News Clip (199805)

■大日本,情報記録材工場棟建設

 大日本印刷は,岡山工場(岡山県御津郡)で情報記録材分野のリチウムイオン電池用電極材とファクス用リボンの2つの工場棟建設に着手した。1991年から昇華型熱転写記録材工場を建設するなど設備増強を図ってきたが,今回新設するのはビデオカメラや携帯端末などの電源として使われるリチウムイオン2次電池の電極材専用工場と普通紙ファクス用リボンの専用工場。敷地面積は約4万7900m2,建築面積約1万2700m2,延べ床面積約2万3300m2。総投資額は約110億円,従業員約100名でスタートする。完成は10月予定。

■アドビ,ウェブ用画像制作ソフト開発

 アドビシステムズはウェブ用画像を作成,修正するソフトウェア「Adobe ImageReady 1.0」を開発した。ウェブ用画像の制作にあたっては,さまざまなソフトをプロセスごとに使い分け,最適化を行う必要があったが,これらの問題を解消する総合的な環境を提供するソフト。プロセスを自動化し,ひとつの統合化されたプログラムとして提供する。オリジナルイメージとウェブ用の最適イメージをひとつのソフトで見ながら,圧縮設定が品質やサイズにどのような影響を与えるかチェックできる。価格は3万9800円,7月発売予定。

■凸版,印刷博物館開設を計画

 2000年に創立100周年を迎える凸版印刷は,記念事業の一環として,わが国初の本格的な「印刷博物館」(仮称)の開設と,楽しく読める印刷百科全書『印刷博物誌』の刊行を計画。東京・小石川に建設予定の新社屋内に開設される印刷博物館は,世界各国のそれと比肩する本格的な博物館を志向,西洋印刷文化に加え,日本,アジアの印刷文化にも焦点を当てた構成となる。『印刷博物誌』は数千年にわたる「印刷の文化・文明との関わり」を検証し,次代に贈ろうとするもの。英文版とCD-ROMの制作も予定している。

■共同印刷,会員・顧客管理システム構築

 共同印刷はインターネットを活用した通販会社,出版社などの会員・顧客管理システムを構築した。同社が資本参加しているフォーディーコミュニケーションズの無料電子メールサービス「ロボットメール」を通じて発信するもので,会員の年齢,家族構成,過去の購買データなどを分析して,今後必要性の高まりそうな商品情報を提供する。個々の会員に電子メールのアドレスを与え,新製品情報の発信や再購入促進をネット上で発信する。同社では全社員に同システムを導入,6月より運営することをめどに企業に提案していく。

■スライド作成フィルムレコーダー発売中

 日本ポラロイドは,パソコンで作成した画像やデジタルカメラなどから取りこんだ画像を,35mmのスライドフィルムに露光するデジタルフィルムレコーダー「プロパレット7000」を発売している。7インチCRTを採用したデスクトップ型で,ダイナミックフォーカス回路など高度な画像制御機能を持ち,35mmカラースライドを約1分で作成できる。Macintosh用,Windows95用ドライバソフト,ケーブルを同梱している。標準タイプは97万8000円,スキャナ付属は116万8000円,デジタルスチールカメラ付属が129万8000円。

■DIC,米の製紙大手印刷事業を買収

 大日本インキ化学工業(DIC)は,米コダックとの合弁会社を通じて,製紙で世界最大手の米インターナショナル・ペーパー(IP)の印刷・製版関連事業買収に合意した。買収主体はDICとコダックの折半出資会社,コダック・ポリクローム・グラフィックス(KPG)。リトグラフ印刷プレートとグラフィックアーツ向けフィルム事業を中心に販売,研究・開発部門のほか,欧米4か所の生産拠点や従業員約1800人を買い取る。KPGは今回の買収により売上高が約1.5倍となり,アグフア・ゲバルト,富士写真フイルムと並ぶ規模となる。

■ワープロ,HTMLなどのデータ変換ソフト

 システムポート(本庄市)はデータ変換ソフト「コンバートスター」シリーズをバージョンアップした「コンバートスター9」シリーズを発売した。ワープロ,表計算データの変換や,Mac-PC間やHTMLへの変換などのコンバートツール。ワープロ文書から表計算データまで全変換方向に対応する「コンバートスター統合版9」,個人向けのワープロ機能限定の「コンバートスターセレクト9」,N5200のLANシリーズのデータ交換に的をしぼった「コンバートスターZ9」の3製品。 フリーダイヤル0120-018456。

■千代田マシナリー,スーパーブルーの代理店に

 千代田マシナリーは,米プリンティングリサーチ研究所が開発した「ニュースーパーブルー2システム」の日本における総販売代理店契約を締結,販売を開始した。米GATF公認の印刷機の汚れ,刷り傷,静電気トラブル防止システムであり,世界の印刷会社で導入されている。近年の印刷機の高速回転や水なし平版印刷などで引き起こされるこれらのトラブルを防止するとともに,紙のバタツキをおさえ,印刷機の準備時間を短縮するなど生産性の向上,省力化に効果を発揮する。平均システム価格は10〜50万円。

■コクヨ,名入れ加工・製本の直営店を開設

 コクヨは文具への名入れ加工や書類の印刷・製本などを手がける文具の新業態店を展開する。4月下旬に1号店となる直営店「KOKUYO’S FA- CTORY BOX」を東京・日本橋にオープン。文具や書類の各種加工サービスの専門店と位置づけている。筆記具やファイル,皮革製品などに社名やロゴマーク,イニシャルをつけたり,コピーや製本,ポスターの表面加工,フィルム現像,デジタルカメラの画像を収録したCD-ROM作成なども請け負う。文具販売店の活性化や店作りとして提案していく。今後5年間で100店舗の導入を目指す。

■トゥー,著作権フリーの画像高速伝送

 デザイン・DTP関連機器の専門商社トゥー(東京)は,ISDNを使って著作権のない画像データの販売「PhotoDiscテイクワン・サービス」を始めた。著作権フリーの高画質画像を扱う米フォトディスクの画像を,英フォー・サイトが開発したデータ伝送システム「4-Sight iSDNマネジャー」で配信するもので,6万点以上の印刷用画像を用意。午前10時から午後3時までの注文なら,1点単位で2時間以内に送信する。利用者がISDN回線を設置し,通信ソフトを用意すれば配送料金が100円ですむ。料金は10MBの場合,1万4800円。

■凸版,「非接触タグ」全国販売

 凸版印刷は,バーコードに代わる次世代のデータキャリアシステムを提供する「非接触タグ」の製品ラインアップを拡充し,全国販売を開始した。非接触タグはペットボトルなどの材料となるPET樹脂にマイクロチップを埋めこみ,送受信アンテナを印刷するもの。専用スキャナにより非接触でデータの送受信が行える。バーコードでは一度にひとつのデータしか読み取れないが,非接触タグは複数の読み取りが可能。梱包した中身を外側から読み取ることができる画期的な製品。タグ単価は100〜1000円。2000年の目標は売上12億円。

■米コダック,中国への投資拡大

 イーストマン・コダックは今後数年間で中国に10億ドル以上を投資,写真感材製品の製造と販売を強化することで中国政府と合意した。製造面では現地の国営企業3社をパートナーに新たに2つの合弁会社を設立,パートナー企業からカラー写真フィルム・印画紙,医療用フィルム,産業用フィルムの製造施設など主要資産の譲渡を受ける。両社の当初の従業員数は合計約2000人の見込み。今回の合意により,コダックは世界的規模の事業を展開していく。2000年までには中国で販売されるコダック製品はほとんど中国製になるという。

(出典:プリンターズサークル 1998年5月号より)

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98.4.23