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商品カタログの自動組版システムを構築

商品カタログや情報誌などの分野では、データベースパブリッシングや自動組版を利用した組版レイアウトがおこなわれている。テキスト&グラフィックス研究会では、商品カタログの自動組版と分析・設計プロセスについて、日立インターメディックス株式会社の長浜孝信氏にお話を伺った。

自動組版システムへの取り組み

以前は日立印刷として商業印刷・出版印刷中心の会社だったが、「印刷からITへ」として社名を日立インターメディックスに変更した。
2000年以降ITを活用し、画像のデータベース、素材管理システム、eBook、PDFワークフロー、PDFデータベースなど、紙媒体と電子媒体の融合を目的としたクロスメディアソリューションに取り組んでいる。

現在の自動組版システムは、Webブラウザからデータ入力や組版指示をおこない、自動組版サーバーを通してPDFで返す。PDFとして校正を行う。入力しては結果を確認し、間違っていれば何度でも繰り返すことができる形としている。
通常のデータ入力は日立インターメディックスで行っている。顧客が自社内でおこなう形を取れば、制作コストや時間をさらに短くすることが可能である。
最終的に、こうして完成したデータを日立インターメディックスで面付けし、CTP出力するというワークフローである。

自動組版の分析・設計

クライアントから自動組版の依頼があると分析をおこなう。デザインを重視するものは、自動組版には向かない。パターン化できるかどうか、費用対効果が適正か判断する。
どのような自動組版を構築するのか。ローカルかサーバーか、RDBかXMLか、検討する。また、自動化の範囲も重要である。100%自動化が可能だとしても、システムが大規模で複雑になるなど問題も起きてしまう。自動部分と手動部分を柔軟に見極める必要がある。

あるクライアントから、「文書をXMLにし、それを自動組版してほしい」という依頼を受けたことがある。しかし、システム構築費用が嵩むため、クライアントにも日立インターメディックスにもメリットが生まれない。結局、Wordで文書を作り、Wordで納めたところ、費用が安くなって喜ばれた。

費用対効果を考えた上で実現できるかどうか、どんな仕組みを作るか、スタート段階で考えるべきことである。

自動組版システム構築の事例

日立の家電セールスマン用で、約400ページ、商品点数3,000点〜4,000点のカタログがある。以前はMacで手作業のDTPでやっていた。家電製品にはJANコードがあるため、160ページのJANコード表という別冊もあった。その2冊を自動でやってほしいという依頼があった。
クライアントの要望は、効率アップ、コストダウンであった。また、Webサイトにも情報を掲載するため、印刷物とWeb両方にデータを入れていた。この二重作業を解消したいとのことであった。

商品が多種に渡るため、データベースの統一が難しい。レイアウトパターンも商品の種類によって違うため、非常に多くなる。また、商品スペックを紹介するため表組も多い。図版をどうするかということも問題であった。
また、データベースからの自動組版では、1つのレコードを1スペックとして組版することが原則だが、1つのコマに複数の商品情報を流し込まなければいけないものがあり、それをどうするか。下版間際の赤字が非常に多いため、自動組版でどう対応するのか、さまざまな問題点があった。

ページ数も商品点数もパターンも多いため、現状のままでは自動組版に向いていないと判断した。しかし、他の印刷会社から自動組版の提案があると受注できないという危機感があり、「ぜひ、自動組版を作る」として開発を進めることとなった。

全部のページを自動組版することは無理と判断し、自動化できる部分とできない部分を見極め、80%自動化を目指してシステム開発をおこなった。

(この続きは、テキスト&グラフィックス研究会会報誌 Text & Graphics No.262に掲載)

2007/12/08 00:00:00


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