【DTPキーワード】印刷物の大きさ

掲載日:2016年7月11日
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紙サイズには原紙寸法と紙加工仕上り寸法の2 つがある。
原紙は印刷、製本を経て仕上りサイズに加工される。
JISで決められている原紙寸法にはA 列本判、B列本判、菊判、四六判、ハトロン判の5 つがある。
それらはJIS で付けられた名称であるが、実際の印刷では、原紙を1/2(半裁)にしたり、あるいは1/4(四裁)にして印刷機にかけるので、A 列本判をA 全判、B列本判をB 全判、菊判を菊全判、四六判を四六全判と呼ぶのが一般的である。
また、JIS規格ではないが、A倍判、B倍判などの大サイズの原紙がある。
仕上り寸法がA5 の書籍やカタログなど、A 列本判では入り切らない場合は、ひと回り大きい「菊判」の紙を使う。
B5などの場合も同様に、ひと回り大きい「四六判」の紙を使う。
ページの大きさとなるのは仕上り寸法であり、一般に倍判/全判の長辺を2 分割していくのが原則で、短辺と長辺の比率は1:√ 2 である。A5 は原紙を4 回分割したもので、サイズは210 × 148mm で、原紙との関係はA判16 取りである。
規格外の仕上り寸法も多く使われ、新書のサイズは182×103mmで、原紙との関係はB判40取りである。
特殊な寸法は紙の無駄となるので、変形サイズでも、例えばAB判のサイズが257 × 210mm であるように、原紙や印刷を考えて決められたサイズがよく使われる。
このほか148 ×100mm であるハガキなど、ほかの規格や慣例的に決まっている寸法に則って印刷物は企画される。

菊判(きくばん)

明治中期、日本橋にあった川上商店がアメリカン・トレーディングカンパニーから、アメリカの標準判の縦横を1 インチずつ伸ばした25 インチ× 37 インチ(636mm ×939mm)判を取り寄せ、半裁にし新聞用紙に使った。
その紙の商標が「ダリア」(夏菊と呼ばれていた)だったことや、新聞の「聞」の文字が「キク」と読めることから「菊印」の名称で売り出した。
これがいつの間にかキク判=「菊判」と呼ばれるようになった。四六判(しろくばん)明治時代になって、やや大きめの半紙が美濃判ブー
ムを呼んだ。
イギリスから輸入されたクラウン判(31インチ×43 インチ=787mm ×1092mm)の変形が美濃判の8 倍の大きさ(788mm ×1091mm)だったことから、大八つ判と呼ばれて普及した。この大八つ判を32 面に裁断化粧すると4 寸×6 寸の書物になったことから、大八つ判が四六判と呼ばれるようになった。

用紙サイズ

サイズ


有限会社 セネカ
代表取締役
野尻 研一

(Jagat info 2014年7月号より転載)

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