新・DTPエキスパート認証試験対策講座
(199809)
第11期DTPエキスパート認証試験は1999年3月14日に行われます。本コーナーでは試験に向けての対策講座として,DTPエキスパート 岸本正治氏に問題を解くうえでのポイントなどを解説していただきます。試験勉強の参考にご活用ください。
問1 製本工程
次の文の[ ]の中の正しいものを選びなさい。
A. 各台の中のページの並び順と,見開き関係を表した表を[1:(1)台割 (2)折丁見本 (3)殖版 (4)折丁]と言い,編集の進行にともなって作成され,これに基づいて面付けを考える。
B. 折丁を1部ずつ取り出し,ページ順に積み重ねて1冊にまとめることを[2:(1)本掛け (2)殖版 (3)丁合 (4)面付け]と言う。
C. 製本に際して,印刷後の刷り本をぺ一ジ順が正しくなるよう折ったものを[3:(1)折丁 (2)打返し (3)台割 (4)本掛け]と言う。
D. 綴じが終わった印刷物の天,地,小口を裁断することを[4:(1)殖版 (2)三方裁ち (3)本掛け (4)折り]と言う。
E. 実際のページの並び順を予測あるいは確認するために作るのが[5:(1)丁合 (2)折丁見本 (3)打返し (4)面付け]である。
F. 1枚の刷版に同じ像を繰り返し何面も焼き付けることを〔6:(1)台制 (2)面付け (3)殖版 (4)打返し]と言う。
【出題の分析】
製本工程を問うもの。DTP制作上のミスを防ぐためには,「でき上がりの姿」→「製本」→「印刷」→「刷版」→「フィルム出力」,というように逆に辿り,問題点をつかんだうえで制作を開始する。
【解法のポイント】
どのように本ができ上がるのか,順番に工程をつかんでおく。
【問題解説】
問題は工程順になっていないが,ここでは順に説明する。
「折丁見本」(Eの答)は刷本に配置されるページをミニチュアで作成したもの。現在は面付けソフトを使えば簡単に配置されるが,DTP制作時に折丁見本を作り,確認しておくことは重要である。
次に必要なのが「台割」(Aの答)で,制作の進行チェックで使われるが,写真の見開きの確認を行うのに重要となるので,印刷現場にも回す。実際に印刷した刷本(すりほん)がページ順になるように折るのを「折丁」(Cの答)と言う。それらの折丁をページ順になるように積み重ねて一冊の本にしたものを「丁合(ちょうあい)」(Bの答)と言う。さらに,丁合し,表紙をくるんだ後,ノドを除いた三方を断裁する(Dの答)。
Fは刷版工程の問題である。次の問2に関連事項があるので,参照してほしい。
【解答】
1.(1) 2.(3) 3.(1) 4.(2) 5.(2) 6.(3)
【重要用語】
台割,刷本,折丁見本,折丁,丁合,三方裁ち,
殖版
問2 トンボ
次の文の[ ]の中の正しいものを選びなさい。
トンボは位置の基準という意味では,英語の[1:(1)margin (2)bleed (3)strip (4)register mark]に相当し,日本ではセンタートンボと角(コーナー)トンボの2種類がある。
例えばページ物の版下につけるセンタートンボは[2:(1)断裁 (2)刷版製版 (3)印刷 (4)製本]の工程で各ページを大貼りする基準である。
日本で一般に使われる角トンボには2つの用途がある。ひとつは,製本の段階で化粧断ちをするための[3:(1)版面 (2)仕上がり線 (3)製版寸法線 (4)原紙寸法]を表すものと,もうひとつは,化粧断ち線の少し外側で製版処理に必要な面を示す[4:(1)版面 (2)仕上がり線 (3)製版寸法線 (4)原紙寸法]を表すものである。
例えば写真を仕上げ寸法いっぱいに入れる場合,製版部分が[5:(1)版面 (2)仕上がり線 (3)製版寸法線 (4)原紙寸法]までしかないと,断裁時のズレなどで写真の回りに白い部分が出てくることがある。したがってDTPのレイアウトでは製版寸法線まで伸ばしておかねばならない。このような指示による処理を,写真の[6:(1)角版 (2)断ち落とし (3)トラッピング (4)毛抜き合わせ]と言う。
一般にページものは製本加工の際にノド一辺を残した[7:(1)三方裁ち (2)一方裁ち]をする。[3]と[4]の間の断ち落とし部分は,裁ちしろと言う。裁ちしろの幅は規格はなく,印刷会社によって3mmから5mmまでまちまちなので,あらかじめ確認してからDTP作業をする必要がある。
【出題の分析】
印刷にはトンボは必須である。トンボの役割を理解しておく。
【解法のポイント】
トンボには大きく分けて,センタートンボと角トンボの2種類がある。
【問題解説】
1. トンボは英語ではregister markに当たる。
2. 実際は,問題にあるように刷版で各ページを大貼りすることはない。ただし,表紙類,ペラものは同じ原版(フィルム)を移動させて刷版(殖版)するわけだが,このときセンタートンボが基準となる。
3. 角トンボにはペラものに使われる一刀裁ち用の1本のトンボ(仕上がり寸法も製版寸法も一緒)もあるが,通常は内側と外側の2本のトンボを使う。内と外の間隔は3mmというのが標準であったが,DTPレイアウトソフトでは9ポイント(3mm強)の場合が多い。内側は製本段階での化粧裁ち(三方裁ち)の基準となる。
4. 外側は製版寸法を示す。
5. 仕上がりいっぱいまで絵柄(写真)があるものは,問題文の説明にあるように,製版寸法まで出しておく。
6. このような処理を写真の「断ち落とし」と言う。
7. 製本加工段階で,本文が丁合され,表紙がくるまれた後,ノドを残した三方を三方断裁機で一度に切り落とす。
【解答】
1.(4) 2.(2) 3.(2) 4.(3) 5.(2) 6.(2) 7.(1)
【重要用語】
register mark,仕上がり線,製版寸法,
断ち落とし,三方裁ち,化粧裁ち
(出典:プリンターズ・サークル 1998年9月号より)
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