私のマネジメントの原点

湾岸道路 代表 苅田 和房


「リーダー&マネージャー養成合宿」でトレーナーをご担当いただく湾岸道路 苅田和房氏の「マネジメントの原点」とも言えるエピソードを本人が綴った文章をお届けいたします。
 この合宿で、確実な成果をお約束できるそのワケがチラリと見えてきませんか?


20歳代の頃、私は通販会社で顧客開発の仕事を担当していました。
つまり、広告代理店や印刷会社への発注側にいた訳です。

当時、会社は成長期で、年間120万件の新規顧客獲得プロモーションを実施することになりました。その時、私は上司からチームリーダーに指名されたのです。

私にとっては願ってもないチャンスでしたから、当然引き受けたのですが、問題はこの業務をどうやってきりもりするかです。私のセクションでは企画立案から媒体管理、効果測定までを一環して行なっており、膨大な業務量になるのは目に見えていました。担当するメンバーは、いずれも私と同期入社や後輩ばかりの若手5名だけです。

そこで、私は考えました。

「自分が皆と一緒になって実務をやっていては、きっと仕事が回っていかない。だとすれば、各々に各媒体の担当としてすべての実務をしてもらい、私はそれを確認したり、経営や外部との調整をして皆が仕事をしやすいようにすることに徹しよう。その方が皆もやる気が高まるだろうし、業務量が多いからこそ、そうしなければこの仕事は成功しない。」

と・・・。

そして、その進め方をメンバーへ最初に話しました。

 「私は何もしない。皆にやってもらう。それが最も良い方法だと思う。了解してくれるだろうか?」

それに対してメンバーのコンセンサスが得られたので、私はマネジメントに専念しました。

他部署からは

 「あいつは人に全部押し付けて、自分は高みの見物とはいい身分だな。」

などと、なじられたこともありましたが、私が信念を曲げることは決してありませんでした。

その甲斐もあって、メンバーは本当によくやってくれ、年間計画を達成することができたのです。

担当役員は自分が私をリーダーに指名しておきながら、

 「ようやるわ。」

ですって・・・。

今にして思えば、この時の経験が私にとってマネジメントの原点となっているのです。また、この体制づくりや役割分担の方法論は、現在のあらゆる組織においても普遍的に通用する考え方である、という確信を持っています。

 (雑誌「プリンターズサークル」2005年4月号
 「苅田和房のビジネス"オープンセサミ"マネジメントQ&A」より)

 

 


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