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インターネットコンテンツの量は?

印刷界OUTLOOK2004(13)

2004年4月1日

●高度化するインターネット利用

1990年にインターネットの商用利用が開始(日本は1993年)されて以来,日本のインターネット利用者数は増加を続け,2002年末には6942万人となり,そのうち1955万人がブロードバンドを利用しています(総務省通信利用動向調査)。ブロードバンドの普及で低料金で高速接続,常時接続が可能になり,インターネット利用の用途も多様化・高度化しています。
総務省「平成14年通信利用動向調査」によると,自宅のパソコンからのインターネット利用用途(複数回答)では,電子メールの利用率がトップで65.3%で,情報検索(59.1%),ニュース・天気予報などの情報入手(46.5%)が高くなっています。以下,政府・自治体情報入手,ネットショッピングなどが続きます。動画のダウンロード・視聴,音楽のダウンロード・視聴も10%を超えています。オンラインバンキング(5.4%),株・投信(2.7%)などの金融系の利用,eラーニング(2.4%)などは利用率が低く,これからに期待される分野と言えそうです。携帯電話・PHSからのインターネット利用用途では,電子メール(83.3%),着メロなど音楽のダウンロード・視聴(45.8%),有料コンテンツの購入(37.3%),待ち受け画面など画像ダウンロード(34.8%),ニュース・天気予報などの情報入手(31.5%)が30%を超えています。

●急増するインターネットコンテンツ総データ量

日本のインターネット上のコンテンツ量は,総務省情報通信政策研究所「WWWコンテンツ統計調査」によると,2002年末で1万150ギガバイト(GB)となり,調査を開始した1998年8月(664GB)から大きく伸びています。総データ量をファイル別に見ると動画が3507GB(1998年8月:78GB)で34.6%と最も多く,以下画像が2317GB(同306GB)で22.8%,文書・データが2174GB(同151GB)で21.4%,音声が1575GB(同29GB)で15.5%,HTMLが564GB(同86GB)で5.6%となっています。しかし総ファイル数で見ると,動画は61万ファイルで0.2%,音声は89万ファイルで0.3%と構成比としてはわずかです。今後,ブロードバンド環境が進展するに従って,これらのコンテンツのファイル数も増加することが予想されます。


プリンターズサークル 2004年4月号より)

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2004/05/08 00:00:00


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