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3DCGで実現する柔軟な印刷物の制作環境

 3DCG(3次元グラフィックス)は、3次元の空間や立体などをコンピュータ画面に投影して描画した画像や映像のことである。3DCGの技術は、架空の空間や物体などを画像や映像で表現できることから、コンピュータの応用分野の一つとして大きく発展している。映画やコンピュータゲームをはじめ、建築、新商品などさまざまな分野に応用されている。

 図面などCADデータしかない段階からでも、3DCG技術を駆使した実物に近いバーチャルをビジュアル表現することで、商品をいち早く具体的な完成イメージとして訴求することができる。また、早期からのプロモーションをおこなうことができ、商品開発期間の短縮や試作などの開発コストの低減等に大きく貢献するものである。
 色、形、レイアウトなどのバリエーションを、リアルに表現することにより、実物のようにイメージできるので、具体的な検討やシミュレーションに役立てることができる。

 具体例として、ある機械メーカーでは、原寸モックアップ(外見を実物に似せた模型)を製作し、その後、製品カタログ用の写真撮影をしていた。従来、企画商品であるカタログ用の製品写真は、原寸モックアップを作って撮影するのが一般的であった。しかし、多数の部品の組み合わせやバリエーションを作成しなければならず、数千万単位の予算と膨大な時間も必要になっていた。
 そこでモックアップの代わりに3DCGを活用して静止画を制作し、大幅なコストダウンを図ることに成功した。顧客は、完成したCGの品質とコストダウン効果にたいへん満足したという。

 印刷物制作用の静止画制作において、ドローイングソフトやペイントソフトを使う方法では、仕上がりや顧客の意向によっては、初めから制作し直すケースも少なくない。3DCGを活用することにより、照明の方法や強度、オブジェクトの配置などを調整するだけで、違う印象の印刷物データを容易に作成することができる。
 今後、拡大が予想される顧客ニーズと同時に、3DCGの柔軟な制作環境を持つことは、静止画および動画制作にとって不可欠になり、印刷業界にも大きな影響を与えるだろう。

関連情報「デジタルカメラを超える勢いをみせるCGの制作技術と印刷事例」

2006/10/27 00:00:00


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