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2006年度上期の印刷産業出荷額は▲1.5%

JAGATの推計による2006年度上期の印刷産業出荷額前年比は▲1.5%であった。上場企業グループは▲1.7%(連結決算ではなく、個別中間財務諸表の数字で計算)、中小印刷グループは▲1.4%と、ともに前年割れである。
2005年8月から2006年1月までの状況は、中小印刷業界の景況もやっと景気一般と連動する程度に回復したと思わせたが、2006年2月以降9月までは、5月(2.5%増)を除いて前年割れになった。上記の結果によって、上場企業においても同様であることが確認できた。


 図1.中小印刷業の売上と主要資材の推移比較(2006年8月まで)


 図2.業務用フィルムの出荷販売量推移

図1は、JAGATの定点観測による中小印刷業の売上前年比の推移を、印刷用紙と平版インキの出荷販売量の推移と比較したものである。いずれも1年間の移動平均で示しているが、5月以降、売上の推移と用紙、インキの動きが逆になっていることがわかる。図1は印刷の仕事はここ数ヶ月増えていたことを示している。
以前から指摘してきたように、印刷業界不振の最大要因はプリプレスの付加価値低下である。そこで、製版フィルムの出荷販売量の推移を見たのが図2である。景況回復が見られた昨年夏以降と直近の6ヶ月を比べると後者のほうが低水準になっているのは明らかだ。しかし、それは2%程度に過ぎず、印刷の仕事の増加を打ち消して全体足を引っ張るほどの減少にはなっていない。

したがって、図1の売上と主要資材の動きのギャップの原因として、価格下落が考えられるが、少なくともマクロデータによる価格は安定している。残るひとつの可能性は、印刷業以外での印刷が増加しているということになるが、どうであろうか?

(印刷マーケティング研究会会報「FACT 2006年11月号」より)

2006/12/18 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会