9期DTPエキスパート認証試験は,1998年3月15日に行われる予定です。本コーナーは,エキスパートを目指すうえで理解しておきたいDTPの技術体系を12テーマに分け,1年間にわたってDTPエキスパート 馬場幹彦氏に解説していただきます。試験勉強の参考にご活用ください。

問1 組版処理

 組版処理は,禁則処理と,字間の調整を行う[1:(1)ハイフネーション (2)ジャスティフィケーション (3)レディング (4)スペーシング]の2つに大きく分けられる。禁則処理は,行頭や行末に来てはいけない句読点・括弧類など[2:(1)記号 (2)符号 (3)約物 (4)制御文字]と呼ばれるものや,単位など[3:(1)記号 (2)符号 (3)約物 (4)制御文字]を適切な位置に置くために行う。その後,約物が連続して現れる場合の間隔調整や,和文中に英単語が入る場合にアキをいれるなどの処理を行うのが[1]である。
 インデントは,指定された行以降の[4:(1)字上げ (2)字下げ (3)タブ (4)表組み]処理を行う。テキストの各行頭に[5:(1)タグ (2)リーダ (3)制御文字 (4)空白文字]を入れることなく,各行から一定の隔たりをもって文字が組まれる。各文字の固有の幅よりも送りを詰めて組むことを[6:(1)フィッティング (2)トラッキング (3)カーニング (4)レディング]と言い,くいこみ詰めと呼ぶこともある。字間を一律に詰める組み方のことを[7:(1)フィッティング (2)トラッキング (3)カーニング (4)レディング]と言う。

    ●解答と解説

    1.(4) 2.(3) 3.(1) 4.(2) 5.(4) 6.(3) 7.(2)
     欧文と和文の間は3〜4分アキにすることが多い。レディングは,ベースラインと次の行のベースラインの間のことである。英文の文字の幅はセット幅と呼ばれ,文字ごとに違う。

問2 色校正の方法

 色校正の方法を大きく分けると,なんらかの印刷機を使う[8:(1)インキ校正 (2)ケミカルプルーフ (3)デジタルプルーフ]と,分色フィルムを元に写真的な手法を使う[9:(1)インキ校正 (2)ケミカルプルーフ (3)デジタルプルーフ],およびフィルムを作る前にDDCPやプリンタを使うものがある。
 インキ校正は,[10:(1)校正紙 (2)普通紙出力 (3)分色フィルム (4)カラーフィルム]から刷版を作成するもので,印刷用インキと紙による再現がトータルに確認できる。イニシャルコストは[11:(1)高 (2)安]い。校正枚数が多い場合は[12:(1)有利 (2)不利]である。
 さまざまな呼び名があるケミカルプルーフは,プリプレスの現場でも広く普及している。印刷機と比べて[13:(1)安定した再現 (2)不安定な再現]であり,印刷用紙が使えるタイプのものはインキ校正に近い。ただし,印刷方向や面つけなど印刷条件に依存する印刷再現の癖は発見できない。また校正枚数が多い場合は[14:(1)有利 (2)不利]である。

    ●解答と解説

    8.(1) 9.(2) 10.(3) 11.(1) 12.(1) 13.(1) 14.(2)
     カラーマネジメントが最近発達してきているので,プリンタなども色校正機として十分通用するようになってきているようだ。
     ただ,カラーマネジメントの適用範囲は個別の写真などに限定されており,QuarkXPressなどのレイアウトソフトがカラーマネジメントのデータを十分に利用することができないため,スムーズな運用は当面難しい。

問3 OPIとDCS

 レイアウトソフトで荒い画像を利用し,出力段階で自動的に合体させる方法として,旧Aldus社のOPIやQuark社のDCSやサイテックス社のAPRがある。
 OPIではスキャナで取りこんだ大容量の画像データを直接出力サーバに入れ,DTPでレイアウトするための[21:(1)スキャン (2)低 (3)中 (4)高]解像度のデータを同時に作成する。そのデータを使ってDTP側でレイアウトして出力するときに,張りこまれた[22:(1)スキャン (2)低 (3)中 (4)高]解像度画像を,サーバ側で保持していた[23:(1)低 (2)中 (3)高]解像度画像にすり替える。
 DCSはカラースキャナで取りこんだTIFFファイルなどから,[24:(1)RGB (2)CIE (3)PICT (4)EPS]画像を[25:(1)2 (2)3 (3)4 (4)5]個作る。これは[26:(1)2 (2)3 (3)4 (4)5]個の高解像色分解版用ファイルと,レイアウト表示用低解像カラー画像およびこれらのリンク関係を持ったマスターファイルからなる。
 デスクトップだけで完結するシステムは[27:(1)OPI (2)DCS]であるが,レイアウトの前に色分解を行っておかなければならない。一方[28:(1)OPI (2)DCS]はデスクトップ側でカラーの画質や処理にタッチしない方法として登場したシステムである。

    ●解答と解説

    21.(2) 22.(2) 23.(3) 24.(4) 25.(4) 26.(3)  27.(2) 28.(1)
     DCSでは,ファイルがたくさんできるのでいくつあるかという話になるが,DCS2.0では5色以上をサポートすることができ,ファイルは1つになった。これは,ハイファイ印刷用のファイル形式として活用されている。DCSやOPIにはバージョンがあるので注意したい。

(出典:プリンターズ・サークル 1998年2月号「新・DTPエキスパート認証試験対策講座」より)

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