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CTPアンケート調査結果(99/4/28実施)SIG-CTPによる調査報告(第4期SIG-CTP募集中) 1999年6月14日
サマリーJAGATの印刷企業会員を中心にCTPに関するアンケート調査を実施した。回答企業数は63社(このうちCTP導入企業14社)と、件数こそ少ないが興味ある結果となった。回答企業の2割はCTPを導入済みであり、3年以内の導入予定が4割あるので、3年後には回答企業の6割がCTPユーザーということになる。導入企業の満足度は、満足:そこそこ:不満が同数である。工程横断的な新技術ということから、導入前には課題となっていなかったのが社内や社外のCTPに対する抵抗で、特に印刷部門の抵抗に悩む姿が見受けられる。CTP機材を気にする未導入企業とワークフローが課題になっている導入企業など「使ってみて分ったこと」が多いというのがCTPのようだ。 CTPの社内の利用率を見ると、平均は665.8版/月であるが、最小40版から最大2000版までと非常にバラツキが大きい。全刷版に占めるCTPの割合は2割以下が半数を占めており、全社的なCTP効果が出ている段階には至っていないようだ。 この点について、CTP利用の増大に必要なのはデジタル校正と検版方法の整備が大きな比率を占めている。メーカーのさらなる開発と、ユーザー企業は印刷発注元との校正ワークフローの再構築が必要である。 CTPによる印刷の生産性向上(定時間内の印刷台数)については、変化無しが5件、10%UPが5件、20%UPが1件あり、納期短縮効果については、7社が効果有り、同じが5社である。この点は、CIP3+印刷前準備短縮装置(クイックジョブチェンジやハイパーシステムなど)との組み合わせなどがすすむと、より大きな効果が期待できるだろう。 アンケートの対象JAGAT会員からメーカーディーラーを除いた991社に対し,CTPに関するアンケートを実施し,63件の回答を得た(回答率6.4%)。回答企業の業種の内訳をみると,総合印刷と商業印刷とで,7割を占めている(図1)。アンケート送付件数 991 件(JAGAT会員中心) 回収件数 63 件 回収率 6.4 %
回答企業の2割はCTP導入済み、4割が3年以内に導入予定既に導入していると回答した企業は14社で,全回答の22%であった。1年以内に導入と,3年以内に導入と回答した企業とをあわせると60%を超え,導入に対し非常に積極的な姿勢が窺える(図2)。
CTP材料が課題の未導入企業とワークフローが課題の導入済み企業既に導入した企業に対しては,導入時に直面した課題を,未導入の企業には,導入の障害となっている課題を聞いた。導入企業と未導入企業の回答を対比させながらグラフ化したものが図3である。総回答数の多い順に,CTP出力機,CTPプレート,社内の抵抗,社外の無理解となっている。導入企業と未導入企業とで,回答に大きな差がでたのが,社内の抵抗で導入済み企業が5件に対し,未導入企業が1件となっている。導入に際しての工程統合やワークフローの変更による社内調整の難しさが現れている。一方で,デジタル校正への移行をクライアントにどう納得させるか,ということはCTPがでてきた頃から言われていたが,この設問に限っては社外の無理解が課題という回答は少なかった。
PS版との混在適性を心配する未導入企業と印刷部門の抵抗に悩む導入済み企業それぞれの課題の中味をみたものが,図4〜7である。複数回答のためトータル件数は,図3より大きくなっている。CTP出力機については,価格がネックという回答が最も多い。特に未導入企業の回答が多い。CTPプレートについては,サーマルかフォトポリマーかといった方式の選択の悩みよりも,PS版との混在適性といったより現実的な課題についての回答が多かった。社内の抵抗について部門別にみると,製版>印刷>営業という順になっている。印刷部門については,導入済み企業の回答のみ4社という興味深い結果になった。印刷機の仕立て自体は,CTPのプレートと従来のPS版とでさほど神経質になる必要はないといわれている。ただし,CTPは網点再現が良いので,リニアカーブでプレートセッタから出力すると同じ絵柄でもPS版と仕上がりが異なってしまう。プレートセッタの出力カーブを従来のPS版にあわせるか,CTPの性能を活かすためにリニアに設定するのかはCTPを運用するうえで非常に重要な選択となる。2本の出力カーブを仕事により使い分けているケースもあるようだが,管理や連絡をきちんとしておかないと印刷部門にしわ寄せがいきかねない。いずれにせよCTPの導入,運営には社内横断的なコミュニケーションが不可欠と言えそうである。また,印刷原稿(校正刷り)が慣れた平台校正やケミカルプルーフからデジタル校正に変わることも印刷部門の抵抗の原因の一つかもしれない。
CTP拡大に必要なデジタル校正と検版方法の整備大半の仕事をCTPに切り替えていくために必要な項目を聞いた(図8)。デジタル校正,検版方法の確立という回答がかなり多くなっている。少し離れて,プレートとプルーフのOneRIP,差し替え訂正,面付け,CTP版での本機校正となっている。面付けとCTP版での本機校正は導入済み企業からの回答が多い。
カラープルーフへの要求は、現実派の導入済み企業と無いものねだりの未導入企業ランニングコスト,出力時間,出力解像度,網点が必要かどうかの4つの項目について聞いている(図9〜12)。ランニングコストと出力時間については,安くて速い方が良いというごく当然の結果となっている。しかしながら,特にCTP未導入企業は出力解像度についてはプレートセッタ並みが必要で,網点についても印刷網点と同じものが欲しいという,無いものねだりの結果となっている。
未導入企業の単ページ制作デジタル化率が高い回答企業のデジタル化の状況について,単ページ制作,ページ面付け,下版直前の直し,流用ページのデジタル入稿という4項目について聞いた。回答を簡略化するために20%,50%,100%のいずれかをチェックしてもらい,CTP導入企業と未導入企業とに分けてグラフ化した(図13,図14)。両者を比較しやすいように縦軸の最大値が全回答企業社数となっている。CTP導入企業は当然ながらデジタル化が進んでおり,単ページ,面付け,直しについては100%デジタル処理という企業が6割を超えている。一方で,未導入企業についてもデジタル化は着実に進んでおり,単ページの制作については,6割近くが100%デジタル処理と導入企業と遜色ない結果になっている。面付けと下版直前の直しについても半分近くの企業が100%デジタル処理していると回答しており,CTP導入の下地は整いつつある。
CTPの利用状況・導入企業の業種印刷会社への導入が圧倒的。製版会社からの回答は1件のみ。
・導入時期大半が1998年に導入。
・導入台数既に二台導入している企業が3社。
・投資回収期間5年以内という回答がほとんど。
・定時間内の印刷台数変化(印刷前準備時間短縮効果)変わらないという回答と10%UPという回答が半々。
・納期短縮効果効果ありが過半数。
・人件費削減効果効果ありが過半数だが,増えるという回答もあり。
・CTP導入満足度満足,そこそこ,不満が4社ずつきれいに分かれた。
・1ヶ月間に出力している版数下は40版/月から上は2000版/月まで千差万別であるが,全導入企業の平均版数は665.8版で,かなり高い水準にある。
・全刷版数に占めるCTPの割合20%以下が半数を占める。ただし50%がCTPプレートという企業も2社あり。全社平均は26.4%。
・CTP担当者DTP部門出身が多い。
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