東京文久堂では、オンデマンド印刷のビジネス拡大のために、Webによるコンシューマ向けの印刷・出版サービスに取り組んでいる。
このほか、内部的にXMLデータを利用した「今日の会社案内」、「約款管理システム」「名簿入力システム」など、ユニークで多様なサービスを展開している。
東京文久堂の代表取締役、林田氏にお話を伺った。
■オンデマンドブック製作サービス
東京文久堂は、一般個人向けのオンデマンドブック製作サービス「ぷりパブ」を運営している。
Web上の入力フォームからテキストや画像がエントリーされると、内部的にXMLデータにして保管し、自動組版をおこない、その結果をPDFにして校正してもらう。校正した結果がOKになると、オンデマンドブックを注文することができる。1冊で2,000円から本を製作することができる。利用者の半分以上はブログをやっている人である。
現在ではこの仕組みを使用して、NTT出版が「出版Web工房」というタイトルで、主にNTTのグループ企業や社員向けに同様のサービスを始めている。
■XML関連技術とサービス提供
そのほか、WebからXMLデータを更新することができるため常に最新情報を反映することができる「今日の会社案内」や「オンデマンドチラシ」、データ入力や校正の際、更新前のデータと更新後を対比することで入力精度を向上させる仕組みなどを実現している。
クライアントが困っていることや、受注している印刷物をより簡単により安く作るためにはどうしたらいいかと考えた結果、これらのシステムを作ることになったと言える。
(概要はJagat Info 2006年8月号,詳細報告はテキスト&グラフィックス研究会会報 Text & Graphics No.246に掲載しています)
2006/08/03 00:00:00