News Clip (199804)

■凸版,SGML文書管理システム販売へ

 凸版印刷は,企業向けSGML規格の文章データベースシステム構築や文章処理ビジネスへの本格的な参入を契機に,そのパッケージ商品である「トッパンSGML文書データベースシステム」の販売を開始した。このシステムは,文書入力から印刷,出版までを総合的にサポートするもの。オープンアーキテクチャ指向で設計され,市販ワープロ・パソコンソフトなどでデータ入力ができるほか,SGML特有のタグ付け処理の必要がない。通常入力と同じインターフェースで,SGML文章の作成が可能となった。

■クラリス,社名を「ファイルメーカー社」に

 データベースソフト「ファイルメーカーPro」などを販売しているクラリス社は,4月1日より,社名を「ファイルメーカー(株)」に変更した。同社の親会社であるアップルコンピュータ社による組織再編を受けたもので,これにより,既存製品の「クラリスワークス」「クラリスインパクト」「クラリスドロー」や,日本では同社が販売してきた「Mac OS」などは今後アップル社に移管され,「ファイルメーカーPro」「ファイルメーカーProサーバ」「クラリスホームページ」が新会社の製品ラインナップとなる。

■あけぼの印刷社,ネットで校正

 あけぼの印刷社(水戸市)は,同社のデジタル製版システムと社内情報系LANの各サーバをつなぎ,クライアントのLANと製版データをやり取りし,遠隔地からの印刷原稿の送受信やデジタル校正を可能にした。従来,専用機による製版LANは存在したが,汎用の情報系LANとのリンク例は国内では初という。また,製版データを暗号化したPDF形式に変換し,インターネット経由でデジタル校正する運用試験も行っており,年内にも発売予定の赤字校正用Acrobatアドイン・プラグにより,さらに操作向上を図りたいとしている。

■王子製紙,超光沢印刷紙発売

 王子製紙は,耐折度や白色度を大幅にアップし,販売価格も抑えた超光沢印刷紙「スーパーミラーPN」を発売した。同紙は表面に塗布した液状樹脂に電子線照射し,瞬時に固体化する電子線硬化技術を応用したもの。印刷後の折り加工適性に配慮し,キャストコート紙より高い耐折度を実現。白色度は印刷紙としてはトップクラスの85%に設定されている。平滑性にも優れ,高速印刷時の給紙適性などスムーズな印刷操業性を確保した。同社では,キャストコート紙の2〜3割程度に価格を抑え,利用拡大を図る構え。

■成光社,ハワイ工場本格稼働

 成光社(高松市)は,昨年9月にハワイ・オアフ島に開設したデジタルプリプレス工場の本格稼働を,オペレータの研修が終わった本年1月から開始した。同工場では,ページレイアウトシステム「SMI EDIAN PLUS サテライトクライアント」20台など,最新の設備を揃え,現地日系人などによるプリプレス生産ラインが稼働中。同社は,ハワイ工場開設にともない,国内プリプレス関連会社7社による共同受注および分担制作(作業ネットワーク構築)も始めており,今後,ネットワークの拡充などを進めていく。

■山田写真製版所,大判ポスター製作事業開始

 山田写真製版所(富山市)は,600dpiの高画質を可能にした大型カラーインクジェットプリンタ(HP DesignJet 2500CP)を導入,大サイズのポスター製作事業を開始した。今後は,展示会用ポスターなど少部数需要をターゲットに受注獲得を目指す。顧客からの写真は高精細スキャナで読み取り,ワークステーションなどで加工し出力する。画像の合成や輪郭補正も可能で,数十倍の拡大にも耐えられる。最大出力サイズはA0で,コート紙,光沢フォト用紙の選択が可能。価格は出力1枚1万5000円(A0サイズ)。

■アグフア,デュポンの印刷版事業を取得

 アグフア・ゲバルトグループは,デュポン社のグラフィックフィルムとオフセット印刷版事業を取得した。デジタル印刷機器事業で,フィルムから印刷版までの一貫体制を整えることとサービス部門の強化がその狙いで,取得価格は未公表。これにともない,全世界で2000名にのぼる従業員と約9億ドイツ・マルクに相当する売り上げ,ドイツや英国など4か所の主要生産拠点も引き継がれる。日本アグフア・ゲバルトでも,デュポン日本のグラフィックフィルムとオフセット印刷版事業を,従業員と合わせて同社に統合した。

■大日本,CD/DVD用ケース販売

 大日本印刷は,エコロパック(東京都)が開発した100%紙製のCD・DVD用ケース「SOFSHELL(ソフシェル)」の独占実施権を取得,同商品の販売を開始した。現在の主流はポリスチレン製だが,紙の特性を生かしたバネ状の構造により,ディスクを外周から包み込むように固定することで,従来同様ワンタッチで出し入れが可能なうえ,長期間の使用にも耐えられる構造を実現した。また,紙製なので廃棄やリサイクルが簡単。再生紙利用による製造も可能で,印刷面が広く取れるなどデザイン上のメリットもある。

■ミュー,デジタルコンビニFC募集

 デジタルコンビニを展開するミュー(東京都)は,印刷業者などを対象に今年半ばからFCを募集する。3月末に東京・神田でオープンしたデジタルコンビニ本店に,24時間365日営業のデータ処理センターを設け,短納期ニーズに対応し,加盟店にはデジタル化ノウハウの提供,トレーニングセンターでの教育,デジタル出力サポート,技術指導などを行う。FC店はサテライト方式で,受注・決済機能を持つ機器は導入するが,データ保管・制作は行わず,本部とネットワーク化することで迅速なサービスを提供していくという。

■小学館,『日本大百科』CD-ROM化

 小学館は,同社の『日本大百科全書』と国語辞典をCD-ROM化した「日本大百科全書+国語大辞典 スーパー・ニッポニカ」を,10月にも発売する。約13万項目におよぶ大百科全書の内容を全面改訂するほか,20世紀の代表的な100人の演説音声,3Dアニメによる動画,360度の超パノラマ写真などのデジタルメディアや,項目関連のインターネットのホームページアドレス(約2000件)も収録されている。価格は書籍の1/3程度の7万8000円。2年ごとに改訂し,既購入ユーザーには割安価格で提供するという。

■凸版・住商オットー,カタログ国際ネット構築

 凸版印刷はアパレル通販の住商オットーと共同で,カタログ制作向けに日米独を結んだネットワークを構築した。住商オットーの海外グループ企業が販売している商品の写真やカタログの割付情報をリアルタイムで伝送することで,制作にかかる時間やコストが大幅に削減できる。また,ドイツや米国のグループ企業間で,カタログのデジタル写真などを即時共有できるようになった。凸版では,同社のカラーマネジメント技術を生かせば,各国間の品質格差も解消できるという。今後は,国際展開する企業向けに導入を呼びかける。

■アイワード,札幌3工場を石狩市に集約

 アイワード(札幌市)は,札幌市内にある3つの印刷工場を,年内にも石狩市の工業団地に移転する。現在,同社の工場は,関連会社も含めて札幌市中心部や住宅街などに分散しており,生産効率面の悪さが以前から指摘されていた。移転先は石狩市の石狩湾新港工業流通団地。同じ工業団地に移転を計画している6社と協同組合を設立し,中小企業事業団の組合向け低利融資を活用して移転コスト削減を図る。新工場の広さは現在とほとんど変わらず,既存設備もそのまま使用するが,作業の一本化で生産効率は上がると見られる。

(出典:プリンターズサークル 1998年4月号より)

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JAGAT HOMETOP
98.3.24