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アイディアだけで人を動かすことはできない

メディアの制作に関わっている管理者にとってプロデューサとのコミュニケーションは非常に重要だが、単にいわれるままに動くのではなく、うまい制作方法をプロデューサにアドバイスすることも必要だ。その意味で制作ディレクタが次に目指すのがプロデューサでないにしてもプロデューサ的資質は求められる。とはいってもプロデューサ人材を職場で育成できるだろうか。

プロデューサ的資質は天性のものだともいわれるが、それで一本立ちして食べていけるかどうかは別として、そのような実績を積む可能性は世の中に多くあり、自分にプロデューサ的資質がどのくらいあるかどうかをチェックする機会は得られる。プロデュースは予算の問題ではないので、自分がよく知っている世界なら、趣味でも地域社会でも学生であってもできることはある。採用の際にはそのような経歴を聞くのもよいだろう。 もし自分にはそのような経験がなくて、プロデュースということが見当がつかないなら、どこかの身近なNPOの活動を覗いてみるか、NPO活動のための講習会が各地域で開催されているので、訓練として仮想一人NPOをするようなつもりで聞きにいってみるのもいいだろう。

個人のボランティアと違いNPO法人は何らかの目的を共有する組織であり、具体的な事業展開のイメージを事業プランとして書き表さなければならない。自分が中身を知っていることでも改めて第3者にわかってもらうためには説明するにはコツがいるわけだから、各種申請書、講座やイベントの企画にあたっての企画構成や段取り、運営方法の書き方や表現方法についてNPOをする人のためのアドバイスを聞くことは参考になるだろう。

アイディアだけで人を動かすことはできない。仕事であれ趣味であれ人に情報を伝え、人がどのように理解したかをみて、さらに必要な伝達をするというコミュニケーション能力がないと提案は成り立たない。プロデューサ的人材の育成を考えるならば、企業のトップ層がそのような能力をもち、それがその企業(あるいは部署)の風土となるよう頑張らなければならない。

クロスメディア研究会会報216号より)

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2007/06/28 00:00:00


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