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色に強い営業マンを教育しよう!


●クライアントを説得できる力を付けよう!
 営業マンの素朴な疑問・質問です。さぁ、あなたならどう答えますか?

カラーマネジメントすると,色は奇麗になるのですか?

A.
カラーマネジメントは被写体または原稿の色に,ある程度忠実に再現をします。カラーマネジメントを行っているからといって奇麗な色が再現されるとは限りません。

原稿があまり良くないので,現物に色を合わせたり,現物の色も良くないので,あるイメージの色に合わせたりするなど,原稿以上に色を作り込むことがあります。

例えば,曇り空を撮影したものを記憶色のとおり青空に色修正する,シズル感がない商品をシズル感があるよう修正をするなど,原稿の色が良くないのに,原稿や現物以上に奇麗に修正することは,カラーレタッチと言います。このように色を作り込むことはカラーマネジメントの仕事ではありません。

従って,カラーマネジメントをしたからといって,原稿以上に奇麗になることはありません。カラーに対する実力があるということは,カラーマネジメントによる安定した品質を保証できることと,カラーレタッチによるクリエイティブ能力の2つがあるということです。

 

カラーマネジメントを行うメリットをクライアントに説明したいのですが,クライアント,印刷会社にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

A.
デジタル化が進展したことによって,クライアントはデジタルデータを資産として扱うようになってきました。そこで,同じ画像データをいろいろと利用するようになると,同じデータなのに違う印刷会社で刷るとなぜか同じ色にならないという不満が出ています。また,ISO9001を取得する企業が増加し,品質要求が一段と厳しくなっており,指定した色どおり刷られているか,数値で証明してもらいたいというニーズがあります。

そこで,カラーマネジメントを導入すると色の品質を数値で表すことがきるようになります。その数値はC○%,M○%,Y○%,K○%のように印刷固有の色の表現ではなくて,CIEが決めたLab※4という標準的な色を表す単位で,色の品質を表すことができます。

特にメーカー系のクライアントの中では,生産しているさまざま製品の色についてLabで管理することが一般的になっています。そのようなところに納品する印刷物(パッケージやマニュアル)について,クライアントは工業製品としての品質保証を外注先に求めてきます。その時にベタ濃度○%,CMYKが○%では,印刷固有の色を表す単位にしか過ぎないので,クライアント側の品質要求には対応できません。
また,クライアントからのコストダウンや短納期化の要望が高まる中で,生産性向上策の一つとして,色校正が課題となっています。例えば,再校,再々校・・・・…と延々と続く色校を初校で校了にできたり,色校をカラープリンタに置き換えたり,校正刷りと本機の色合わせに掛ける時間を短縮できれば,コストダウンとともに時間の短縮も可能になります。

カラーマネジメントを行っていれば,色校正のバラつきが少なくなります。初校責了というようなケースも可能です。例えば,これまでの平台校正による色校正は1回1回の校正のバラつきが大きく不安定なため,色校正を戻してもなかなか望みどおりの色に直ってこないということがあります。そのため色校正の回数が増えて,発注側はムダな時間やコストを掛けていました。クライアントにとっても初校での校了・責了が理想です。これに一歩でも近づくためには,少なくとも色校正の色が安定して,いつでも一定であることが大前提です。また,クライアント側では発注する印刷会社が違っていても,いつも同じ色条件であることも願っています。

印刷会社がカラーマネジメントを導入することで,ある一定レベル以下の色校正は出てこないという品質保証ができるようになります。

 

数万円のインクジェットプリンタで出る色が,どうして印刷機で出ないのかとクライアントに言われますが,カラーマネジメントで解決できるのでしょうか?

A.
現在のインクジェットプリンタの多くは,インクに染料を使用しています。染料は印刷インキで使われる顔料に比べて,広い色域をもっており鮮やかな色を発色できます。さらに6色のプリンタが一般的になっています。6色ではハイライトの微妙な調子も上手に再現,プリントアウトできます。これに対して,印刷インキで使用する顔料は,色域が狭いので色がにごり気味になります。また,通常のプロセス印刷はCMYKの4色しか使いませんので,パソコン用のインクジェットプリンタで出せる色が表現できないのです。

しかし,印刷物はプリンタ出力物に比較して耐光性などを要求される場合が多いわけです。長期間保存されたり,ポスターのように明るい所に貼られたりします。印刷インキは発色だけを考慮して作られるのではなく,耐性が優れている必要があり,色の発色と耐性のバランスの中で,顔料が使われているのです。耐性には耐光性,耐候性,耐薬品性,耐熱性などがあります。印刷インキに染料を使用したインキにはボタン(ふじ色)などがありますが,耐候性は非常に悪いです。

従って,プロセスカラーの印刷でインクジェットプリンタの色を再現することはできません。ただし,インクジェットプリンタの色に近づけるためにはハイファイ印刷やヘキサクローム印刷など5色〜7色の印刷を行うことで,色域を広げた再現ができます。しかし,印刷の色数が増えてしまいコストアップにつながります。

(上記のQ&Aはプリンターズサークル10月号特集:印刷営業のための色管理必須知識より抜粋)

 

●CMSは営業のコミュニケーションツールである

色は印刷物ならずとも商品の重要な要素です。特に商品開発においてはカラーマーケティングということばあるように、色に対する調査・分析は重要で、色彩戦略いかんで、商品化の成否を左右するともいわれています。そのことからも販促媒体である印刷物についてクライアントが厳しくなるのも当然のことです。

色の世界が一筋縄でいかないのが、物理的側面と心理的側面をもっており、それが交錯しているからでしょう。ただいえることは、オリンピック競技に例えるならば、最高の魅せばを作る「色の創り込み」の技を研くと同時に、それを成功させるには普段からの基礎体力作りが必要で、いつも「安定した色再現の環境」がなければ勝つことはできないでしょう。差別化のための技(レタッチ)と安定化・標準化のためのCMSは両輪といえるでしょう。

昨今の色彩関係の資格試験の受験者数から見ても、社会一般で色に対する関心が高いことが覗えます。表現媒体である印刷物という商品サービスを営業する立場の人間が色に弱い、色の知識がないのでは信頼の基盤が揺らぎことになります。もともと資質として高い色の感性を持ち合せていれば鬼に金棒ですが、そのような人は少ないといっていいでしょう。そこを補えるのが知識です。とくにデザイナーのような実作業はしない営業マンにとっては、コミュニケーションツールとして絶対に欠かせない知識ではないでしょうか。

フルデジタル化、デジカメの台頭のなかで必須となるカラーマネジメントシステムが営業活動の中で自然な会話として活かさなければならない時代になりました

そのためには、いまこそ営業マンに徹底的した色の勉強をする機会を与えなければなりません。現場実践でも同じことがいえますが、カラー環境の整備は、手法を確立したならばそれを統一的に展開しなければ意味がありません。部分的な対応では、水が低きに集まるごとく、一番低い水準に揃ってしまい効果は発揮できません。営業マン自身の知識も関連するすべてを学ぶ必要があります。部分知識では、トータルに見たときに矛盾が生じ、反ってクライアントの信頼を失いかねません。

JAGATではカラーマネジメントをプリプレス・印刷現場の人だけでなく、印刷営業マンに本格的に学んでいただく講座を設けております。是非ご参加下さい。

【関連セミナー】 2004年11月5日(金) 開催
●JAGAT カラーセオリーシリーズ
営業活動に活かせる
カラーマネジメントはやわかり

〜困ったこと、疑問に思うこと、CMSの基本をしっかり学びます〜

色に強い営業マンを育てよう。カラーマネジメントの基本をしっかり学び、自社の環境を理解し、クライアント、デザイナー、カメラマンとのコミュニケーションをどのようにするかなど現場実務者とは違った営業の視点から考え活かすための講座です。

会場/社団法人日本印刷技術協会 研修室(杉並区和田1-29-11)
参加費/JAGAT会員 18,900円 / 一 般  24,800円 (税込)

→ → →詳細とお申込は、こちらでご確認下さい。


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