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PAGE99コンファレンス関連記事その4
印刷はビジネスプロセスに組込まれる
最近は,Mac vs Windows という対立の図式もすっかり減ったが,Macよりも安く使いたいだけで,Windowsの画面やGUIやフォントやPostScriptの出力環境にケチをつける見当違いの人はまだいる。その人はWindowsがどのような理由で発達したのかを考えていない。
印刷が孤立した技術であった時代はデジタル化とともに終わり,ビジネスの流れと,それにともなう情報の流れとリンクしなければ,有効な印刷物作成システムは組めないようになった。ビジネスの流れを考えると対応が必要なのはWindows及びネットワークであって,好き嫌いや,格好よさの話ではない。
近年,DTP化で印刷のパラダイムは変ったばかりだが,その奥底にある情報パラダイムはネットワーク化によってもっと大きく変わりつつある。LANによって文書出力時のきれいさよりもデータの互換性が重要視されるようになった。PDFは出力側からみた互換性は高いが情報共有という点では万能ではないので,HTMLに比べると主流になれないでいる。
Windowsによって情報共有は,企業の壁を超えたインターネット技術で新しいビジネスの関係作りをするような時代になった。コンピュータによる統合処理は昔からあり,かつて経営の意思決定の支援が話題になった。しかしその時は大規模で固定的なシステムであり,環境変化に追随する柔軟さがなかったので絵に描いた餅であった。
企業の中で縦割り管理されていた,開発・設計,生産計画,在庫管理,販売管理,販促計画などは,個別のシステムであった。それらがパソコンを利用するようになると,簡便にイントラネットで有機的に結び付けることが可能となった。その中で印刷物の制作も見直されてきているのである。
PAGE99では,戦略の3日間をテーマにコンファレンスを行うが,第3日(2/5)の《 コーポレートユーザday 》において,一般企業のビジネスイノベーションの中で,印刷システムにどのように取り組んでいるのか,事例を中心に採り上げる。従来企業の中で縦割り的に部門ごとに制作発注されていた印刷物が,集中管理されるとか,内製化と外注化の境界の作り直し,イントラネット・エキストラネットを使ったEC/EDI構想など,この分野で検討すべきことは多い。
まず印刷業務の経済性の問題がある。一般企業のビジネスイノベーションの中で,印刷システムを集中化して,独立した事業体として取り組むことは従来より行われてきた。文化的に異なる印刷子会社の運営,印刷業界への参画,印刷の専門教育,新たな価値の追求などに,どのように取り組んでいるかの事例紹介とディスカッションを行う。
印刷物と他メディアを考え合わせて,どのような制作体制をとるかという問題もある。経営戦略の中で情報戦略の重要性が高まるとともに,印刷物だけではない情報発信へと変貌しつつある。グラフィックス制作やマルチメディアなどについて,ビジネスの流れとリンクした有効な制作体制をどのように組むかについて,アウトソーシングを含む事例紹介とディスカッションを行う。
これからは電子カタログといった新メディアと電子調達という問題も大きいテーマである。オンライン化の進展とECへの取り組みによって,印刷物の発注形態にも電子取り引きの変化が起こりつつある。またコンテンツのデータベース化やインターネット化は,紙の媒体ではなく電子カタログで受注するという,一見相反する現象も起こしている。ECへの取り組みの事例紹介とディスカッションを行う。
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