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デジタル時代の経営戦略
■ なぜ経営戦略に「デジタル」が必要なのか
ビジネスの世界は1990年代に入って本格的デジタル化が広範に起こっている。印刷の世界ではDTP化という大きな変化を経たが、デジタル化の波はプリプレスにとどまることなく、従来の顧客との取り引き慣行をも覆そうとしている。
だから今、経営者/経営幹部自身がこの時代の大きな流れが何であるか、どういったことがいつ頃から起こるか、などを知り、自社はその中でどのような戦略を取るべきか考え、それを実現するロードマップを創る必要がある。
実際のデジタル化の推進/深化については、各現場がステップバイステップで対応すればよいが、戦略総体を引っ張る中心的人物は経営者自らでなければならない。しかし、従来の印刷業界のリーダーは、現場の合理化に関しては強いものの、デジタル化の対応は後手に回ることが多かった。それはデジタルの世界は過去の技術革新の経験では捉えられない速さで変化しているからである。
JAGATでは、業界のリーダー企業の経営者が、時代に同期したデジタル化の推進役となれるように、今日の印刷のビジネス形態を出発点とした切り口で、マインドの切り替えをするための「デジタル経営戦略」シリーズ、およびサポート事業を行っている。
■ 第1にスピードを身につける
かつての生産設備は10年という償却期間の間にマスターして利益を出すようにすればよかった。その時代とは異なり、今のコンピュータソフトのバージョンアップは2〜3年でアップデートしているように、一つの技術の習得に2〜3年かかっていたのでは、いつも対応が後手に回り、利益を出す期間がなくなって、デジタル化は企業に疲弊をもたらす。
ということは、新しいプロジェクトを2年かけて行っていては役に立たないので、プランから評価までを1年で終えるようにロードマップを考えなければ意味がない。このスピードで対処しなければ、デジタルに振り回されて使いこなせない時代である。技術問題は2〜3年でアップデートすることを考えた経営戦略を練らねばならない。
■ ネットワークを経営戦略に
印刷業界は生産設備の面でのデジタル化には努力してきたが、管理面のコンピュータやコミュニケーションのシステムでは遅れてしまった会社が多い。近未来のデジタル化の大きな流れとはネットワーク利用であり、それを経営戦略の中に取り込めるようにしなければ、デジタル化社会と印刷業界の間のギャップは拡大してしまう。
デジタル化・情報化社会の先は、皆同じということはなく、アメリカでは20%のトップ企業に利益が集中して80%の残りの企業は非常に苦しいというレポートがある。このネットワーク対応は、電子メディアや情報加工というフロンティアを切り拓くためだけではなく、従来の印刷の生産性を上げるためにも必須のキーワードであるし、たとえ業務を拡大しないとしても経営をバランスさせて行くには避けて通れないものである。
■ デジタルに立ち向かう道筋
ネットワークやデジタル化は現場だけの問題ではなく、経営戦略として捉え、社内にトータルにネットワークを構築して管理システムを作り上げ、ディシジョンを的確にすることが急務である。これがないと、先進的な得意先に対して打てば響く対応はできないので、パートナーシップは組めない。
経営者自らがデジタルがこれからのビジネスにどう関ってくるのか、IT(インフォメーションテクノロジー)としてのデータベースをどうビジネスに取り入れるべきかの判断が必要であるし、各担当はデジタルに関するプロジェクトを機敏に行えなければならない。プロジェクトが始まってから背景理解や基礎知識を習得していたのでは手後れであり、社内のスタッフはいつでもエンジンをかけられるように準備しておかなければならない。
こうするために、JAGATではトップをキープしようとしている企業を対象として、新規事業の立ち上げを最短距離でなしとげられるためのプログラムを用意している。それは研究調査については研究会であり、実際の新規プロジェクトの立ち上げのサポートとしてはWorkShopやSIGという具現化の事業がある。
1998年度は、SGMLやCTPおよびネットワークなど、ここのところ急速に変化する技術をテーマに取り上げている。またこれらのテーマを経営者に理解してもらうために、前述の「デジタル経営戦略」シリーズのセミナーを用意している。
詳細については下記へリンクしてください。
■ デジタル時代の経営戦略シリーズ
■ 新技術リーダーのためのSIGシリーズ
■ 新技術リーダーのためのWork Shop
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