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(その7)クライアントの満足度には欠かせない印刷のコーディネート機能
プリンティングコーディネーターに求められるものとは
白旗
保則 氏
(グローバルデザイン(株) 代表取締役)
●ますます重要となるプリンティングコーディネーターの役割
そもそもプリンティングコーディネーターとは何なのか? 一言でいうと、「顧客・営業・現場それぞれに対しての良きアドバイザー」ではないか。今までの製版・印刷の技術に加え、WindowsDTP、XMLからWebまで、顧客の印刷業界に対するニーズは多様化し、それに対応する技術も複雑化している。かといって、顧客の最前線に立つ営業に、すべてを理解し顧客と折衝しろというのは少々無理がある。そこで、プリンティングコーディネーターの登場だ。プリンティングコーディネーターは、顧客の要望を的確に捉え、自分のもつ知識・技術を基に問題を解決する。また、新しい技術(WindowsDTP、XMLなど)や新しい媒体(Webなど)を手掛ける際の社内におけるナビゲーター(水先案内人)としての活躍も求められるであろう。ソフト化やシステム化が進むなかで、プリンティングコーディネーターの役割が少なくなっていくとの見方もあるが、私はそうは思わない。印刷業界を取り巻く環境が激しく変化するなか、プリンティングコーディネーターの役割は変化し、ますます重要度を増している。
●プリンティングコーディネーターからメディアコーディネーターへ
今までプリンティングコーディネーターは、製版・印刷関連の技術分野でさまざまな活躍をされていたと思う。例えば、顧客との技術面での打ち合わせや現場との調整、仕事を取り回す上で必要な情報をベンダーから収集し、それに基づいた公正な比較情報の提供などである。しかし、今後は新しい技術(WindowsDTP、XMLなど)や新しい媒体(Webなど)にも積極的に取り組む必要がある。なぜなら、これらは印刷業界が単なる価格競争から抜け出し、付加価値のある情報加工産業として収益構造を変える上で非常に大切な要素となるからだ。現状の印刷中心の経営体質から、さまざまなメディアをコーディネイトできる総合情報加工産業へと変貌する上で、今まで製版・印刷で培った技術やノウハウを生かし、新しい分野への取り組みにおけるプロジェクトリーダーとしても、プリンティングコーディネーターが活躍する場は多いと考える。
つまり、従来のプリンティングコーディネーターから、新しいメディアコーディネーターへの変貌が必要なのである。
●求められる能力は変わらない
新しい分野に取り組むので今までの知識(技術・ノウハウ)のみですべて足りるかというとそうはいかない。かといって、知識(技術・ノウハウ)以外の要素、つまり求められる能力は変わらない。今までのプリンティングコーディネーターには、知識(技術・ノウハウ)以外に次の能力が求められていたと思う。それは、創造性・人間性・経験・管理能力などだ。これらは、仮に扱う技術や媒体が変わったとしても普遍である。
●新しいフィールドでステップアップ
激しく変化する印刷業界を取り巻く環境。単なる価格競争から付加価値のある情報加工産業として収益構造を変えるためには、経営者を中心とした社内意識の統一と経営資源の集中が必要だ。そのような社内環境下で、新しいプリンティングコーディネーターとして、まだまだやらなければならないことは多いはずだ。今まで培ったさまざまな知識と能力を生かし、一つステップアップしたフィールドで思う存分活躍していただきたい。
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