DTP豆知識(1998/07)
第10期DTPエキスパート認証試験は1998年8月23日に行われました。本コーナーでは試験に向けての対策講座として,DTPエキスパート 岸本正治氏に問題を解くうえでのポイントなどを解説していただきます。試験勉強の参考にご活用ください。
問1 記号・約物
次の用語に該当するものを[ ]の中から選びなさい。
A. 亀甲 [1:(1) 《 》 (2) { } (3) 〔 〕 (4) < >]
B. 秒またはインチ [2:(1) ’ (2) ” (3) ′ (4) ″]
C. すみ付括弧 [3:(1) 【 】 (2) < > (3) 〔 〕 (4) 《 》]
D. 単価記号 [4:(1) * (2) # (3) / (4) @]
E. コロン [5:(1) ; (2) : (3) … (4) @]
F. アンパサンド [6:(1)  ̄ (2) @ (3) * (4) &]
G. リーダ [7:(1) | (2) 【 】 (3) … (4) @]
H. ダッシュ [8:(1) ~ (2) ― (3) / (4) …]
I. アステリスク [9:(1) ~ (2) | (3) * (4) @]
J. 不等号(より小) [10:(1) # (2) > (3) / (4) <]
解答と解説
1.(3) 2.(4) 3.(1) 4.(4) 5.(2) 6.(4) 7.(3) 8.(2)
9.(3) 10.(4)
1. 亀甲は,亀の甲羅の模様をイメージすると分かりやすい。引用文の中で,著者の説明に使われたりする。
2. 秒またはインチ。これに該当するものは「″」である。例をあげると,7度6分5秒は7°6′5″と表記される。
3. すみ付括弧は,【 】である。括弧の種類は多いので,まとめて整理しておく。
( )……パーレン
[ ]……ブラケット
〈 〉……ギュメ,山がた
「 」……かぎ,かぎかっこ
『 』……二重かぎ
‘ ’……コーテーション
“ ”……ダブルコーテーション
4. 単価記号は@。インターネットのメールアドレスにも用いられている。
5. コロンは,欧文の区切り符合である。これについてもコンマ,セミコロン,コロン,ピリオドの順番に覚えておくとよい。右にいけばいくほど区切りの度合いは強くなる。
6. アンパサンド「&」は,andと同じ意味で使われ,参考文献などに用いられる。
7. 「…」は三点リーダと呼ばれ,言い終えない文の後ろに付ける。また「‥」は二点リーダと言う。
8. ダッシュは「―」を選択する。これは全角のダッシュであるが,これ以外にはJISで規定されていない2倍ダッシュがある。
9. アステリスク「*」は,参照や注のしるしに使われることが多い。これと間違いやすいのが米印「※」である。
10. 不等号,これは数学の表記で,より小さいが「<」,より大きいが「>」である。
問2 データ交換
次の文の[ ]の中の正しいものを選びなさい。
データコンバートには媒体変換と,制御データの変換が必要である。つまり,異なる機種の媒体を読み込み可能にし,また,中のデータを同等に解釈できるようにする必要がある。
一般的な3.5インチフロッピーディスク(以下FD)によるデータ交換では,同じ「容量」でも,データの管理様式である論理フォーマットに差があり,DOS/WindowsのFDをMacintoshに入れても,そのままでは認識しない。MacのPC Exchangeは,Macのハードウェアでソフト的にDOS/WindowsのFDを読み書きすることができるようにするソフトである。
DOS/Windows系は多様なマシンが存在し,容量の異なる物理フォーマットにはハードウェアで対応しなければならない。例えば,かつてPC98の主流であった[1:(1)360KB(2D)(2)720KB(2DD)(3)1.25MB(2HD)(4)1.44MB(2HD)]FDはMacでは読めない。
DOS系はMacとはファイル名のつけ方が異なる。ファイルの種類が拡張子と呼ばれる[2:(1)制 御文字 (2)ニモニック (3)英数字3文字 (4)URL]で整理されていて,例えば「.TXT」はテキスト,「.TlF」はTIFF画像などとなっている。PCExchangeでは拡張子とアプリケーションをリンクさせることができるが,MacのファイルをWindowsで使うときにはWindowsでの慣例にしたがった適切な拡張子をつけたほうがよい。またDOS/Windows系のファイル名長の制約は,DOSとWindows3.1は8.3形式であったが,WindowsNTおよびWindows95は[3:(1)256字を超える名前が(2)どんな記号も名前として (3)ロングネームが]使える。
データを読み出した後は制御コードを適正に処理しなければならない。テキスト行末処理には,行頭への復帰(CR=キャリッジリターン)と次行送り(LF=ラインフィード)の2種の制御コードがあるが,これはシステムによって解釈が異なっている。強制改行はMacでは「CR」で表すが,Windowsでは[4:(1)CR (2)LF (3)SP (4)CR+LF]で表すため,Macでは[5:(1)CR (2)LF (3)SP (4)CR+LF]がゴミとなって表示され,逆にMacのデータはWindowsでは[6:(1)改行されないで (2)もとと同じように (3)余分な空白行とともに (4)文字化けして]表示されることとなる。
解答と解説
1.(3) 2.(3) 3.(3) 4.(4) 5.(2) 6.(1)
1. 3.5インチフロッピーディスクの,一般に流通しているIBMフォーマットとして,2DDは720KB,2HDは1.44MBがある。これに対し,PC98マシンで使われていたのが1.25MBのフロッピーで,これはMacで読むことができない。
2. DOS系とMacとではファイル名のつけ方が違う。ファイル名はデータとアプリケーションとをどうリンクするのかということに関わることである。DOS系は英数字3文字の拡張子を付けて,アプリケーションと関連づける。これによって,データを作成したアプリケーションで開くことができるのである。
Macの場合はこれをファインダー上で確認することができない。裏方で自動的に名前付けが行われている。ファイル形式を示す「ファイルタイプ」とアプリケーションを示す「クリエータ」という2つの名前付けを行っており,英文字4文字で表される。
これに関連することだが,ファイルの構成方法もDOS系とMacとでは違う。DOSはMacで言うところの「データフォーク」ひとつなのに対し、Macは「データフォーク」と「リソースフォーク」といった2つの格納スペースを持つ。
3. WindowsNT,Windows95はフォルダと中のファイルをあわせて250字(半角の場合)以内で名前をつけることができる。一般に「ロングネームが可能」と言われている。
4. 中身のデータについてだが,テキストをWindowsからMacに持ってくるとき,制御コードがWindowsのほうがCR+LFとひとつ多いため,LFがゴミ(トーフ)となって表示されてしまう。反対にMacのデータをWindowsにもってくると,Windowsでは改行されないで表示されてしまう。
(出典:プリンターズ・サークル 1998年7月号「新・DTPエキスパート認証試験対策講座」より)
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