News Clip (199901)
■大ラフ紙をフルカラーオフ輪で印刷可能に
凸版印刷は,従来不可能だったフルカラーオフセット高速輪転機による古紙100%の大ラフ紙や更紙の印刷を可能にする技術を開発した。大ラフ紙などを高速オフセットカラーで印刷する場合,紙粉,紙切れ,紙ずれなどによる色合わせの不良,高速印刷時に起きる版胴への紙の絡み付きなどが生ずる。凸版は,製版技術の開発,印刷ノウハウ,インキの開発に加えて,製紙メーカーと共同で紙の改良を行い,印刷対応可能にした。コート紙や従来の再生紙に比べ価格が格段に安くなるため,カラーページに容易に変更できるという。
■中小向け生産計画立案支援ソフト開発
共同印刷は,印刷工程の計画作成用ソフト「KP-シスリンクススケジューラー」を小宮山印刷と共同で開発した。これまでの手書きによる台割作成作業をパソコンの画面上で簡単に行える。ドラック&ドロップの簡単操作で機械別の生産計画の再生・変更や,作成した計画データの時間変更や機械変更が容易にできる他,生産計画立案用の受注データは既存ホストコンピュータより他のドキュメント作成への取り組み・流用ができる。KP-シスリンクス(印刷工場生産管理システム)とデータ互換が可能。ソフトの価格は約200万円。
■コニカ,PS版販売を三菱化学へ移管
コニカは1997年より三菱化学と共同で手がけてきたPS版事業の販売権を今春4月1日以降,三菱化学に全面的に移管すると発表した。従来,開発はコニカと三菱化学両社,生産は三菱化学,販売はコニカが担当していた。三菱化学へ販売を移管することで,開発・生産・販売の一貫体制ができ上がり,PS版を中心に印刷市場に本格参入する。コニカは,コニカユーザーと販売網を完全な形で移管していくことに全力を投じるとしている。一方,コニカはフィルムとプルーフに集中することで,市場への対応力・競争力を高める。
■新バーコードで音声データ印刷
広告・企画のプロスパークリエイティブは,大容量のデジタル情報を紙に印刷できる「スマートコードシステム」を発売した。バーコードの一種で,非常に細かい黒と白の四角の組み合わせ。32KBのデータを細かいビットマップデータに変換。日本語の文字なら5万字,音楽なら4分程度が記録できる。市販のバーコードリーダーで読み取れ,ソフトはインターネットなどを使って無償に近い形で配布する予定。また,同時に開発した「ミニバーコード」は文字のデジタル復元を可能にする。従来のバーコードを10分の1サイズにした。
■日本製紙,中性新聞用紙を開発
日本製紙は,従来の酸性新聞用紙よりも劣化が少なく,不透明性も高い中性新聞用紙を国内で初めて開発した。酸性紙は原料のパルプや古紙にインクの染み込み具合を調整する添加剤と酸性の定着剤の使用により,劣化を免れないが,中性紙は中性の添加剤を使用することで,劣化が少なくなる。また裏側の印字が表に透けないよう不透明性も向上し,軽量化にもつながる。試作品での印刷実験では,強度面,作業性など,従来品と変わらない印刷結果が出たという。古紙配合率を70〜80%に高め,1年後をめどに商品化する。
■ビジネス用サイト構築システム
凸版印刷とトッパン・マルチソフトは低コストのインターネット・サイト構築システム「ウェブテーラー」を共同開発,12月から販売を開始した。新規または既存のホームページにマーケティングやEC関連のビジネス機能を提供する。本格的なショッピングモールの開設,企業間取引でのインターネット利用など,ビジネス用途を目的としたインターネット・サイトの構築から,決済機能やセキュリティの確保,基幹業務系システムとの連携などのシステム構築を提供。新規開発に比べ,コスト,時間とも50〜70%削減できるという。
■富士通とソニー,1.3GBのMO装置を開発
富士通とソニーは最大1.3GBのデータを記録できる3.5インチMO装置を共同開発した。「GIGAMO」規格として公開し,今春にもパソコン向けに製品化する。開発した新技術「MSR」は,従来の光学ヘッドが備える光源の光学的限界よりも微小な磁気情報を識別できる。新システムの容量は従来のCD-ROMの約2倍,1.3GBの大容量と転送速度5.92MB/sという高速データ転送を実現。また,現行の光学ヘッドを変えずに高密度化を実現しているため,現在の3.5インチMOシステムで記録したメディアとの記録・再生互換も可能。
■検索サービスを共同展開
東芝,凸版印刷,電通の3社は,東芝が昨年6月に開始したインターネット情報検索サービス「フレッシュアイ」の本格展開とともに,ポータルサイト(最初にアクセスされるWebサイト)としての確立を目指すため,合弁会社を設立した。資本金4億9900万円で,東芝が45.1%,凸版が35.1%,電通が19.8%出資する。フレッシュアイは12〜24時間前に新規にオープンしたり,更新されたWebページの検索ができるなど,他のサイトでは見られない優位性を持っており,新たに2社の参加を得てサービス基盤の強化を図る。
■業界間ネットワーク構築実験開始
日本サイテックスと日本電信電話(NTT)はNTTが推進している高速・大容量の光ファイバーネットワーク活用プログラム「PHOENIXプロジェクト」の一環として,PHOENIX推進協議会会員の協力を得て,広告出版印刷業界間ネットワークサービスの実用化実験を開始した。この実験には,大日本印刷や凸版印刷など印刷大手の他,電通,東京新聞など各業界の17社が参加。2Mbpsの高速広帯域ネットワークを利用し,カラープリーフィングを中心とした実験を行う。原稿データの送達確認の検証やネットワーク不可試験も実施。
■3社が電子申請システムを販売
大日本印刷,日本アイ・ビー・エム,日本インフォメーション・エンジニアリングの3社はネットワーク上での迅速な申請・承認業務を支援する電子帳票システム「DcubeFORM for FormWave」を販売開始した。「FormWave」は日本IBMが開発。ロータスノーツ上で起票から承認・保管までの一連の流れを迅速・正確に処理し,生産性の向上を図ることが可能。「DcubeFORM」は大日本印刷が開発した。マウスひとつで行える帳票設計ツール「Designer」と,作成した帳票をノーツ上で表示・運用する「Filler」で構成されている。
■富士ゼロックス,電子出版システムを提案
富士ゼロックスは電子出版事業に進出,米国の印刷ソフト会社,エレクトリック・プレス社と共同開発した電子出版システム「Publiotech-J」の外販を開始した。同システムはスキャナなどで取り込んだ書物をページ,章,本単位で管理。インターネットを通じてユーザーが欲しい部分を指定して,手元のファクスやプリンタで印刷できる。システム側がプリント枚数を管理・制限することで課金し,クレジットカードなどで決済する。高速複写機を使った大量印刷,製本も受注。システム価格はサーバも含めて1000万円程度。
■共同印刷,DCCキャラバン展開
共同印刷がコンピュータやネットワークなど情報技術を活用したソリューションビジネスを展開するデジタルコミュニケーションセンター(DCC)を開設して1年以上経過した。昨年9月からは独自のホームページ(http://dcc.kyodoprinting.co.jp/)を立ち上げ,ソリューションについての情報を発信してきたが,同11月から新たにデジタルツールを作成。同時に「DCCキャラバン」としてデモンストレーションによるキャンペーンを3月まで行っている。内容は,オンライン進行管理・校正システムやDBパブリッシングなど。
(出典:プリンターズサークル 1999年1月号より)
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