外字入力ツールMacEnts


目次

はじめに ▼
データ実体の表示とコピー ▼
Appleパレット ▼
その他のデータ実体 ▼
データ実体のコピー ▼
登録内容の修正 ▼
データ実体の登録・保存 ▼
著作権について ▼
XCMDの利用について ▼
既に分かっている不具合点 ▼
MacEntsの配布 ▼

はじめに

 MacEntsは,シフトJISに基づいたSGML文書で標準外の文字(いわゆる外字)を扱う際に,それをデータ実体参照で表わし,入力するためのツールで,私(岸 和孝)が開発しました。

 MacEntsは,Macintoshのハイパーカードのスタックウェアです。利用するにはHyperCard J-2.2.1以上が必要です。また,表示の関係上,必ず「平成明朝」のフォントをインストールしてお使い下さい。

 MacEntsでは,例えば,次のように,左側の外字はそれぞれ右側のようなデータ実体参照として表わします。

Circled digit 1&c-1;
Inverse circled 1&invc-1;
Parenthesized digit 1&p-1;

 これらのデータ実体参照を再び外字で示すような字形で表わすかどうかは,SGMLシステムにおける検証・解析段階以降の,出力ソフトウェアの問題です。


データ実体の表示とコピー

 MacEntsによるデータ実体の表示とコピーの方法は,「Appleパレット」による方法と,「その他のデータ実体」による方法に分かれています。


Appleパレット

 「Appleパレット」は,MacOSの「ことえり」の文字パレットと同じような操作感覚で使えます。つまり,表の中の文字(データ実体)をクリックすると,その文字が選択でき,次に大きく表示された文字をクリックすると,その文字がコピーされます。

 カードの右上にあるポップアップメニューを使うと,別の実体集合を選択できます。[図1を参照]

図1 Appleパレット

▲図1 Appleパレット


その他のデータ実体

 「その他のデータ実体」は,登録されているデータ実体集合ごとに表示します。

 MacEntsには,次のデータ実体集合が集録されています。

Apple90Apple外字
ISOamsa数学/矢印関係
ISOamsb数学/二値演算子
ISOamsc数学/区切り子
ISOamsn数学/否定関係
ISOamso数学/数学記号
ISOamsr数学/関係
ISObox箱及び線描画文字
ISOcyr1キリル文字
ISOcyr2キリル文字
ISOdiaアクセント記号
ISOgrk1ギリシヤ文字
ISOgrk2ギリシヤ文字
ISOgrk3技術用ギリシヤ文字
ISOgrk4代用ギリシヤ文字
ISOlat1ラテン文字
ISOlat2ラテン文字(追加分)
ISOnum数字・特殊文字
ISOpub出版用文字
ISOtech技術用

 データ実体集合名をクリックすると,その実体集合の最初のデータ実体が表示されます。矢印のボタンによって順次選択できます。[図2を参照]

図2 データ実体の選択

▲図2 データ実体の選択

 データ実体としてシフトJISに該当する文字があれば,「平成明朝」のフォントで表示します。該当する文字がない場合は,データ実体宣言文の注釈から類推した字形をいろいろな文字の組み合わせによって表示します。それもできない場合は,注釈から想像することになります。

 データ実体名は,データ実体参照の綴りから,前後のアンパサンドとセミコロンを除いた綴りとなります。例えば,Circled digit 1を表わす&c-1;はc-1のように表示します。

 そのデータ実体の区別は,次のとおりです。[図3を参照]

図3 その他のデータ実体

▲図3 その他のデータ実体

文字データ実体
虫眼鏡アイコンの下に“CDATA”と表示します。
特定文字データ実体
虫眼鏡アイコンの下に“SDATA”と表示します。
引数表記
注釈欄の下に引数表記を表示します。

 注釈欄に表示される注釈は,データ実体宣言に含まれた注釈部分です。

 データ実体に対応する文字がシフトJISにある場合は,「平成明朝」のフォントで表わしています。フォントによっては対応しないかもしれません。

 虫眼鏡アイコンを使うと,特定のデータ実体名又は注釈で検索できます。


データ実体のコピー

 エディターなどの別のアプリケーションで,データ実体参照をコピーし,ペーストすることができます。

  1. データ実体の文字の部分をクリックします。
  2. そのデータ実体参照(例えば,&c-1;)がクリックボードへコピーされます。
  3. 別のアプリケーションへ移ります。
  4. そのアプリケーションの編集メニューを使って,クリックボードの内容をペーストします。

登録内容の修正

 次の項目は入力したり修正したりできます。また,データ実体宣言の一部としても保存もできます。

注釈
注釈は任意の文字列です。その入力結果は,再登録時の字形の想定によってデータ実体の文字へ反映されるかもしれません。
シフトJIS
シフトJISは4桁の16進数です。その入力結果は,直ちにデータ実体の文字へ反映されますので,字形を確認できます。

データ実体の登録・保存

 データ実体宣言を読み込んでMacEntsに登録したり,MacEntsに含まれているデータ実体宣言をテキストファイルとして保存できます。この操作は,次のようなコマンドキーと数字キーの組合せで開始します。消去しますと元へ戻りませんので,最初に保存を必ず行うようにして下さい。

コマンドキー+0キー
登録内容をすべて消去
コマンドキー+1キー
個々の実体集合の登録
コマンドキー+2キー
登録内容をすべて保存

 個々の操作はダイアログに従って行って下さい。なお,新たなデータ実体集合の登録はファイルからの入力によるだけで,キーボード入力では行うことはできません。


著作権について

 MacEntsに含まれているApple90の著作権は,Apple Computer社にありますが,そのデータ実体名の著作権は私にあります。なお,そのデータ実体名は私が勝手に付けたもので,標準的なものではありません。

 MacEntsに含まれている“ISOxxxx”という名前のデータ実体宣言の著作権は,ISO(国際標準化機構)にあります。

 MacEntsに含まれているスクリプト及び三つのXCMD(XCOPY,XHEXTOKANJI,XGETFOLDER)の著作権は,私にあります。


XCMDの利用について

 MacEntsに含まれているXCMDは自由に利用してかまいませんが,引用した旨を表示して下さい。これは著作権の表示というよりも問題解決のためです。

 これらのXCMDは,ハイパーカードをテキスト処理に応用するために必須と考えられます。

XCOPY
文字列をクリップボードへコピーします。
XHEXTOKANJI
16進数を2バイトの2進数へ変換します。
XGETFOLDER
フォルダーを選択するダイアログを表示し,ユーザーの応答を受け入れ,フォルダーへのフルパス名を返却します。

既に分かっている不具合点

 データ実体宣言文の注釈から字形を類推する場合にうまくいかないことがあります。


MacEntsの配布

 MacEntsのダウンロード

(1997年11月記)


(c)1998 JAGAT