本記事は、アーカイブに保存されている過去の記事です。最新の情報は、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)サイトをご確認ください。

DTPでするAcrobat 5.0完全活用講座(大阪開催)

開催日時
2002年3月28日(木)13:30〜16:30

主旨
「DTPでするAcrobat 5.0完全活用講座」は『DTP実務者のためのAcrobat PDF活用ガイド(上高地仁著)』をテキストに、日頃みなさんが使っているDTPレイアウトソフトの延長で、みなさんが目的とするPDFを作成するために必要十分な知識と操作方法を解説したものです。
DTPにとってのPDFの意味と位置づけ、Distillerのジョブオプションの設定項目の使い方、プリンタドライバの違いとその使い方といった基礎的なことから、DTPアプリケーション、DTP以外のアプリケーションでのPDF作成のためのPostScriptファイルの書き出し方について詳細に解説してあります。またMacintoshユーザであっても知っていたいWindows環境のWordからのPDFの作成方法も解説してあります。
またDistillerのPDFだけでなく、IllustratorやInDesignのPDF保存の方法とその違い、そしてMac OS XでのQuartzによるPDF保存の仕組みとその方法も解説します。
PDFの作成方法だけでなく、Acrobat 5.0のTouchUpでできること、PDFをコンポジットや分版で出力する方法や面付けする方法も紹介します。
今後、いまのPostScriptファイルからPDFでの出力に移行していく中で、PDFの使い方を知り使いこなしていかなくてはなりません。そのために必聴の講義内容です。

内容
第1章 DTPにとってのPDFとは何か
第1章はそのタイトルの通り、DTPにとってPDFはどのような位置づけにあるのかを、その歴史と共に整理してみました。
PDFがPostScriptファイルに取って替わるための条件や問題点を整理しました。
第2章 PDFを作る前に知っておくこと
第2章で付け加えたものには、まずDistillerのジョブオプションの詳細な解説があります。項目の一つひとつにできるだけ解説を加えるようにし、チェックボックスをオンにしたときとオフにしたときの違いを、図版等で説明できるものは解説するようにしました。この「2-1 Distillerの構造とその仕組み」だけで、ジョブオプションを使いこなすことが簡単になるのではないでしょうか。
また第2章では、プリンタドライバの違いを整理しました。 PSPrinter 8.3.2J、LaserWriter 8、Adobe PSの使い方とその違いを解説しました。Adobe PSについては、バージョンの違いも整理し、8.5から8.7まででPDF作成の方法をまとめました。
  第3章 アプリケーションからDistillerで作るPDF
アプリケーションから作成するPDFは、Distillerで作成するものとそうでないものをわけ、第3章ではDistillerを経由して作成するアプリケーションについてその作り方と注意点を整理しました。
Distillerで作るIllustratorのPDF、QuarkXPress 3.3J、PDF Filterを使うQuarkXPress 4.1J、PostScriptファイルを書き出すPageMaker 6.5J、内部機能でDistillerと連動するPageMaker7.0、InDesignからPostScriptファイルを書き出して作成するPDF、ppleWorks 6からのPostScriptファイルの書き出し、そしてWindowsのWordでPDF Makerで作成するPDFです。
WindowsのWordからのPDFは、たとえMacintoshユーザーであっても、この程度は知っておきたいという基本的なことを書きました。なお、Wordで説明しましたが、Windows環境ではWordでなくてもDistillerのプロパティなどの設定は同じです。
第4章 アプリケーションやOSで保存するPDF 
第4章では、DistillerでないPDFの作成方法を採り上げました。Illustrator 9.0では主に[ファイルの互換性]がどのようにPDFに反映されるかを検証し、InDesignではPDFオプションの仕組みを詳細に解説してあります。
またMac OS Xでは、AppleWorks 6で作成するPDFの作り方を述べてあります。Mac OS Xについては、最新版の10.1.3での検証を反映させてあります。
第5章 Acrobat 5.0によるTouchUp
つづく第5章では、TouchUp機能の使い方についてまとめました。TouchUpアプリケーションを使うときのパージョンの違いや、テキスト編集の方法などです。これらは、『Acrobat4.0フォント埋め込み講座』で書いたものを下敷きにしてありますが、よりわかりやすくしました。またTouchUp機能で、「ストリップ訂正」のようなPDFの部分修正をする方法も掲載してあります。
第6章 PDFの出力
最後の第6章は、PDFの出力です。ここではPDFのコンポジット出力と分版出力の違いのみならず、前書ではかけなかったAcrobat 5.0でのカラーマネージメントの仕組みや、PDFをプリンタドライバの機能で中綴じ製本出力する具体的な手順を書きました。両面機能のないプリンタでも、PostScriptであれば、PDFの両面製本印刷は可能です。
またそれ以外に、PDFをInDesignに貼り込んで分版するときの振る舞いや、PDFをInDesignの面付けする方法、そしてPDFからPostScriptファイルを書き出してPDFを作成する場合についても言及してあります。

※ テキストとして 『DTP実務者のためのAcrobat PDF活用ガイド』(予価2,800円)が含まれています。

講師
上高地 仁 氏(有限会社インクナブラ代表/JAGAT専任講師)

会場
大阪印刷会館 4階大会議室(JR環状線「桜ノ宮」駅徒歩5分)

主催
社団法人 日本印刷技術協会

定員
30名

参加費(1名様・テキスト代・消費税込)
    Acrobat 5.0完全活用講座 (午後) 13,000円
カラーマッチング実践講座(午前) 10,000円
2講座を通して受講される場合は、20,000円です。


申込み
申込書の請求,内容の問合わせは下記へご連絡ください
社団法人日本印刷技術協会 西部支社 坂井、田口
Phone: 06-6352-6845/Fax: 06-6353-5020


2002/03/13 00:00:00


公益社団法人日本印刷技術協会