名監督は名選手にあらず
〜真のマネージャー/リーダーへの道〜
湾岸道路 代表 苅田
和房
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前号で触れた、第4期で当初参加の意向を示しながら、合宿を回避し、私が皮肉なメッセージを送った旧知の間柄の人からこのような相談がありました。
(第5期で御一緒出来るのを楽しみにしておりますよ!)
これは、これまでも何度か触れたテーマではありますが、真のマネージャーへの道を目指す際、やはりだれもが避けては通れぬ関門と言えます。
■印刷会社 営業部長 様から
当社のような規模が小さい印刷会社のマネジメントはどうするのがベストなのか?
プレイングマネージャー(もちろん意識はトップセールスを目指す)ではダメなのか?
その辺のところが、特に最近中途半端で、業績も下降気味で、実は私自身、ちと悩んでいるのであります。
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組織の規模が大きい小さいに関係なく、少なくとも数名の部下を抱える所属長であり、まして営業部長というあなたの役職を考えると、マネジメントに特化すること以外に道はないと心得てください。迷う余地はないのです。
あなたのこれまでの経験と実績に基づく営業技術や作法を若手の営業担当者へ伝授し、あくまでも組織としての生産性を部門全体で追及することがあなたに課せられた役割のはずです。それを果たすためには、個々の人材の資質を引き出し、スキルアップの成果を発揮してもらうために自分が何をすべきかを常に考え、コミュニケーションを密に取っていくことが最も重要です。
自分が実務をこなすよりも、それに徹したほうがより業績に貢献できるような組織にすることこそ責務であり、それに本気で取り組むなら、それだけであなたは十分に多忙となります。それでも手持ちぶさたなようであれば、そのバイタリティは自習と研修によって上司としての懐の深さや人間的な魅力に磨きを掛けることへ生かしましょう。
■プレイングマネージャーが成功する条件とは?
下降気味の業績の要因の本質は「世代交代ができない組織」
ではないか?
プレイングマネージャーが成功する条件は、
1.既にプレーヤーとして超一流であること
(トップセールスを目指す意識だけではNG!)
2.あくまでもマネジメントが本務であり適時にのみプレーすること
(本末転倒はダメ!)
3.兼務はごく限られた一時期(過渡期のみ)であること
です。
そのことを教えてくれているのは、プロ野球の南海ホークス時代の野村監督です。古い話題になりますが、ほかに例を見ないので致し方ありません。
どのスポーツの試合にしろ映画撮影にしろ原則として監督(マネージャー)はプレーや演技はできないのです。実際に動くのは選手であり役者で、その中でキャプテンや主役の存在がマネージャーの部下となるリーダーなのです。
果たしてヤクルト・スワローズの古田選手も本当にプレイングマネージャーを目指しているのでしょうか?
皆さんの職場においては、自分がいつまでも現役にこだわりたいと思うのはわがままであり、組織の体制として所属長に任命されたその日から、それをあきらめるしかないのです。それがどうしても嫌なら役職を返上するべきですが、その場合には自分以上の適任者がいることが条件となります。
どっちつかずの中途半端さで部下たちは迷惑を被っています。極論すれば、あなた自身の思いはどうだってよいのです。それが、今あなたが置かれている立場です。
下降気味な業績の要因は、社内ではきっと市場の環境やクライアントの事情によるものということになっているのでしょうが、本質的には人材育成をおろそかにして、世代交代ができない組織を引きづってきたあなたたち自身に根本原因があると言わざるを得ません。厳しい状況下でいかに巻き返しを図るかの戦略を立て、それをメンバーに実行へ移してもらうべく指導することによって、業績回復を現実のものとする具体策が急務です。
そこであなたが存分に手腕を奮わなければなりません。
以前ご紹介したDさんのように
「満足そうな部下の笑顔を見ている時に満足感や充実感を感じます」と。
そこにこそ、取りあえずあなたがたどり着くべき境地があるのです。
■自分が知っている、できることと、
人にそれを伝える、教えるということは全く別のスキルである
『名監督は必ずしも名選手にあらず』は、一般的には「名選手は名監督にあらず」と言うのかも知れません。ただ、私たちの仕事に置き換えて正確を期して言うなら、やはり『名監督は必ずしも名選手にあらず』です。
というのも、プレーヤーとして豊富な実績をもつ人だからといって、優秀なマネージャーになれるとは限らない反面、仮にプレーヤーとしてはこれといった経験がない人であってもマネジメントの資質にあふれる人材は、現実にいくらだって存在するからです。つまり、実務経験と指導技術は別物なのです。
言い換えると、
『自分が知っている、できることと、人にそれを伝える、教えるということは全く別のスキルである。』
(『リーダー&マネージャー養成合宿』贈る言葉より)
ということなのです。
だからこそ、マネージャーの役割を担う人は、自分のスキルを今度は部下たちに託し、さらに進化していってもらうために必要なスキルを新たに学び、実践していかなくてはならないのです。そのためのトレーニングが改めて必要となります。上司になるほど、勉強しなければなりません。しかし、その向こうにはDさんのように掛け替えのない喜びが待っているのです。
それを目指して鍛錬することそのものにマネジメント道があるのではないかと考えます。
現実を直視し、過ちの反復をしないという、旧態依然とした日本の企業組織に最も欠ける文化を培っていかなければ、本当の意味で成熟した組織へと成長していくことはかないません。何よりお互いが“機嫌よく仕事ができる”職場をあなたが、皆さんが、私たちが作っていかなければならないのです。
マネージャーとプレーヤーの狭間の立ち位置で葛藤しているあなた、マネジメントに専念しようにも部下とどう向き合えばよいのか悩んでいるあなた、そして将来を嘱望されリーダーシップやキャプテンシイの発揮を求められているあなた、まめて面倒を見ましょう!湘南葉山(研修会場)へいらっしゃい!
(雑誌「プリンターズサークル」2005年10月号
/「苅田和房のビジネス“オープンセサミ”マネジメントQ&A」より
抜粋編集)
(2005.10.18.)
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●こんな課題解決が凝縮!
リーダー&マネージャー養成合宿
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では、こういった皆様の企業でも共通の人材マネジメントに関わる課題を凝縮して、楽しくトレーニングしていきます。

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会場
IPC生産性国際交流センター
(神奈川県三浦郡葉山町湘南国際村)
・宿泊は1人1室シングルルーム/3食付き(初日夕飯/2日目朝・昼)
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