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標準原価及び生産性評価とJDF

PAGE2008コンファレンスMIS/JDFラックE1「原価管理/生産性評価とJDF」セッションでは、業務改善/経営改善に向けて、標準原価及び経営指標などの経営管理の取り組みについて事例を交えて考察した。はじめに、標準原価の設定、及び運用事例について、JAGATの概要説明とパネラーの事例紹介、及び考え方などについて紹介された。その中から、実際の運用面でのキーとなるポイント、重要な考え方、苦労した点、などが紹介され議論された。以下はその要約である。


■MISへの前提となる標準原価 2部構成として、前半はJAGATによる概要説明のあと、パネリストのバックグランドの紹介を兼ねて各事例のプレゼンを行った。
株式会社プロネートの亀井俊宏氏は、標準原価に関して、その位置付け、MISへの適用、などについての紹介を行った。20年前からの取組みの歴史、標準を目標と捉える点、マスターデータとして整備を自社業務フローの紹介を交えて説明された。重要なポイントとして顧客への希望小売価格(上代)、標準原価に基く営業と製造の社内取引価格(中代)、実際原価(下代)に切り分けて定義することが説明された。

■各部門における努力成果を把握
ハイデルベルグジャパン株式会社の本田雄也氏からは、標準原価の取り組み状況について、ある印刷企業の運用事例を挙げながら、その手法や考え方、ポイントについて説明された。ここでは、営業の売価基準である見積原価、製造が営業に売り渡す社内取引価格として標準価格の設定が強調された。

上記プロネート殿の事例でも部門別の価格設定を行うことで、部門の努力成果が、きちんと数値として捉えられる点が重要であり、これができているかどうかが鍵である、と言えよう。

■生産性評価の考え方と応用
後半の生産性評価では、標準原価と実際原価から導かれる生産性指標を各社の評価目的に応じて設定するべきであるとのJAGATのガイドラインを受けて、プロネートでは経営管理の中で中核となる目標管理への応用、部門別損益の実績評価、マーケティング戦略への応用、などが紹介された。特に月次での経営連絡会議によって全社員に部門別の評価結果を共有化している点、生産性の実績に基くマーケティング上の仮説・検証の基礎資料とする点、内製化すべき工程の割り出しなど、経営管理の中核を成す事例が紹介された。

■全社生産性向上のためのシナリオ
ハイデルベルグジャパンからは、生産性評価が機能している重要な視点として、各部門において定量的なデータに基く戦略への適用事例が紹介された。粗利益率などの低下要因を明確化し、例えば価格競争を回避する営業戦略、製造工程における改善箇所の特定と効果測定、調達における共同化への検討、などがポイントとして挙げられていた。
また、評価の切り口として組織担当者の職位別の視点も紹介され、各立場による評価ポイントイが異なること、階層化された生産性評価が最終的に全社としての生産性評価へと結びつくこと、といった経営管理上重要なポイントが議論された。

(2008年2月)

2008/03/02 00:00:00


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