印刷営業の仕事は一言では言いづらいですね。なんでも屋に近いが,プロフェッショナルでなければならず,しかし知識だけではない何かが必要で,スタッフや仲間と共にあり,当然クライアントに必要とされなければならず,行き着くところは人間性だったりして。とにかく,組織力も含めて営業力が大変必要な時代だと感じます。
ある程度の知識・経験を得て,クライアントの要望を理解出来てはじめて,企画提案など創造力を活かして仕事に取り組めると思います。これからが,営業職の腕の見せ所なのでしょう。スタッフと共に自由な創造精神を開発して,仕事に取り組みたいと考えています。また,これからは仕事の幅をもっと広げていかなければならないと感じています。理想と現実は若干異なり,落ち込むことも多々ありますが,そのような仕事の積み重ねが,次につながると信じてコツコツと頑張っています。
最近のグッドジョブは,北原白秋生誕120周年を記念して制作させていただいた「白秋かるた(百首選)」です。北原白秋生家保存会・福岡県歌人会の方々の協力のもと,良い物が制作出来ました。いろいろとデザインや仕様にもこだわりましたので,DTPの知識も大変役に立ちました。白秋に関心がある方はもちろん,柳川のお土産としてや児童生徒の皆さんなど,多くの方々に親しまれるといいなと思います。白秋生家・記念館にて好評発売中です。
ちなみに,DTPエキスパートを受験した経緯は,会社で資格習得に向けて社員が受験出来るようになったからです。暖かい先輩からも勧められ,「受かったら,北海道に連れて行くけん!」とのせられて受験しました(実際は鹿児島となりましたが・・・)。後押ししていただいた先輩に大変感謝しています。「プリンターズサークル」から,原稿依頼が来るなどとは思ってもいませんでした。今後もこの仕事を取り巻く環境は,変化し続けていくでしょう。柔軟に対応し,納得出来る仕事が続けられるようスキルアップに努めたいと思います。
■月刊プリンターズサークル連載 「DTPエキスパート仕事の現場」2005年1月号
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2005/01/09 00:00:00