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経営環境は厳しさを増すも設備投資意欲は衰えず

JAGATでは、「印刷産業経営力調査」の一部として「設備動向調査」を行い、生産設備の現在の保有状況と満足度、導入計画、廃棄予定などを調査している。


図1:設備投資予定(2008年4月から2009年3月)

まず、設備投資全体の意向について紹介する。図1は、次年度(2008年4月〜2009年3月)の設備投資予定である。「前期より大幅に増やす」(7.1%)と「前期よりやや増やす」(31.4%)で全体の4割弱を占めている。逆に「前期よりやや減らす」(10.0%)と「前期より大幅に減らす」(5.7%)の合計は15.7%であり、設備投資は拡大基調にある。



図2:設備投資予定(経年変化)

図2は、過去3年の変化を見たものである。常に「増加」が「減少」を上回っている。2007年度は「前期より大幅に増やす」が対前年 0.4ポイント増、「前期よりやや増やす」が対前年 5.6ポイント増といずれも昨年度より増加傾向にある。

具体的な投資内容について、回答者のフリーコメントから拾ってみると、プリプレス分野では、MacOS XとIntel Macへの移行についてのコメントが引き続き多い。「今後オペレータ1人にOS9 1台、OSX 1台の2台持ち体制にする」というコメントも見られた。またCS3対応を検討中というコメントも多く見られた。
印刷分野においては、高品質対応、付加価値対応を志向するコメントが多くみられた。一方で、「オフ輪、枚葉ともに競争激化で印刷価格は下がる一方であり、印刷機械の新規導入は難しい」というコメントや「価格競争が厳しく受注に至らないケースが相次いだ。短期的にはこのコスト差を埋めるために資材仕入の見直しや労務管理等のあり方の点検を早急に実施しているが必ず限界が訪れると思う。コストダウンや部分最適を全体最適につなげ、そこで生まれた人、カネの余力を何にどう使うか?を真剣に見直さないと継続すら危ういと思う」というような切実なコメントがみられた。競争激化に加えて、原油高騰に伴う用紙、インキ等の資材の値上げの苦しさを洩らす声も多く聞かれた。

(2008年5月)

2008/05/28 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会