アイデアが枯れるのは暑さのせい?
デザイナーやプランナーを対象にしたセミナーで必ずといって良いほど
「アイデアの素材や引出しは何から得たら良いか」
「どうしたらアイデアを枯らさずに済むか」
とい
う質問が寄せられる。どんなにデザイン上のテクニックを身に付けたり、企画提案の成功事例を頭の中に叩き込んだとしても、それを日常の業務の中で最大限発揮するのは、個々の感受性であったり、発せられる感性に負う部分が大きく、毎回毎回クライアントに満足を与える仕事としてこなしていくのは並大抵のことでは出来ない。受講者から寄
せられる声は切実な悩みなのだ。
JAGATでも多数の講座を持つマーケティングコンサルタントの苅田和房氏は「デザイナーやプランナーを対象とするセミナーで情報収集や感受性の重要性を強調するが、どうも今ひとつピンと来ていないようだ」と述べている。本来の「顧客ニーズを探る」という行為のためになされるべき情報収集が、デザイナーで云えば、ビジュアル的な材料を確保するための例えばひとつの仕事に対して似たようなカタログや雑誌を見るというところに終始してしまっているという傾向が見られるのだ。
「プロとして日常からの情報収集の習慣が備わっていない点を指摘しなければならない」とも氏は述べている。
氏が冗談交じりに頻繁に口にする言葉に「私は伊達に酒を飲んだりテレビを見てはいない」というものがある。要するに自分の意識の持ち方ひとつでどんなつまらぬことに
対してでも何らかの反応が示せるアンテナを持ち合わせているか否か、無意識的にでも日常のクリエイティビティのトレーニングが行われているかということである。
このようなことをきっかけに準備をしてきた「
クリエイティビティ養成トレーニング」セミナーが9/26(水)に開講となる。先天的なものと捉えられがちなクリエイティビティという領域であるが、体系的に演習課題に取り組んでいただき、講師の指導をもとにトレーニングしていただく講座である。修得したスキルを元にデザインやプランニングなど日常業務で最大限能力を発揮していただきたい。「どうしたらアイデアを枯らさずに済むか」「アイデアの引出が少ない」とお嘆きのデザイナー、プランナーの方に是非ご参加いただきたい講座である。
2001/08/10 00:00:00