News Clip (199806)
■日本コダック,社名変更
米イーストマン・コダックは日本地域のグループ会社の統合計画を進めてきたが,コダック情報システムズとイーストマン・コダックジャパンの営業権を日本コダックに譲渡し,これを機に日本コダックの社名を5月1日付けでコダックに変更した。また営業拠点と一部の管理部門を日本橋小網町の東京営業所に移転した。新生コダックは日本におけるコダックの全イメージング製品のマーケティング・販売会社となる。なお,コダック情報システムズはドキュメントファイリングシステムのメンテナンス事業の専門会社として存続する。
■大日本印刷,イメージライセンス事業開始
大日本印刷は,フランス国立美術館連合とその日本法人と共同で,同連合が所有する美術品のポジフィルムとデジタルデータのレンタル,およびその複製権を扱うイメージライセンス事業を開始する。事業化に向けたパイロットプロジェクトとして,需要の多いルーブル,オルセー美術館などの主要作品を中心に会員制のレンタルサービスをスタート,1999年夏に本格的な事業化を目指す。作品図版を日本語によって簡単に,しかも迅速に検索できるうえ,著作権処理の代行も行うため,ユーザーは面倒な手続きをする必要がない。
■インターネットで大容量OKのデータ宅配便
豊田通商は,インターネットによるデータ配送サービス「e-Parcel Digital Delivery Service」を開始した。米e-Parcel社が開発したシステムを採用,専用のクライアントソフトで配送センターと呼ばれるサーバにデータを送信,そこから受信者に転送する。クライアントソフトはホームページで無償ダウンロードできる。電子メールでは対応できない大容量データを送ることができる。相手がデータを受け取ったかを確認する機能や,途中で通信が切れても自動復旧する機能なども装備。詳細はhttp://www.e-parcel.ne.jp/
■共同印刷,生分解性カード開発
共同印刷は,土と炭酸ガスに分解できる植物を原料とした生分解性カードと,焼却時に有害物質を発生させないPET素材のカードを開発した。生分解性カードはコーンや菜種,大豆などから作成。土や海,河川などの中の微生物の働きで最終的に水と炭酸ガスになる。焼却による有害ガスの発生もない。また,PETカードは従来の塩化ビニール製カードを焼却する際に出る塩素や塩化水素を発生させない。曲げ強度などの耐久性にも優れている。キャッシュカードやクレジットカード,その他会員向けIDカードなどへの展開が可能。
■光陽社“ダブル・クロック”開設
光陽社(大阪市)は,本社3階に複合施設として“ダブル・クロック”マルチメディアライブラリー・デザインギャラリーを開設した。CD-ROM,書籍,インターネットのホームページなどをライブラリーとして開放,またデザインギャラリーを開設。“ダブル・クロック”での交流が新しい創造に結びつくような情報発信基地を目指す。現在,“ダブル・クロック”会員を募集中。入会金,年会費無料。会員は書籍,CD-ROMを自由に閲覧したり,5%割引販売やデータベース検索が利用できる。問い合わせTEL(06)944-5920
■統合型DBマーケティング支援ビジネス
凸版印刷は,専用の並列コンピュータによる高速処理システムを構築,専門スタッフを整備し,国内で初めて統合型データベースマーケティング支援ビジネス「トッパン・アイ・ディ・エム(TOPPAN I.D.M)」を開始する。既存ビジネスと連動させ,DBマーケティング市場やパーソナル・マーケティング市場における新事業領域の確立を目指す。内容は顧客DBの構築から運用代行,分析,印刷物の企画・制作,反響効果測定までの一貫したサービス。これにより,DB構築,運用などにおける企業の負荷の軽減が可能になる。
■欧文印刷,ISO9002認証取得
欧文印刷(東京)は,本社,坂戸事業所,プリントバックス(東京・板橋区)の全部門で,国際標準化機構の品質保証規格「ISO9002」を取得した。審査認証機関は(財)日本品質保証機構,事業所や工場単位ではなく,会社全体が対象で,営業・制作から印刷・製本・発送にいたるまでの全工程にわたって品質管理が厳正に行われているとの認定を受けたことになる。同社は昨年4月に「顧客の信頼を得る製品の提供」をモットーに「ISO9002取得推進室」を発足させ,準備を進めてきた。製造工程のみでは十分ではないとする同社の姿勢は高く評価される。
■通信回線利用のカタログ制作システム
共同印刷は,地方を拠点とする得意先が定期的に発行するカタログの制作に関して,PDFとカラーマネジメントシステムを活用して原稿入稿や校正出校のすべてを通信回線経由で行うフルデジタルの制作システムを構築した。得意先のカラープリンタやモニターを同社のカラーマネジメント環境に統一することで,校正刷りがなくても統一的な色調再現が可能になる。カラーモニター上でリアルタイムに校正するシステムも開発。必要に応じて使い分けていく。通信回線についてはインターネット,専用回線利用のいずれにも対応可能。
■アドビ,Photoshop5.0発売
アドビシステムズ社は,Adobe Photoshop 5.0 日本語版を発表した。新バージョンでは,複数の編集ステップの取り消しとやり直しを可能にするヒストリーパレット,文字単位のフォーマッティングが可能なテキスト編集,長い間装備されてきた独自のカラーエンジンに加えて業界標準のICCプロファイルをサポートした柔軟性の高い正確なカラーマネジメント機能,スポットカラーチャンネルのサポートの内蔵という,4つの機能が提供される。製品はMac版/Windows版同時に6月末発売予定。価格は15万5000円。
■アスキー業績下方修正,西社長降格へ
アスキーは関連会社の整理や本体の事業見直しにともなって発生する243億円を含む,456億円の特別損失を’98年3月期決算に計上し,当期損益も約443億円の赤字との業績下方修正を発表した。この経営責任をとり,西和彦社長は6月末の株主総会後に退任し,代表取締役から取締役に降格予定。パソコン関連出版事業の不振やゲームソフトの出荷遅れなどが赤字の主因。今後は出版・エンターテインメント・教育の3事業に収益部門と資源を集中するとしている。後任はアスキー筆頭株主のCSKグループから派遣される見通し。
■寿精版印刷,DTPの人材派遣,教育事業開始
ラベル・パッケージ印刷の寿精版印刷(大阪市)は,DTP関連の人材教育,派遣事業を開始した。同社では3年前にコンピュータ学校を開校,人材の発掘と育成に力を入れてきたが,卒業生の増加で人材確保が容易になったため。全額出資子会社である資本金3000万円,従業員10人のキャリアプラス(東京・新宿)がこの事業を担当。印刷業のノウハウを生かし,印刷関連のDTPオペレーターの育成から派遣までを総合的に行う。コンピュータ学校の運営とデジタルコンテンツ制作も手がける。初年度派遣登録者は3000人を予定。
■サイバーマップ,新事業領域拡大
凸版印刷とNTTの出資会社「サイバーマップ・ジャパン」は,株主両社の追加出資と,新たに電通,ヤフー,シャープの出資を受け,5社体制で事業領域を拡大した。新たな広告媒体として急成長しているインターネット広告市場やモバイルマルチメディア分野に向けて,さまざまな用途に活用できる地図情報の提供など,サービスを展開していく。サイバーマップは昨年1月よりインターネット上で日本全国の詳細な地図情報を検索できるサービス「マピオン」を提供してきた。今後は広告事業やモバイル市場に事業拡大する。
(出典:プリンターズサークル 1998年6月号より)
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