News Clip (199803)
■共同印刷,電通テックと4Dに出資
共同印刷は電通テックとインターネット上で無料e-mailサービスやe-mailアドレス検索サービスを提供するフォーディーコミュニケーションズ(4D)に出資した。同社はデジタルコミュニケーションセンターを設立し,インターネット関連事業を推進してきたが,なかでもe-mailの効果的な活用法を模索,今回は4Dが開発した「Web Mailer」システムに注目したもの。このシステムの利用で,情報を確実に顧客に届ける手段としてのe-mail活用だけでなく,顧客データベースの構築ツールとして活用できるとしている。
■凸版,変造不能な磁気カードを開発
凸版印刷は,磁気カードにセキュリティとして変造不可能なヒューズ方式(電気式)を複合化したカードを開発した。ヒューズ1個が1ビットに相当,ヒューズの数がカードの記憶容量と一致しており,使用するたびにヒューズが飛び,ヒューズの残り数がプリペイドの残高と一致するようになっている。一度飛ばしたヒューズを復元させることは物理的に困難なため,変造が不可能。プリペイドカード,ポイントカード全般に応用が可能で,「沖縄観光プリペイドカードシステム」実用化研究に採用されることが決定している。
■写真注文管理の新規格
富士写真フイルムとイーストマン・コダックは,あらゆる種類の写真に関する顧客の注文管理を電子的に行い,簡素化するための「電子注文袋」に相当する新しい業界規格「顧客注文仕様」を発表した。この規格は現像処理機器,画像ネットワークサービスなど,機器・システム間でのスムーズなデータ交換インターフェイスを提供するフォーマットとしての役割を果たすもの。電子注文袋には,集配ラボや店頭ラボが提供するデジタル画像製品およびサービスに関する顧客の注文内容を,すべて書きこむことが可能。
■DNP,偽造防止効果の高い金券用紙開発
大日本印刷は,見る角度によって色彩が変化する加工を施した偽造防止効果の高い金券用紙「バリアブルパール用紙」を開発,販売を開始した。特殊インキを幅約15mm・ストライプ状に加工したもので,見る角度で色が変化するため,印刷やカラーコピーでは再現できない偽造防止効果を得られることが特徴。商品券やギフト券などセキュリティ機能が求められる用途に向き,小ロットにも対応できる。初年度10億円の受注を目指す。同じく偽造防止効果の高いホログラムの手法と組み合わせれば,さらに効果が高まるという。
■佐川印刷,日本初の高速オフ輪導入
佐川印刷は,ドイツ・ハイデルベルグウェブプレス社製の高速オフセット輪転印刷システム「M-3026」(通称・サンデープレス)を2台購入する契約を結んだ。本年8月の稼働を目標に着工した,滋賀県蒲生群日野町の日野工場敷地内のオフ輪新工場に導入する予定。新工場は,30〜60万冊程度の中ロット規模印刷を強化するのが目的で,同社にとって,日野工場,大規模高速製本工場に続く大型投資となる。サンデープレスは世界最高速のオフ輪機として知られ,現在では世界で75台の契約台数があり,日本では同社が初めて。
■印刷用紙,2年半ぶり値上げ
王子製紙など用紙各社は約2年半ぶりに印刷用紙の値上げに動きだした。主原料の木材チップの値上がりと,昨年からの製品価格下落で悪化した採算を改善する狙い。各社では国内需要が堅調なほか,円安で安値の輸入品が減少したことが支援材料になるとみている。用紙各社の値上げを受けて,日本紙パルプ商事など販売代理店も値上げを実施する構えだ。王子製紙が平均10%(1kg当たり10円強),大昭和製紙が4%(同5円)程度の上げ幅で代理店側と交渉中で,これにしたがい,日本製紙や大王製紙も追随する見込み。
■スユア,デジタルパブリッシング研究会
商品情報データベースを中核とするデジタルコミュニケーションシステムと,メディアづくりのデジタルパブリッシングシステムとの連繋をめざすスユアは,印刷会社,制作プロダクション,出版社などを対象に,業種や企業の枠を超えたコラボレーションとしてのデジタルパブリッシング研究会メンバーを募集している。活動内容は定例フォーラムの実施,インターネットによる情報の提供や共有,メディア,マーケティングなど各種セミナーの開催,デジタルパブリッシングなどに関するコンサルティングほか。TEL 03(5215)1449
■デジタル原稿をオンラインで校正
電通テックは,デジタルデザインデータをコンピュータ上でオンライン校正できるソフトを開発した。アドビシステムズのAcrobatにオンライン校正機能を付加したプラグインソフトで,文字の大きさや書体の変更,デザインの色の変更などをすべてオンラインで指示する。訂正の履歴も管理できるため,ミスの防止と作業の効率化,コストの削減が図れるという。このソフトを使い,電通グループ内や外注先のデザイン会社との間の校正作業を効率化する。また,1本1〜2万円程度で外部の制作会社などにも販売する。
■コーヨー21,中小通販カード発行サービス
コーヨー21は,信販大手のアプラスと提携し,中小通販企業がオリジナルのクレジットカードを作成できるサービスを開始した。カード印刷にオンデマンド印刷技術を導入することで,少枚数からのオリジナルカード作成が低価格で可能となった。ポイント制や優待割引など,独自のサービス内容を設定できるため,中小通販でもオリジナルカードを使った顧客の囲いこみができるメリットがある。同サービスはコーヨー21が手がける新聞折りこみチラシ制作・配布代行サービス「カタログコレクション」参加企業が対象。
■ヨシタニなど,チラシ・POP活用の研究会
ヨシタニ(大阪市)は,三菱商事,東広,江馬印刷(仙台市),コスモ・ハーモニー(東京都)と共同で,食品スーパーと印刷会社を対象に,チラシやPOP広告などの販売促進業務の改善等を目的とした「ジャパン・ネットワーク研究会」を,4月1日に発足させる。同研究会では,チラシ作成時の時間短縮や経費の低減化,POPの新作成などをスーパー側に提案し,将来的には,スーパーのPOSシステムと印刷会社のデータベースを連動させ,より効率的な販売促進活動を支援していきたいという。問い合わせTEL(06)981-6653
■DS,アドビと販売契約締結
大日本スクリーン製造は,アドビシステムズと日本国内での同社製ソフトの販売契約を締結し,一次販売代理店としてAdobe Photoshop,Illustrator,PageMaker,Acrobatの販売を開始した。またソフト単体の販売だけでなく,MacintoshやWindows,その周辺機器などにソフトを組み合わせたパッケージ商品(『MI-Xシリーズ』など)の販売も行う。大日本スクリーンでは,さらにサービス事業を積極的に展開するに当たり,同ソフトウエアのコールセンターの開設計画しており,ユーザーサポートの充実を図る。
■王子,新薄葉紙を発売
王子製紙は,軽量塗工紙並みの印刷効果が得られる薄葉紙「ハイ・アルト」を開発,発売した。最新のカレンダー(つや出し)設備と独自の原料配合技術により,平滑度は同社従来品の2倍になった。白色度や不透明度も従来品並みの高品質を保ち,薄葉紙で初めて軽量塗工紙並みの高い光沢度,刷り上がりを実現した。パンフレットやカタログなどに適しており,その軽さから郵送コストの削減が見込めるため,これまで印刷仕上がりの点で使用を見送っていたユーザーの掘り起こしを目指し,従来品と同等価格で拡販を図る。
(出典:プリンターズサークル 1998年3月号より)
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