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XMLコンテンツの活用によって変わる教材制作

教材出版におけるDTP制作の限界

ベネッセコーポレーションは、年間を通じてたいへん多くの教材や書籍を発行している。
従来、これらのほとんどはDTPアプリケーションを用い、人手で制作していた。

DTP制作の工期・コストは「従量制」であり、制作ページ数が増えれば増えるほど、工期・コストも嵩んで行く。またDTPデータは、DTPアプリケーション・フォント・OS・ハードウエアなどシステム環境に依存していること、さらに印刷会社の所有物であることから、コンテンツの再利用を自由に行うことができないという問題があった。

そこで、データ形式としてXMLを採用することでコンテンツを社内に残し、コンテンツの改訂・流用を可能にすること、PDF・HTMLなどさまざまなメディアに向けて利用すること、自動組版によってコスト・工期圧縮が可能と考えた。

XMLを使った出版制作の実際

徐々に、XSL-FOを使った印刷データ制作にトライしている。数100ページの大学学科カタログや大学別学部学科一覧、高校生用教材、単行本などを手がけた。
バッチ処理(自動組版)のため、製作コストや工期面で劇的な削減効果があったことに加え、コンテンツを蓄積することができた。蓄積されたコンテンツは、将来の再利用や、別の媒体での2次利用も容易である。既にコンテンツを流用した製作も多数おこなっている。

XMLスキーマの作り込み(文書構造設計)は、社内でおこなっている。誌面企画やコンテンツのタイプ別に文書構造を考えている。誌面体裁について、割り切るべきは割り切ることにしている。

コスト削減のためのアウトソーシングとして、中国の大連で人海戦術でXMLインスタンス化をおこなっている。
新規原稿の場合は、入力フォームを利用し、執筆者は「XML」を意識することなく原稿入力することができる。

今後の課題として、XMLデータの再利用推進、XML→HTML変換の利用、スタイルシート作成の外注化などが挙げられる。
ベネッセコーポレーションでは、今後も体制を整備しつつ対応案件を拡大する予定であると言う。


教材や辞書などの出版物は、コンテンツの再利用の価値が大きく、XMLデータとして管理することで大きな効果を生み出すことが出来ると言える。

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2007/06/05 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会