News Clip (199810)
■DNPら,XMLで電子文書配信実験
大日本印刷,NTT,大塚商会は共同で次世代のデジタル文書記述言語XMLによる実証実験を開始した。同言語にはSGMLやHTMLなどがあるが,仕様が複雑,表示機能に制限があるなどの問題がある。これを解決するため,今年2月WWWコンソーシアムがXMLの仕様を制定。XMLには複合文書機能,カスタマイズ機能,オートリロード機能などがある。実験は金融業界を中心に,企業内の業務マニュアルや消費者向け販促物の電子化とネットワークによる配信を行う。来年3月末までの実験予定で,今後の事業化を図る。
■共同印刷,CATV網使いデータ送受信実験
共同印刷は東京ケーブルネットワーク(TCN)と共同でCATV網を利用した印刷データやマルチメディアデータの送受信実験を東京都文京区内で開始した。編集・印刷データ,マルチメディア制作データを簡便に,かつ高速に送受信でき,企画会議,入稿・出校,進捗管理,ノウハウの共有などのグループワーク(コラボレーション)をネットワーク上で行えるシステムを構築する。今後,出版社,デザイン会社などでシステムを構築,将来的には文京区内の企業,自治体,個人を含めたマルチメディア制作のネットワークを目指す。
■富士ゼロックス,ベンチャー企業設立
富士ゼロックスは,コンピュータと大型カラープリンタを用いて大型グラフィックディスプレイやプリントの企画・制作・販売を行う新会社「ズー・グラフィックス」を設立した。コンピュータと大型カラープリンタ,シール加工システムなどをそろえ,企画・デザイン・制作・販売までの一貫体制を敷く。また特殊技術の活用などで,布や鋼板,プラスチック,電飾フィルムへのプリントサービスも行う。富士ゼロックスは
’97年から社内ベンチャー制度を導入しており,社員の中から事業実行者を募集。今回は初のモデルケース。
■北大方正,DTPシステムの販売拡大
中国を代表するハイテク企業,北大方正グループは三菱商事と連携して,日本でのDTPシステムの販売を拡大する。スポーツ紙への納入が内定したのは,簡単にトーナメント表を作成できる「やぐら組み」で,北大方正が開発した新聞編集ソフト「メガリス」の付属ソフトの1つ。北大方正のDTPシステムは,ワープロを使用する程度の操作で,漢字を使用する新聞などの複雑な編集作業ができる。新聞社向けに本格的に販売していく。このほか商業印刷用レイアウトソフト「FIT」も開発,関西の中古車情報誌が採用している。
■三菱製紙,ダイヤミックを子会社に
三菱製紙は,同社の写真感光材料部門国内総代理店であるダイヤミックの株式を取得し,子会社とした。ダイヤミックは,写真感光材料・印刷製版材料・情報機材などの販売を全国的に展開している。資本金は1億5050万円,1998年3月期の売上高は310億8500万円,経常利益7100万円,当期利益2700万円。今回,発行済株式総数の7%,20万9000株を取得して,三菱製紙は全株式の56.9%にあたる171万2000株を保有することになる。今後は,製造・販売一体となって全国的に販売網を強化し,さらに一層の拡大を図っていく。
■映像タイトルビジネスの新会社設立
凸版印刷グループの電子メディアサービスはサクセス・エンタープライズと共同出資で,映像タイトルの企画・制作や二次使用などのソフトウェア資産展開の事業化を目指した新会社「タイトル・プロデュース」を設立した。タイトル販売の確保と他媒体への展開,二次・三次使用の拡大のため,流通チャネルや開発などの総合計画を策定する。外部の優秀な個人・企業との積極的な提携,タイトル作品ごとの費用や収益に関する情報のオープン化,企画立案・シナリオ作成などの準備期間に契約締結し費用提供の支援なども行う。
■DNP,オンライン雑誌創刊
大日本印刷はオンライン・ジャーナル「本とコンピュータ」を創刊,ネットワーク上での配信を開始した(http://www.honco.net/)。
’97年創刊の紙版「本とコンピュータ」の編集方針を継承,文字・印刷・活字本・電子本・流通などがかかえる問題を印刷物の未来という視点から考えていくインターネット上の雑誌。Iネットの開放性を生かして世界中のさまざまな国や地域で議論を深めるため,東京と米国カリフォルニア(バークレー)に編集室を置き,日本語と英語の2か国語で発信。12月には月刊として定期刊行化する。
■アグフア,住商とデジタル印刷で提携
アグフア・ゲバルトグループと住友商事は,Windows用出力ソフトを組み込んだデジタル印刷システムの販売で提携した。アグフアのデジタル印刷機「Chromapress」に住友商事が独占販売権を持つフォーシスの開発したWindows用出力ソフトを組み込んだシステムを,両社の子会社を通じて一般企業,通販業界,出版業界などに販売する。Windows対応の各種ソフトで作成したデータをそのまま利用して印刷出力できるようになる。販売は住商ファイングッズと日本アグフア・ゲバルト。価格はシステム一式7000万円前後。
■凸版,低価格・高精度測色器発売
凸版印刷は,米国ColorSavvyと共同で開発した高精度な分光光度計,色彩計,濃度計を発売した。分光光度計は光のスペクトル情報,色彩計は汎用的な色データ(XYZ/Labなど)と濃度データ,濃度計は濃度データを測定できる。簡易測色ツール付属で,測色結果はパソコンに表示され,表計算ソフトなどで簡単に管理できる。高精度なLED分光メカニズムと安定したダブルビーム構造により,低価格と高精度測色を実現した。Windows/Macintosh対応。価格は分光光度計が9万8000円,色彩計9万3000円,濃度計8万8000円。
■ホームページ視聴率調査テスト運用開始
マーケティング調査会社の日本リサーチセンターは,ホームページの視聴率を調査するシステムを米国の会社と共同で開発,テスト運用を開始した。ユーザーにソフトを配布し,ユーザーがどのページを,どのようなアクセス経路で見たかを自動的に記録し,その測定データを日本リサーチセンターのサーバにリアルタイムで送信する。ホームページの媒体としての効果を指数化することで,ネットショッピングの市場規模の推計や広告の価格設定などが簡単にできるほか,ホームページのランキング作りなどにも利用できるという。
■ソニー,証明写真をデジタル化
ソニーはデジタルスチルカメラとプリンタを組み合わせた証明写真用の印刷システム「デジタル・プリントシステムUPX-2000」を開発した。デジタルカメラには液晶表示装置が付いており,印刷前に画像の確認ができるため,撮影の失敗による印画紙のムダがなくなる。撮影後に色調整などもできる。撮影から印刷までは90秒で,他の方式より早いという。ソニーは,まず証明写真市場が大きい欧州で販売,デジタルの利点を強調することで,米ポラロイドが握っている販売シェアを切り崩し,3年後にはシェア50%獲得を目指す。
■グラビア印刷円筒版向け洗浄装置発売
超音波洗浄機メーカーのサワーコーポレーションは軟包装材へのグラビア印刷に使われる円筒版(シリンダー版)の洗浄装置「SC-G100」を発売した。洗浄する円筒版を2本のローラの上に乗せて回転させ,円筒版に洗浄液をかけながら超音波を当てて版全体を洗浄する。従来の超音波洗浄のように大量の洗浄液を必要とせず,消費電力の大幅削減(従来装置の約1/20)を実現。洗浄時間は一般インクの場合で約2分,粘性の高い2液タイプで約6分。長さ700〜1350mm,円周345〜942mmの円筒版に対応。価格は550万円。
(出典:プリンターズサークル 1998年10月号より)
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