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PAGE2008報告(特別ZONE/展示会編)

展示会場ではコンファレンス/セミナー同様に盛況で、3日間合計で6万8280人と確実に来場者数を増やした。リアルな最新情報やビジネスチャンスを求めて、多くの業界関係者がPAGEに押し寄せた結果と言えるだろう。各社ブースや特別ZONEなどの会場内のあちこちで開かれていたセミナーに多くの来場者が足を止め、熱心に耳を傾ける姿が例年以上に多く感じたのも、それを裏付けている。DTP&クロスメディアエキスパート認証試験の情報を提供した、JAGATエキスパートコーナーでは特に各認証試験に合わせた講座に人気が集まり、開催中は人垣で講師の姿が見えないほどだった。

◇Webの最新動向が理解できたAdobeクロスメディアコーナー

なかでも電塾とのコラボレーションイベント『電塾初級デジタルフォト教室』は多くの来場者が集まった。永嶋サトシ氏を始めとする電塾のプロフォトグラファーがデジタル写真の現場を解説するもので、取りわけ「中国美人モデル撮影会」ではプロの撮影現場を実際に体験できるものと、大人気となった。 また、今回、初めて設けられた『Adobeクロスメディアコーナー』は、スイッチの鷹野雅弘氏らがアドビの最新ツールによるWeb制作やワークフローを伝授するもので、Web業界を取り巻く最新動向について説明した日本ウェブ協会の森川眞行理事長のセッションでは立ち見の出る大盛況となった。

アドビの協力で行われたイベントはもう一つ。例年開催されている『デジタルワークフロー・ソリューションZONE』で、アドビシステムズを始めアドビ製品のプラグインなどのサードベンダーがデモを行う展示ゾーンと聴講無料のセミナーゾーンで構成された。

『ADOBE FONT Adobe文字コレクションの変遷とAdobe-Japan1-6』のセッションでは、JIS2004基準のAdobe-Japan 1-6対応について、アドビシステムズの日本語タイポグラフィ エンジニアリング シニア・マネージャーの山本太郎氏による説明が行われた。同社がリリースする小塚明朝と小塚ゴシックは、Adobe-Japan 1-4準拠となっているが、今回、Adobe-Japan 1-6に対応するフォントとして、フォント名を「○○○○Pr6N○○」で統一した「小塚明朝Pr6Nファミリー」「小塚ゴシックPr6Nファミリー」として2007年11月にリリースしたと述べた。山本氏は「ほかのフォントベンダーにもこの名称統一を推奨したい」と語った。また、「Adobe-Japan1-6対応、JIS2004基準のフォントのリリースについては現時点では未定で、今後、これらの文字・グリフに対するユーザーニーズが高まれば、対応を検討する」とした。

◇豊かになった日本語文字環境

ジャストシステムは、6月下旬のリリースを予定している文章校正支援ツールの「Just Right! 3 CE for InDesign」を紹介していた。Adobe InDesign CS3に対応したプラグインで、入力・校正時に日本語のミスをスピーディに表記チェックし、修正することで、より高品質な原稿作成ができ、校正紙を出す前にチェックができるのでコスト削減にも有効だ。また、辞書をカスタマイズして媒体ごとに校正ルールを作ったり、校正辞書を配信したりできるのでルールの共有や用語統一も可能だ。

クォークジャパンは単独でブースを展開し、開発中のQuarkXPress 7日本語版をプレビューするとともに、QuarkXPressをベースにした自動組版エンジンのQuarkXPress Server 7や、欧米では新聞・出版業界など大規模ユーザーの実績を持つ制作ワークフローとデータ管理のソリューションであるQuark Publishing System7も併せて参考出展していた。 QuarkXPress 7日本語版については、残念ながらまだリリースは決まっていないものの、かなり開発は進んでいるようで、リリースは近いと見られた。文字数を中心としてページレイアウトが行える「デザイングリッド」など、自由度が高いレイアウト、字形パレットからの異体字切り替えや合字の切り替え、半角全角の切り替えなど、日本語組版が充実していることを強調していた。

◇ますます盛り上がるデジタルプリント市場

機材関連では展示の主流はデジタル印刷機で、特に注目されていたのが、日本ヒューレット・パッカードのインクジェット複合機「HP CM8060」。レーザー方式を超えるとされるインクジェット方式の先発隊だけにブースは常に熱心にチェックする来場者でいっぱいだった。HP CM8060は、カラー50枚/分/、モノクロ60枚/分と高速出力が可能で、顔料インクを使った電子写真方式とそん色のない高画質も実現している。インクジェットの非接触出力の強みを生かした特殊な用紙への印刷にも対応する点を強調していた。また、理想科学工業は毎分最高120枚という高速出力を可能にしたインクジェット複合機「ORPHIS HC5500A」を出展していた。

このほか、キヤノンマーケティングジャパンはimagePRESSC7000VP(カラー70枚/分)、コダックグラフィック コミュニケーションズはNexPress S3000(カラー100枚/分)、コニカミノルタグラフィックイメージングはPagemaster Pro 6500(カラー65枚/分)とパワフルな実力機が出展されていた。今後、こうしたデジタル印刷機市場で先行してきた各社が新興のインクジェット勢に対してどういったアクションを起こしていくのか注目される。 プリンタ関連で注目されていたもう一つの分野が大判出力機だろう。各社から実に多くの出力機が提案されていたが、イーエフアイが出品していたUV硬化型プリンタ「VUTEk QS2000」は、1分以内で硬軟素材の切り替えができるもので、少量・短納期であっても低コスト出力を実現することを強調していた。また、富士フイルム グラフィックシステムズは大判UVインクジェット機「LuxelJET UV250GT」でレンチキュラー方式による3D表現をした出力サンプルを展示し、来場者の興味を集めていた。

(「プリンターズサークル」2008年3月号より抜粋)

2008/03/16 00:00:00


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