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実用性を高めるデジタルプルーファー

CTPが普及した現在、従来の校正刷りに代わって、インクジェットプリンタやDDCP(Direct Digital Color Proofing)を中心としたデジタルプルーフが主流になりつつある。あるプリプレスベンダーが、2005年度に販売したプルーファーの実績は、ハイエンドDDCPは7%であり、インクジェットプリンタを使用するシステムは93%であった。このように、インクジェットプリンタは、色再現品質とコスト面で実用性が高くなっており、色校正の役割を果すケースも多くなっている。
ユーザーは、ハイエンドDDCPを更新、増設するケースを大幅に減少させ、インクジェットタイプにシフトしているという。

ハイエンドDDCPの特徴

前述のプリプレスベンダーのハイエンドDDCPは、本紙転写タイプと専用紙タイプがある。
本紙転写タイプは、出力機本体でレシーバーフィルムに対し、K、C、M、Yと4色のフィルムを密着させレーザで露光し、本紙の上に転写するシステムである。感材をロールで供給する出力機の構造上、サイズはB2サイズ1種類である。記録スピードは、約4枚/時間であり、4回露光して1枚になるので、16回露光することになる。

また、専用紙タイプは、銀塩写真方式の出力機であり、1回のカラーLEDで露光するタイプである。サイズは、感材幅やカット長など数種類のサイズを選択できる。記録スピードは、A1サイズ21枚/時間である。

これらの2タイプは、安定性やターゲットに対するカラーマッチングの精度はほぼ同等であり、実績ある独自の顔料色材や感材の特性を考慮した印刷物近似性や高解像網点出力が可能である。
しかし、DDCP本体が高価であること、またランニングコストが5000円/m2程度になるなど、コスト面の問題がある。

インクジェットプルーファーへのニーズと期待

インクジェットプルーファーに求められるものは、品質、機能、コストである。品質は、印刷物と同じ画像再現であり、文字品質やモアレの再現性等、実網点を使うハイエンドDDCPと同等のものがインクジェットのシステムにも求めらる。また、印刷物と同じ色再現、印刷物への近似性が求められている。

機能面では、スミのせなど印刷と同じハイエンドDDCPが実現したものは全て要求されるという。特色の再現については、ハイエンドDDCPはCMYKというプロセスカラーの印刷物を前提に設計されているので、むしろインクジェットの方が強い部分かもしれない。

また、品質、機能面の要求と同時に、当然ながらコストはハイエンドプルーフより安くなければならない。実際のコストは、専用紙タイプDDCPと比較した場合、3分の1以下の1300円/m2程度であり、生産性はA2サイズ約10枚/時間である。

インクジェットプルーファーの安定性は良くなっているが、ハイエンドDDCPより少し劣る。カラーマッチングの精度は、上がっておりハイエンドDDCPと遜色ないタイプもある。 また、最終CTP等に送るデータと同じ1bitTIFFデータをそのまま受け取ることで、文字の品質や信頼性が高いシステムになる。

インクジェットプリンタは、技術の進歩が早いので出力物も高品質になり、今後ハイエンドの分野へのさらなる進出が考えられる。自社において、校正刷りやハイエンドDDCPを利用しているケースも多くあるだろうが、インクジェットプルーファーを検討する余地もあるのではないだろうか。


関連情報
 【CTP時代のデジタルプルーフ技術と実用性】

2007/05/28 00:00:00


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