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アメリカの一歩進んだPDF活用術

アメリカでは1996年頃からPDF(Portable Document Format)の実用化が始まっています。アメリカの図書館、公文書館などに保存されている文献がどんどんPDFになっています。また、多くの企業が年次会計報告書(Annual Report)をPDFで公開しています。

年次会計報告書のように、ホームページに公開して、必要に応じてダウンロード、プリントアウトするドキュメントにはPDFが有効です。HTMLではレイアウトが思い通りに制御しきれないので、ホームページでドキュメントを公開する場合、どうしてもレイアウトが心配になります。そこで、レイアウトの崩れないPDFが使われます。

アメリカでも商業的なPDFの実用化が早かったのが、チラシの制作です。チラシではそこに盛り込まれる情報の新鮮度が重要で、迅速な制作が必須となります。そこで、PDFを使うワークフローでは、チラシに盛り込まれる商品の画像データは圧縮してインターネットなどで転送され、レイアウト作業が行われます。

レイアウトが終わればPDFに変換されます。PDFはデータ容量が小さいので、インターネットでデータ転送され、目的地で印刷されます。インターネット、PDFを使えば、レイアウトなどの作業を含めて、製作段階からチラシを配布するまでの時間が短縮でき、コストも削減できます。 雑誌広告、新聞広告もPDFで入稿という動きが始まっています。

アメリカでも新聞・雑誌の記事編集はすべてデジタルか、システム化されているにも関わらず、広告の部分だけはフィルム、印画紙で入稿という形態が残っていました。しかし、大手の新聞社、雑誌社で広告はPDFで入稿するというルール作りが進んでいます。PDFで入稿したデータはすぐに処理され、CTPで出力するという効率的なワークフローが整ってきました。このワークフローにより、一層の短納期化と生産コストの削減が実現します。

また、新聞紙面の制作にもPDFが使われています。アメリカでは欧州の2バイト言語圏で読まれる新聞もニューヨークで編集しています。このため、フォントの埋め込みが可能で、レイアウトが確実に再現できるPDFを、新聞を配布する国にインターネットで転送し、印刷、配布するという工程が実現しています。

DTP研究会著、水無月実監修「はじめて学ぶ印刷技術 デジタルプリプレス編」コラム:PDFの活用より

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2000/01/27 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会