ミレニアムシリーズ セミナー 第U回

ブックオンデマンドは成長するか?

開催日時
2000年2月23日(水)13:30〜17:00
趣旨
書籍の社会的な価値や必要性とは裏腹に、書籍のマーケティングは他のビジネスに比べて進んでおらず、適切な配本の困難性と返本の無駄という矛盾を解決できないできた。この悪循環ゆえに出版社のリスクは大きく、こういった中で活用されなかったり出版の機会を逃してしまったコンテンツも多い。
従来は一括大量印刷製本という生産方式で、一定部数以上でないと出版できないため、書籍は原価高に圧迫されていた。しかしDTPなどのプリプレス技術と、eBookのような電子ファイルの配布、また「版下」データベースからのオンデマンド印刷など、書籍の需要と供給のギャップを埋める手段が模索されるようになった。これらは書籍印刷とどのような関係になるのか?

講師
モデレータ:(社)日本印刷技術協会 研究調査部 理事 小笠原 治
パネラー:
     東京電機大学出版局 編集課 課長 植村 八潮 氏
     大日本印刷(株) ICC本部 本部長 加藤 恒夫 氏
     (株)デジタルパブリッシングサービス 代表取締役副社長 眞田 毅 氏
     (株)ブッキング 取締役営業企画部長 左田野 渉 氏
     日本アイ・ビー・エム(株) プリンティング・システムズ/サプライ事業部 顧問 林 護 氏

進行
各テーマとも、まず起点となる認識を得るために、それぞれのテーマにかかわっておられるパネラーの方々からプレゼンをいただいて、その後に問題の共通項と意見の分かれるところに関してディスカッションを行う予定です。

前提となる認識  絶版本のPrintOnDemandの計画を、書籍流通業、書店、印刷企業、およびそれらの共同により取り組む発表が増えている。すでに企業向けにはマニュアルなどデータベースからオンデマンド印刷するシステムが登場している。出版情報管理に関しても、紙面のPDF、コンテンツのSGML/XMLなど、基盤となる技術が安定してきた。

論点 需要が少ない出版物が対象で、出版社が低原価を求めることと、製造側が投資に見合う利益を得ることは矛盾しないのか? 極小ロット書籍のビジネスはどのようにして成り立つのか。これらの仕組みの中で、流通及び管理コストはどう減らすのか。ブックオンデマンドはどの分野から波及しはじめ、どの程度普及するのか。