News Clip (199903)

1999年4月12日


■DNP,電子宅配便サービス開始

 大日本印刷は2月からインターネットで大容量のデータを安全,確実,迅速に配送する電子宅配便「DNP e-Parcelサービス」を開始した。同サービスは米国e-Parcel社のシステムを使用。その日本総代理店である豊田通商と代理店契約し,インターネット上で大容量データや重要データを暗合化して安全に,かつデータ圧縮により効率的に配信。着信・開封確認も可能。企業間の資材受発注情報をはじめ,画像データを含む印刷物原稿,CAD設計データなどの受け渡し,ネット上でのデジタルコンテンツ販売などへの利用に向く。

■トッパン・フォームズ,データ隠ぺいはがき開発

 トッパン・フォームズは,フルカラーでしかも可変情報が印字できるパーソナルDM用のフィルムレス・データ隠ぺいはがき「POSTEXV」を開発,受注を開始した。疑似接着剤として無溶性ニスを開発。印刷面を覆うフィルムをなくし,高速印字・加工を可能とした。フィルム貼り方式に比べ,価格で20〜30%減の低コスト化を実現。加工性もよく納期も30%程度短縮でき,しかもきれいで,付加価値の高いデータ隠ぺいはがきとして活用できる。当面,2つ折りタイプ,往復タイプ,Wピールタイプの3種類を発売する。

■モリサワ,新フォント発表

 モリサワは「NewCIDフォント」を発表した。Adobe Acrobat次期バージョンよりPDFへのフォントのエンベッドが可能。フォントのアウトライン抽出や,1台のMacでOCFフォントとの共存・識別が可能となる。既存CIDフォント26書体と既存OCFフォント7書体を新フォント化し,新書体9書体,仮名書体24書体を予定。発売は夏以降で,ATMフォントのみ今春予定。WindowsからPSプリンタに搭載されているモリサワフォントを出力するための書体指定専用フォント「Viewフォント」も発表,NewCIDの26書体を今春販売予定。

■凸版,紙素材ICカードを実用化

 凸版印刷は,環境対策に配慮した新素材を使用したICカードの実用化に成功した。現在ICカードの素材は塩化ビニールやABS樹脂などのプラスチック材料のため,使用後焼却すると環境を汚染する恐れがある。新素材は特殊技術で抄造し,さらに強度や耐熱性,加工性を満たすために独自の構成で積層固着させて,紙に樹脂を含浸させない完全な紙素材としたもの。乾燥重量の99%以上がパルプで,その原料に30%以上の古紙をリサイクル利用している。今春販売に向け量産化を図り,価格は従来の塩ビ型カードと同等を予定。

■ネット情報の機密保持ソフト発売

 富士通は,インターネット上でやり取りする情報の著作権や機密を保護するソフト「セキュアエース」を発売した。ネット上で流す特定の文書を暗合化し,パスワードを入力したり,特定のパソコンを使わなければ閲覧や印刷ができないようにする。「セキュアエース」は情報を暗合化し,パスワードを設定する「クリエータ」と,暗合化された情報を解読して表示する「ビュワー」からなる。10クリエータと100ビュワーがセットのイントラネット用が150万円,100クリエータとビュワーが無制限のインターネット用が980万円。

■出版業で日本初のISO14001取得

 NTTラーニングシステムズは,マルチメディア事業部ドキュメントシステム部が日本環境認証機構より,「出版業」の分野で日本初のISO14001の認証を取得したと発表。対象範囲は,受注に基づく出版物(操作マニュアル,業務マニュアル,パンフレット,リーフレット,研修用テキスト,小冊子およびその電子出版物)の企画・設計,編集および制作。昨年7月のキックオフから今年1月の本審査まで,わずか7か月の短期間で取得した。来年度はISO14001の導入支援(研修・コンサルティング)業務に進出する予定。

■アドビ,主要6ソフトを1パッケージで発売

 アドビシステムズは,DTPとグラフィックス分野の6種類のアプリケーションソフトを1パッケージにした「Adobe Publishing Collection」を3月5日から発売する。パッケージを構成する6種のアプリケーションは,Photoshop5.0,Illustrator 8.0,PageMaker6.5J,Acrobat3.0J,Streamline4.0(画像処理ソフト),Dimension3.0J(3G作成ソフト)。Windows版とMacintosh版を用意しており,価格はどちらも19万8000円。6ソフトを個別に購入した場合は合計価格52万円になる。
アドビシステムズtel:03-5423-1860

■住友商事,米ワムネット社と合弁で日本法人設立

 住友商事は,世界最大の大容量デジタルデータ転送ネットワークサービスプロバイダーである米国ワムネット社と合弁で,ワムネット・ジャパンを設立,今夏にも日本でのサービスを開始する。ワムネットはすでにネットワークセンターを東京に開設し,電通,博報堂,大日本,凸版などと運用テストを行っている。日本のワークフローに合わせたシステムに対応させ,新会社を通じて商用サービスを開始する。印刷会社,広告代理店,新聞社,出版社などのグラフィックアーツ業界をターゲットに,3年間でシェア10%を目指す。

■DNP,商品情報DBシステム開発

 大日本印刷は,企業内での商品データベース(DB)を容易に構築・運用できる商品情報DBシステム「ダイナギャラクシーLT」を開発し,発売した。同社では商品情報を格納・統合管理し,印刷物などそれぞれのメディアに適した形で情報提供を行える「ダイナギャラクシー」を発売しているが,LTは目的や用途に応じて簡単に情報を取り出せるように,商品情報の格納・統合管理に特化し,パソコン上でのクロスメディア展開用DBを構築するシステム。スタンドアロンタイプ250万円,クライアントサーバタイプは700万円から。

■デジカメの画像ファイル交換規格統一

 日本電子工業振興協会は,デジタルカメラの画像記録・再生に関する統一規格「カメラファイルシステム規格」(略称DCF)を制定した。画像ファイルを記録するディレクトリ構造・ファイル名と,音声など画像と関連するデータを記録・移動する際のファイル操作方法などを規定した。今後開発されるデジタルカメラでは,メーカーが異なっても画像ファイルの交換が可能となり,プリンタで印刷する際の操作も簡単になる。DCFは参加26社全社の賛同を得たもの。今春以降発売されるデジタルカメラに採用していく見通し。

■凸版,紙製飲料缶で植林事業に貢献

 凸版印刷は,紙製飲料缶「カートカン」の販売を通じて森林基金「地球市民の森」に参画,環境保全を呼びかける。同社販売の「カートカン」の売上の一部を積み立てて寄付するもので,昨年大規模な森林火災に見舞われたインドネシアでの植林事業に資金援助する。カートカンを採用している飲料メーカーにも参加を呼びかけ,寄付金をとりまとめていくという。2月から積み立てを実施,カートカンには森林基金のシンボルである「FORESTFUND」のマークを印刷する。今後もさまざまな活動で環境保全への働きかけを継続する。

■電通テック,デジタル送稿用フォーマットを共同開発

 電通テックは電通の協力のもと,日本サイテックスと共同で,広告原稿データデジタル配信専用ファイルフォーマット「ADF」を開発した。広告会社から印刷会社や媒体社に,新聞や雑誌などの広告原稿であるデジタルデータを安全かつ迅速に流通させるためのフォーマット。ADFでは原稿中の文字や写真を区別して圧縮し,データ量を抑える。圧縮処理や変倍拡縮も可能。標準的な圧縮の場合,A4判の雑誌広告を1分以内で送れるという。また全体がラスターデータであるため,原稿制作時のソフト,フォントの影響を受けない。

(出典:プリンターズサークル 1999年3月号より)

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