News Clip (199812)

■DNP,パッケージデジタルデザイン強化

 大日本印刷は,新たにパッケージのデジタルデザインシステムを開発し,パッケージに関連した業務に対応するトータルな得意先支援体制を強化した。今回開発したのは,同社の持つ包装設計用データをネットワークを通じて提供する「パッケージ形態設計サービス」,薄いフィルムにもプリントできるプリンタとネットワークを活用して軟包装のデザインからパッケージ見本作成までサポートする「軟包装デジタルデザインシステム」,パッケージの印刷校正をネットワーク活用で行う「ネットワーク校正回覧システム」の3つ。

■東洋インキ,IBMと販売提携

 東洋インキ製造が100%子会社のハッソを事業部化したEDMS事業部は日本アイ・ビー・エムと,画像入力システム「Form CATCHER」の販売で提携した。Form CATCERは,東洋インキが提唱するEDMS入力部分に対応するソフトで,伝票・帳票などの定型の紙に記入されている情報から,コードやイメージを同時にデータ化・リンク付けするもの。日本アイ・ビー・エムはForm CATCHERを自社のVLS認定ソフトとして登録し,保険・金融・流通などの大量の定型フォームの入力を行う業種向けに拡販する。

■中央公論社,読売新聞傘下に

 中央公論社は,書籍・雑誌の出版などに関する営業上の諸権利を,読売新聞社が設立する新会社に譲渡し,事実上,読売新聞の傘下に入る。読売新聞社は来年2月1日,受け皿となる全額出資の新会社「中央公論新社」を設立し,中央公論社の事業や社員を引き継ぐ予定。出版部門を強化したい読売と経営再建中で支援先を求めていた中央公論社の思惑が一致したもの。「中央公論」「婦人公論」や中公新書,Cノベルズなどの中心的な出版物はこれまで通りの形で刊行し,編集についても中央公論社の独自性を尊重する方針。

■電子カタログをネットで提供

 NTTデータは,パソコンなどのハード機器や関連ソフト製品を電子カタログとしてインターネット上で情報提供するサービス「トップページ」を開始した。企業の資材・購買部に取引先企業から集まる製品カタログなどの最新情報を,インターネットのWeb上に電子カタログにして公開し,担当者が自由に閲覧して取引企業に直接注文できる仕組み。利用料金は無料。取引企業はカタログ登録料として1製品につきアクセス回数50回まで年間3万円,または製品合計600回まで年間50万円を支払う。http://www.toppage.ne.jp

■富士ゼロックス,電子チケット技術開発

 富士ゼロックスは“利用権”の概念を取り入れたデジタルコンテンツの流通技術「デジタル・ドキュメント・セキュリティ・アーキテクチャー」(DDSA)を開発した。従来はデータの“所有権”を売買するものだったのに対し,DDSAではコンテンツを閲覧・再生する権利を電子チケットとして提供。コンテンツを公開鍵暗号により暗号化して配信し,利用権の購入者として認証された場合のみデータを復号化する。同社では,自社でDDSAによるコンテンツ販売サービスを開始予定で,1999年春のスタートを目指して準備中。

■凸版,DBマーケティング事業拡大

 凸版印刷はデータベースマーケティング事業「トッパン・アイ・ディ・エム」において,三菱電機製のDBシステム「ダイアプリズム」を導入し,小売店や消費材メーカーが低コストで利用できるサービスを開始。1000万件前後のデータ集計・解析の高速処理に適し,企業の汎用ホストコンピュータで集計されているデータをそのまま利用できるのが特徴。6か月の期間限定で小売店がポイントカードを試験導入できるサービスと,企業が保有している顧客データを預かり,購入履歴をもとに客層分析などを行うサービスを提供する。

■KDD,映像圧縮編集システム発売

 KDDとインターネットのコンテンツ制作を手がけるマックザウルスは,インターネット上で動画像を手軽に配信できる映像圧縮編集システム「Network Video Kit Cue!」を共同開発し発売した。カメラなどで撮影した映像をパソコンに取り込んで編集,データを圧縮してネットで発信するシステム。映像を取り込むボード,映像編集ソフト,ネット発信のための圧縮ソフトで構成し,国際規格MPEGに対応。手軽な編集やデータ圧縮を可能にすることで,ネットでの動画像配信の需要を掘り起こす。価格19万8000円。

■デジタルカメラのプリントフォーマット

 キヤノン,イーストマン・コダック,富士写真フイルム,松下電器産業の4社は,デジタルカメラで撮影した画像をラボプリントサービスや家庭用プリンタで自動プリントするための情報を記録するフォーマット「DPOF」(Digital Print Order Format)を策定した。デジタルカメラで撮影した画像の中から,プリントしたい画像や枚数などの情報を画像と一緒にコンパクトフラッシュ,スマートメディア,フロッピーディスクなどの記録媒体に記録するためのフォーマット。これにより,撮影時や再生時に情報を指定できる。

■2000年問題対応修正プログラム

 マイクロソフトは「Works for Win-dows95」(Works 95)の西暦2000年問題,郵便番号7桁対応,消費税率などに対応した修正プログラムを提供するモジュール「Works Sorvice Release」を同社Webサイトを通じて無償提供している。Works 95はワープロ,スプレッドシート,データベース,通信の機能をひとつに融合した統合ソフト。このモジュールにより,Windows 98でも従来の機能を引き続き利用できる。くわしい情報と修正プログラムのダウンロードサイトは
http://www.asia.microsoft.com/japan/home/works/

■松下電器,広告に大豆インキ採用

 松下電器産業は,家電製品の製品カタログやチラシ,ポスターなど,すべての広告用印刷物に大豆油が主成分の「大豆油インキ」を採用する。大豆インキは再生紙にする際,インキが分離しやすく,土中で分解しやすいなどの特徴があり,廃棄後の環境負荷を低減するのが目的。大豆インキは東洋インキから購入し,家電製品のカタログ製作を担当するメディアサービスセンターの印刷物に採用。松下の関連会社の新日本工業で印刷する。カタログなどに使用するインキは年間165万トンにのぼるが,全量を大豆インキに切り替えていく。

■DNP,オンライン専門書店開設

 大日本印刷は,インターネットを通じて理工書や法律書などの専門書を販売するインターネット書店「専門書の杜」を来年1月に開設する。一般の書店では品ぞろえの少ない専門書をジャンルやキーワードで検索できる他,目次や内容要約文,著者紹介などを掲載する予定。利用者はインターネットの画面上で会員登録(無料),必要な本を検索し,購入を申し込む。代金は本が送付された際に支払う仕組み。専門書を扱う出版社25社の参加を予定しており,来年1月のサービス開始時には,約2万点の品ぞろえを目指している。

■凸版,高画質画像編集システム発売

 凸版印刷は,日本初のイメージサーバレンタルスペースサービスを開始した。米国ライブピクチャー社の高精細画像フォーマット「FlashPix」と,それをインターネットで配信可能にする「ImageServer」をレンタルするもの。サービスを利用すれば,企業は大規模な初期投資をせずに画像の拡大,縮小が迅速に行え,それをネットで配信することができる。サーバ使用料は年間190万円。FlashPixを使ったコンテンツ制作は200万円から。企業が独自にシステムを導入するのに比べると,1割程度のコストですむとしている。

(出典:プリンターズサークル 1998年12月号より)

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JAGAT HOMETOP
98.11.24