欧州機材展報告

 

CTP関連ベンダーの合従連衡

IPEX98 報告 その3 (その1)   (その2)

DRUPA95あたりから世界戦略の中で生き残りをかけて進んでいるベンダーの合従連衡は、システムメーカーと材料メーカーの間にまで拡大する兆しが出ている。このことはユーザーにとっては、大きな投資をした機械のメンテナンスやサポートが将来に渡っても大丈夫かという問題になってくるため、今後大きな投資対象であるCTP機材ベンダーの相関を見ることにする。

  


CTPではクレオとのパートナーシップを強化しているハイデルが、今度はCTPプレートで先頭を走っているコダックポリクロームグラフィックス(KPG)と販売提携するという発表には大きな衝撃が走った。両者は2000年に向けて共同で新たなデジタル印刷機を開発しているとも発表している。

KPG(2600人)は1997年10月に設立されたコダックとサンケミカルの折半子会社(サンケミカルは大日本インキの子会社)で、今年2月にはインターナショナルペーパー社からPS版で有名なホーセル社(1800人)を買収して、第2世代のCTPサーマルプレートを手中にしてIPEX98では大々的な発表を行なっていた。

アグフアはデュポンのホーソンプレートまで買収したことで、自社プレート、ヘキストから買収したオザゾールプレートをあわせると、90品目ものプレートを抱え込むことになってしまった。

バルコは1998年3月にGerber ScientificからGerber Systems(1997年は売上げ$4500万、158人)を買収することを発表し、自社の平面型(サーマル非対応)に加えて、サーマルプレート対応の内面型プレートセッタをラインナップしてきた。

オンプレスCTPのカラットデジタルプレス社はサイテックスとオフセット印刷機メーカーであるKBA社との50:50の合弁企業である。

このような流れは、世界市場でのシェアが3本指の入らないものは生き残れないということが現実のものとなる兆しにも見える。

日本企業も国内競争に明け暮れているうちに国際競争力を失いかねない。コニカはIPEXに出展しなかったばかりか、1999年4月にPS版市場からの撤退することを決めており、ユーザーにとっては不安材料が少しづつ出てきた。

(日本印刷技術協会 相馬 謙一)

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