スエーデンのSTFI(半官半民の紙関係の調査・研究機関)は、パッケージ印刷において、フレキソ印刷とデジタル印刷との融合の可能性について調査を行なっている。この調査の 根拠として、STFIでは興味ある調査データを発表している。それは、バリアブルデータ印刷が、消費者にとって本当に効果のある印刷物になるのかをテストしたものである。
その調査とは、テスト印刷物として、印刷物品質(モノクロ印刷物とカラー印刷物で品質ランクが低い、中程度、高い)の4グループで、それぞれのグループに絵柄の内容が異なる3種類(名前・画像ともにパーソナル化したもの、名前のみパーソナル化したもの、パーソナルな要素が無いもの)、計12種類を用意、この12種類の印刷物について消費者に評価をしてもらうという調査である。結果は、以下の通りである。
(1)4種の印刷品質物グループの全てにおいて「名前・画像ともにパーソナル化」した印刷物の評価が高い。
(2)「モノクロ印刷」だが、「名前・画像ともにパーソナル化」した印刷物の評価は、「品質が中程度でパーソナル化していない」ものへの評価とたいした違いがない。
(3)「カラー印刷品質は低い」が、「名前・画像ともにパーソナル化」した印刷物は、カラー品質は最も高いが、「パーソナルな要素がない」あるいは「名前のみパーソナル化したもの」よりも高く評価された。
つまり、画像を含めて印刷する内容をパーソナル化することが、単に印刷物品質を上げるよりも消費者に強く訴えることができるという結論である。
(STFI Magnus Viström氏のプレゼンテーション資料・2008年7月)
2008/06/27 00:00:00