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自分をマネジメント出来ない人間に、
どうして部下をマネジメント出来る?
記録的な連日の猛暑も一段落し、少しずつ秋の気配を感じられるようになりました。
ところで皆様、そして皆さんの部下の方々は、夏休みを充分に取ることが出来ましたでしょうか?
もちろん繁忙期と重なり、お休みはこれからという方も多いでしょう。
しかし、もし
「連日残業、残業でとてもじゃないが休めない。」
「他人にあの仕事は任せられない。だから休んでいる場合ではない。」
なんてことを口にしているなら、それはいただけません。
「あいつは仕事熱心だ。」
なんて感心している場合ではありません。ましてその彼が部下を抱えるマネージャークラスなら尚更です。
■残業が多いことを美徳にするな!
JAGATセミナーの講師としても活躍するマーケティングコンサルタントの苅田和房氏には、講義冒頭の決まり文句があります。
「私のセミナーを受けると確実に残業が減ります。その余った時間で大いに遊ぶこと、あるいは勉強をすることが次の仕事に繋がりますし、経営者も残業代が減ってお互いに幸せになれます。
連日残業、残業で、家と会社の往復だけの生活で疲弊している人に、どうして良い仕事が出来ますか?残業が多いことを美徳にしてはいけません。」
確かに何かと慌ただしく、厳しい環境であるのは間違いありません。でもそんな時だからこそ、モノを売るにも、作るにも、心の余裕とクリエイティビティが必要なのだと言うのです。
「仕事のクォリティを上げるには、先ず自分の時間の管理が重要です。どの仕事にも必ず締切があるのですから、その締切までの間に『いつ』『何を』しておかなければならないのか、その段取りを前もって考えておき、それを実行するのです。そういう習慣を身に付けると、ギリギリになってから慌てるようなことにはならないはずです。」
この言葉に皆様は、何を感じるでしょうか。
「正論です。わかってはいるけれど、それがなかなか難しくて・・・。」
というのが本音でしょうか。
■仕事を動かすのは人
しかし、自分自身のマネジメントが出来ない人間が、どうして部下や他社のスタッフとコミュニケーションを取り、ひとつの仕事やプロジェクトをスムースに動かし、成功に導くことが出来るでしょうか。さらに苅田氏の言葉を借りましょう。
「最近私が特に感じているのは、営業担当のクライアントへのヒアリングやその後の社内へのフィードバック然り、制作担当の企画段階でのグループ討議や会議の進め方然り、ミーティングの進め方のトレーニングが不足している方が多いことです。これらは常に実務上で不可避な場面であり、業務の精度や制作物のレベルに直接影響を及ぼすことは言うまでもありません」
いくら優れた技術力や商品があっても、実際に仕事やプロジェクトを動かすのは、人です。モノを売るのも人、モノを作るのも人です。技術革新の荒波の中で、企業の成長のための条件が、設備投資と強く結びついていたとされる印刷業界ですが、改めて人材育成、人材マネジメントの重要性に立ち返る時期と言えるでしょう。特に管理職者のマネジメント能力が組織の生産性や製品の品質を決定付けると言っても過言ではないのです。
■上司の期待と管理職への脱皮の不安
苅田氏が講師を務め、今年11月で第3回目の開催を迎える「リーダー&マネージャー養成合宿」への回を追うごとの反響の高まりもそんな背景の現れかもしれません。
では、過去の参加者の声から、現場の課題を拾って見ましょう。
A社の制作部のマネージャー候補者は、JAGATからの事前のアンケートで次のようなコメントを寄せています。
「部下の信頼感を得た上で仕事を進めて行くにはどうしたらよいか。制作の仕事に集中してしまうとスタッフのマネジメントが不足する。かといえ、マネジメントに徹すれば、自分が実作業をしていないという引け目を感じ、気を遣ってしまう。自分自身のマネジメント力の自信を高めたい。」
B社の営業リーダーは、個人プレイの仕事のやり方に限界を感じてのご参加でした。
「仕事をひとりで背負い込むのではなく、チームとして捉え、行動できる方法を学びたい。私自身、営業経験も5年目となり、自分のスタイルが固まってしまい、成績が伸び悩んでいる現状をマネジメント力の強化で打破したい」
C社の制作部門の中堅の彼は、実務者から管理職への脱皮という上司の期待を背負ってのご参加でした。しかし本人は制作現場での実務の喜びとの狭間で戸惑っていらっしゃいました。
「営業と現場の協力体制がなく、会議や話し合いの場を設けても、上手く進行が出来ず、明確な方向性、結論が出ない。生産性の向上や円滑な仕事の進行が出来るようにスタッフをどう動かしたら良いか。マネジメントのスキルアップを図りたいが、第一には自分にとってのマネジメントの喜びとは何かを見定めたい。」
皆様の企業でも共通のテーマがあるかもしれません。
「リーダー&マネージャー養成合宿」では、参加者4〜5人で1グループのプロジェクトチームを結成し、リーダー、マネージャーそれぞれの役割分担をし、グループ討議をベースにしたトレーニングがメインで進行していきます。講師は、各グループの討議の進捗を見ながら、グループ毎に、また参加者個別に的確にアドバイスを行います。講師のナビゲートで、自分自身で感じ、気付き、変わっていくのは講師から受講者への知識の一方通行の講義型セミナーにはない魅力です。
■改めて問う!マネジメントとは?
皆様は「マネジメントとはなんぞや?」と言われて、どう定義されますでしょうか。ある人は
「自分の考えで仕事や部下を管理すること」
と言い、またある人は
「自分の知識を教えて部下から信頼を得ること」
と言います。果たしてどちらが正しいのでしょうか。
最後に合宿後のC社の参加者のレポートを転載いたします。
「マネジメントの重要性を具体的に知ることが出来ました。部下から寄せられた問題点に対して、『答えを教える』のでは駄目だと理解しました。
そして、今回の合宿を機にマネジメントに徹することを決意しました。一歩下がった視点で、しかし一人一人と常にコミュニケーションを取って行くことが重要だと理解しました。意見を押しつけるのではなく、意見を出させること、そして意見が出しやすい場を作ります。
これからは各スタッフに一方的に指示を出すことを止めます。各人がどうしていきたいか話をさせます。それがメンバー個々のやる気となり、良い結果に結びつくことを自分自身のマネージャーとしての喜びにしていきます。」
改めて問います。マネジメントとは?
(文責・リーダー&マネージャー養成合宿 事務局)
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